はじめまして、岩手県立軽米高等学校2年生の小林美慶(こばやし みちか)です。7月21日に行われた講義についての感想、考えたことを書きたいと思います。
まず午前中は、昨年の科学者の卵の受講生方からのメッセージでした。皆さんのお話を聞いて一番強く感じたことは、分からないことと向き合え!ということでした。高校生が大学に来て講義を受けているのだから、分からないことや難しいことがあるのは当たり前。それから逃げずに、考え続けることで自分の力になるのだなと思いました。
そして、いよいよ午後は講義です。久利 美和先生の「災害科学情報を活用する!-火山災害を事例に考える-」では、火山の噴火がどのように起こるのか、また、噴火した時の被害について教えていただきました。私は、火山災害に対して関心が薄いと気づきました。なぜなら、自分の周りにある山が最後にいつ噴火したのか知らないからです。そこで、家に帰ってから、岩手山の火山活動について調べてみました。最後に噴火したのは1732年ですが、1998年からは地震が頻繁に観測されたことから、現在も油断は出来ないということがわかりました。よって、小・中・高の授業で、火山の噴火についてより詳しく教える必要があります。大切なことは、自分たちで話し合い対策を探すことではないでしょうか。自然災害は、いつ起こるか分かりません。ある程度の知識は必要ですが、臨機応変な考え方で生き延びることが最も大切です。互いに意見を交流し学ぶことで、地元の災害について理解することができます。
レポートの課題に、「火山が噴火した時どんな内容のメールを送ればよいか」とあり、とても悩みました。ここでは、メールの内容と言うよりは、どうすれば安全に避難できるか。私が考えたのは山の傾斜に沿ってに地下トンネルを作り、車で山を下るというものです。そうすれば、山の景観を壊すことなく火砕流や火山弾の被害を防げ、安定した道路を走ることができると思うのですが。問題は、地下に作るので噴火とともに壊れてしまわないか、熱の影響を受けてしまわないか...などなど沢山ありますね。災害科学ではなく、素材やエネルギーの吸収の問題になってきそうです。しかし、他にもっと良い解決策があるはずなので、まずは登山を経験してみたいと思います。登山者の体力などの状態、山の状況等を実際に見た方が考えやすそうです。
2つ目の講義、伊藤 幸博先生の「DNAと遺伝子組み換え植物」では、遺伝子機能の解明と、遺伝子組み換え技術について学びました。伊藤先生の講義では、ドラえもんの話を混ぜながら教えてくださいました。私たちが興味を持つような工夫であったと思います。そこから、楽しいプレゼンの仕方を学んだような気がします。
まず、衝撃的だったことは「私とチンパンジーってDNA1.2%しか違わないの?!」ということです。僅か1,2%の違いでこんなにも姿かたちが変わるとは、驚きです。
さて、遺伝子組み換え技術ですが、アグロバクテリウムの力は偉大ですね。「アグロバクテリウムの遺伝子を植物の遺伝子の中に分解されずに入れる」とありましたが、どうして分解されないのでしょうか。そもそも植物にはDNAを分解する器官があるのでしょうか。また、アグロバクテリウムに目的のDNAを入れた時、アグロバクテリウム自体に変化はないんですかね。謎なので、調べてみたいと思いました。
レポートでは、「どんな植物があったら良いか」でしたが、私はビニールやゴムなどのゴミから育つ植物を提案しました。カタツムリやナメクジがコンクリートを食べるように、植物にもゴミを分解して養分を得ることが出来れば、緑が増えます。また、ゴミを処理するための燃料や排出される二酸化炭素を削減できると考えました。
科学者の卵養成講座 第1回に参加してみて、考えながら受講する大変さと、短時間でレポートに自分の意見をアウトプットする難しさを感じました。質問と、レポートを仕上げることの同時進行が上手くできるよう頑張ります。また、学んだことを自分の興味のある分野にも活かせないか模索していきたいです。
ブログの作成が遅れてしまいましたが、これからも自分の考えたことをアウトプットしていこうと思います。拙い文章でしたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。次回以降も、よろしくお願いします。
投稿者:岩手県立軽米高等学校