みなさんこんにちは。宮城県仙台第二高等学校1年の伊藤舞音です。まず、サイエンスカフェで同席したみなさま、初対面なのに気さくに話しかけてくださった方、ありがとうございました。またお話しできるといいなぁ。
さて、今日の講義は、普段の講座で学ぶような難しい話題(それでも最新の話題を提供していただけるのだから私は贅沢者ですね...)ではなく、渡辺先生による、人生相談ならぬ人生設計アドバイスについてのものでした。将来就きたい職業はあるけど、何歳までにこれを達成するゾ!とかいう超具体的な人生設計なんて思いつくはずもなく。(考えても思いつかないし)これまでの自分は、自分の将来の夢を実現するために、自分が今なすべきことに没頭して、目標を達成した後に関してはあまり考えていませんでした。(具体的に何について研究したいとか、そういうこと)しかし!人生は戦略的に考えるべきものなのだと、今日の渡辺先生のお話を聞いて理解したと同時に、「ボーっと生きてちゃ」ダメなんだナー、と改めて思いました。まあ、ちゃんと将来設計しようと思ったわけです。人生一度きりなんだから、時の流れに身を任せるんじゃなく、意志をもって毎日一生懸命生きて、その結果社会に何かしら残せるような人間になろうと、そういう結論に至りました。
話は変わりますが、今日の講義の中で、大きな野望を抱き、日々努力を重ねているのに、決して報われることのないささやかな者たちが紹介されましたね。そう、ほとんどのストーリーに登場するであろう、いわゆる「悪役」たちです。私たちはものごごろつく前からワルはだめ、いけないヤツらだ、とさんざん叩き込まれてきましたし、それゆえに、「悪」と定義されたものについて、それが本当に悪いのか考える事もなく、それらを憎んで生きてきました。確かに悪い奴らのする事は普通に考えたらやってはいけないことだと思います。ですが、悪者たちの野望が、本当に本当に悪いことではなく、世界のトップに君臨することだとか、自分の思い通りに世の中を動かす事だとか、そういう単純なことだったらどうでしょう?小学校の時、よく「魔法がつかえたら何をする?」というクラス新聞の問題に、「世界征服!」と即答していた友人がよくいたものですから、そんなの小学生レベルの淡い夢に過ぎないじゃないかと、そんな風に思えてならないのです。だから、彼らは憎んでも憎めない奴らじゃないかと。。。話がそれましたが、彼らは、自己の目標達成のために、毎日毎日ストイックに頑張っているだけなんです。だからこそ、そんな夢(と言っては彼らに失礼ですね、)に向かって全力投球する彼らは何百回ヒーローにやっつけられても、ボコボコにされてもそのまぶしいほどの存在感を遺憾なく発揮しているのかな、なんてふと思いました。あと、悪の組織が台頭して、それで世界が幸せならそれでいいじゃないかと。(そうなることはないとおもいますが...)目標もなしに「ボーっと生きてる」正義の味方とずーっと一緒にいても、身の安全が確保されるだけで、世界は何にも進化しないし、向上心も生まれない。大事なのは秩序を保てる法律を整備することと、努力がしっかり評価されるような世の中にすること。この2つが両立して初めて、世界は1歩前進するのだと思います。自分がもしそのおはなしの中の一人だとしたら、たぶん迷わず悪の組織に入ると思います。もちろん生きがいを求めて。悪の組織の粘り強いアティチュードは見習わねば!と思ったと同時に、やっぱハングリー精神は大事だな、と強く思った私でした。
不屈の闘志。
長文お読みくださり、ありがとうございました。それではまた。
投稿者:宮城県仙台第二高等学校