福島県立福島高等学校第2学年、安斎 公記(あんざい・まさき)です。ここでは第3回「探求型『科学者の卵養成講座』」を受講したご報告の5番目の記事を書かせて頂きます。第4章からの続きです。
10.プロジェクト⑩「世界最先端の解像度での最先端材料のナノスケール電気化学的画像処理」"Nanoscale Electrochemical Imaging on Cutting-edge Materials with World Leading Resolution"
(題名の和訳が発表者の皆さんの意図と合っているか不安です...。"cutting-edge"には「最先端」という意味があり、"world leading resolution"は「世界最先端の解像度」という意味があったのでこの訳を付けさせて頂きました。そして個人的には名詞でまとめようとして「の」が多くなってしまったのも気になっています...。もっと上手な訳があるのではないかとも思いますが、私が今可能であった限りの訳をここでは掲載させて頂きます。)
最後の発表は、ナノメートルオーダーの電子顕微鏡を用いて二硫化タングステンを合成し、高価な白金触媒に代わって水素エネルギーを生み出させることを目的にした研究でした。
幼少期から化学が好きで、将来も科学の研究がしたいと思い今に至っている私。しかし、日本語のように閊えることなく理解できたのは "tungsten disulfide"(二硫化タングステン)のような単語くらいでした。化学の道を志す者として、もう少し専門用語(半ば一般的な単語に近いとも思いますが)も理解する必要があるなと感じました。
11.講評
今回のワークショップについて、最後に参加校の代表の先生方から講評を頂きました。此処では、最も私の印象に残った言葉を書きます。
"From little acorns come great oaks."
和訳すれば「小さなどんぐりから大きなオークが生まれる」、日本語の「大物も初めは小物から」に相当する英語の諺です。たとえ大きなことでも、はじめは小さな努力から成り立つもの。英語も例外ではなく、小さな積み重ねの結果が、やがて流暢な発音であり、豊富な語彙であり、無駄な忌憚の無いコミュニケーションなのだなと感じました。
英語は「話せたら凄い、格好良い」ものではなく「話せなければならない」ものとなっていくのを痛烈に感じました。無論、海外との交流は所謂教科としての「英語」だけでは儘ならないでしょう。しかし、グローバル化する現在、海外との協力が不可欠である科学者を目指すものとして、必ずぶつかる「言語の壁」は絶対に乗り越えるべき課題となりえます。普段からその必要さを念頭に、英語を習得していきたいと思いました。
私の第3回「探求型『科学者の卵養成講座』」の報告はこの記事が最後となります。何とか私にとって初めての英語交流会が行なわれる明日(2019/02/16)の講座に、殆ど英語のみで展開された日英サイエンスワークショップについてのご報告の記事を上げることができました。いつものように長くなってしまいましたが、最後までご覧頂きありがとうございました!明日の英語交流会では自分の成長を発揮できたらと思っております。それでは、また次回の記事でお目に掛かりましょう!
安斎 公記
投稿者:福島県立福島高等学校