東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成30年度 活動ブログ

平成30年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2018.08.29

教育の本質とは?

 先日、「AIIoTが拓く未来の暮らし」でたくさんの方が講演をしてくださった。この講演を通してAIIoTなどの知識がないと痛感した。そして、これからの時代は医療の面でも知識の面でもAIが世界を引っ張っていくと感じとても感心した。しかし、今回の講演で強く疑問を感じた点もあった。それは、堀田龍也先生の「AI/AoT時代の学校教育のあり方」の講演の中にあった小学校教育にプログラミングを導入する点だ。

 プログラミングそのものを否定する気はない。むしろ私は、これからの時代プログラミングは必要不可欠だと思う。だが、プログラミングを義務教育に導入するのはどうだろうか。私はこの政策にあまり共感はできない。理由は、学校教育の本質は集団の中で生き抜く力を身に付けることだと思うからだ。小学校でパソコンやタブレットを使う機会は少ない。そのため、設備は整っていてもプログラミング教育を含めたパソコンなどについて教える環境が整っていない。そして、教師のほとんどはこの政策をきっかけに初めてプログラミングと出会うだろう。教師は、自分がプログラミングについて知ることで精一杯になる。そうすると、学習指導要領に基づいて内容を教えることが先行してしまい、内容を深めることや生徒同士で協力して授業を進めていく機会を設けなくなってしまうと思う。それでは、教育の本質を見失ってしまい学校で授業を受ける価値がなくなってしまう。テストや入試でいい結果を残すために勉強をするのであれば塾や通信教育などで効率よく学んだ方がいいだろう。それでも、わざわざ学校で学ぶ理由は多くの人と関わったり、集団の中で活動したりすることで社会に出たときに一人でしっかりと生きていけるようにするためだと思う。

 また、プログラミングを学ぶ機会を国語・算数・理科・社会のどれかに組み込んで行うことも問題があると思う。教科化しないということはどの科目で教えるか、どの教師が教えるかはすべて学校任せである。そうすると学校によってたくさんの差が生じてしまう。それは、義務教育ではあってはならないことだ。子供には、みんなが平等に教育を受ける権利があるはずだ。

 2020年からプログラミング教育が小学校に導入されるがたくさんの問題が発生するだろう。指導面・費用面などたくさんの問題を抱えたうえでのプログラミング教育の導入に不安を覚える。導入してから後悔しないためにも堀田龍也先生などのプログラミングの専門家や国にはしっかりとした制度を整えてほしい。

投稿者:秋田県立秋田南高等学校

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