東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成30年度 活動ブログ

平成30年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2019.02.12

ゆったり のんびり じっくり...第6回科学者の卵養成講座の感想

初めまして。仙台白百合学園高等学校1年の佐倉田綺羅です。

昨年7月21日「科学者の卵養成講座」の開講式が行われ、憧れの東北大学に足を踏み入れてから、早半年が過ぎようとしています。たくさんの学びと発見、刺激、そして、科学者を志す多くの仲間たちとの出会いを経て、3月の閉講式まで、講義も残すところあと2回となってしまいました。
私はこれまで、一度も活動BLOGを書いたことがありませんでした。しかし、勇気を出して自分の思いを文章にしてみようと思います。この時期にきての「初投稿」というだけでもはずかしいのですが、更に内容が第6回講義について。ワンテンポずれている感は否めませんが、私の長所でもあり短所でもある「ゆったりのんびりじっくり」...じっくり熟考した故の事とお許しください。


第6回科学者の卵養成講座は、
○サイエンスカフェ「科学・社会・生命理論」
○講義「教授の進路選択アドバイス〜人生を戦略的に考える〜」
○科学者の卵OB・OG、東北大学学生院生との交流会
でした。


まず、サイエンスカフェについてです。
私の通う仙台白百合学園高等学校は中高一貫校であり、更には幼稚園から高校まで、紫山の豊かな自然と恵まれた設備の中、同じ敷地内で教育を受けることができる学校です。私は幼稚園から現在まで12年間この学園で学んできました。初めて科学者の卵養成講座のことを知ったのはいつだったか、思い出すことはできませんが、この講座に参加した先輩方の活動報告が、何度も学園報で紹介され、幼い頃から憧れを持ってレポートを読んでいました。そんな私がこの講座にチャレンジしようと思ったのは、白百合の小さな卵の殻を破り、大きな世界へ視野を広げたいという思いでした。そして、夢への第一歩にしたいという思いからでした。
サイエンスカフェは、まさに私の願いを叶えるものでした。
同じ志を持つ高校生の仲間たちと、科学について積極的に討論したり、発表しあったりしながら、協働して会を進めることは、とても楽しかったです。思い返せば第1回の時から、休憩時間や昼食時も、宮城県内初め全国の科学好きの高校生とたくさん話をすることができました。仲間たちのおかげで、私は自分の殻を破り、広い世界の扉を開いて、成長していることを感じました。


次は講義「教授の進路選択アドバイス〜人生を戦略的に考える〜」を聴講しました。
渡辺先生自身の幼い頃からのエピソードを交えたお話は、経験に裏付けされたものであり、一言一言に重みがありました。
私は自分のこれまでと現在、そして未来について見つめ直すことができました。私はなんとなくいつもボーっと生きてきたように感じていましたが、実はボーっと生きてきた訳ではないのです。
山登りと渓流釣りが好きな父の影響で、幼い頃から泉ヶ岳の麓の草はらや沢に入り、フィールドワークを趣味として育ちました。昆虫や魚、両生類など、たくさんの生き物を採集・飼育・観察することが生活の一部でした。常に、生物が生息する環境や人との共存について考えるようになりました。小学生の時には、農業宿泊研修で加美町の農家の方にお世話になったり、自ら応募して、酒蔵に修行に行ったりしました。中学時代には、久慈市で短角牛を飼育している農家に民泊させてもらう体験もしました。次第に「自分は第一次産業に関わる仕事がしたい。特に農業について学びたい。」と思うようになりました。幼少期からの点と点が少しずつ繋がって、大きな道を作り出そうとしています。あとは、渡辺先生がおっしゃった「絶対にあきらめないで最後までやる!」という心の醸成が必要です。勉強もそれ以外のことも、貪欲に取り組んでいきたいと思います。


最後は、科学者の卵OB・OG、東北大学学生院生との交流会でした。
私は、東北大学農学部海洋生物科学コースの女性の先輩と話すことができました。先輩は、「農学部はフィールドワークがたくさんあって楽しいよ。」と笑顔で話してくれました。私はその瞬間、目の前の霧がパーッと晴れていくのを感じました。実は、その頃の私は勉強にあまりやる気が起きず、良い結果よりも悪い結果にしか目が向かなくなり、自暴自棄になっていました。農学部に進学したいという夢さえ迷いが出るようになっていました。しかし、先輩の言った「農学部は楽しいよ。」その一言が自分を救ってくれました。そうだ!私がやりたいのは農業だ!高校の先生方や両親が、私のためを思ってかけてくれるたくさんの叱咤激励の言葉には、少しも心が動かなかったのに、農学部の先輩からのたった一言が胸に響きました。人の心を動かす言葉というのは、実はすごく身近なもので、とてもシンプルなものなのかもしれないと思いました。


いつも科学者の卵養成講座の帰り道は、充実感を感じつつも、緊張感から解放され、疲労で体が重く感じるのですが、今回は家に向かう足取りが軽かったです。第6回講座をきっかけに、私は確かな未来を拓くことができたような気がします。

投稿者:仙台白百合学園高等学校

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