こんにちは。宮城第一高校2年の秋澤彩乃です。定期テストが終了し、時間ができたので前回の講義についてブログを書きたいと思います。
先日の科学者の卵では午前中に英語交流会が、午後に2つの講義がありました。
まず、午前中の英語交流会について書きたいと思います。英語交流会では7人の高校生と2人の東北大留学生の方で一緒に交流しました。私は他校の科学者の卵受講者の人と話すことでさえ緊張していたので、今回は留学生の方と話すということで、交流会の直前、私はとても緊張していました。しかし、そんな様子の私を察してか、とても優しく話しかけてくださったので緊張もほぐれ、だんだん自然に会話できるようになっていきました。留学生の方のしている研究の説明では、難しくて理解できない専門的な単語もありましたが、理解に苦しむ私たちの姿を見て簡単な単語に言い変えてくれたりするなどしたので、とても活発に交流することができました。他校の人と意見を交わすことで得られることも大きいですが、留学生の方と一緒に討論することでさらに新たな視点から見た意見をもらえるので、より得られるものが大きい交流会でした。また、私たちが普通だと思っていることが国ごとに異なっていて、必ずしも世界共通であるとは限らないものも多いとわかりました。英語は世界各地の人と交流するにあたって重要な手段であると実感しました。
さて、午後の講義の1つ目は岩渕教授による「薬を創る科学技術」でした。薬の発見・発明史のお話の中で、紀元前3000年には動物の糞や豚の耳垢など信じがたいような汚物薬が使われていたという話がありました。いくら紀元前3000年といっても、このようなものが薬に使われていたと考えるととても驚きを隠せませんでした。その後の過程で発見されたものの中には、偶然発見されたものが意外でも多く、特にフラスコを洗っていたら通常の失敗なら黒色になるはずの結晶が紫色の結晶として現れたというものもあったそうです。私は現在、学校の授業で有機化合物を勉強していますが、この講義での有機化合物の中には難しいものが多くて理解ができないものが多かったので、もっと熱心に勉強して理解を深められるようにしたいと思いました。
午後2つ目の講義は佐貫教授による「次世代素粒子研究施設国際リニアコライダー計画」という講義でした。ハンバーガーに着目することから始まり、そこからどんどん単位を小さくしていって最小単位である素粒子にたどり着きました。素粒子という言葉はなんとなく知っていても、それがどういうものなのかはよくわかっていませんでした。しかし今回この講義を通して、素粒子には17種類のものがあり、それぞれが異なる性質を持っていることがわかりました。また、宇宙は何からできているかといお話の中でダークマターやダークエネルギーと呼ばれるものが大半を占めていることがわかりました。しかしダークマター、ダークエネルギーというものは未だ詳しく解明がされていないものだそうです。これらがどのようなものであるのか大変興味が湧きました。国際リニアコライダー実現の日が楽しみに思われます。
夏から始まった科学者の卵は8回の講義を終え、残るは来月の発表会のみとなってしまいました。今までの活動に達成感を感じる反面、寂しさも少なからず感じます。ラスト1回、仲間の行ってきた研究にしっかりと耳を傾けて話し手、聞き手の双方が高め合えるようにしたいと思います。残り僅かの科学者の卵ですが、どうぞよろしくお願いします。
投稿者:宮城県宮城第一高等学校