こんにちは!山県県立山形東高校一年生の叶内愛莉と申します!
まずタイトルについて、私はこの半年間「科学者の卵」として講義に参加するわけですが、半年後に◯◯の部分に卵としての自分にフィットするどんな言葉が入るのか、イメージ出来るようになれていたらいいなという思いから付けました。
第一回の講義の印象について、私がまず感じたのは、周りの方々が貪欲な姿勢で講義に臨んでいらっしゃるということです。それは主に、第一回講師の伊藤教授との質問のやりとりから感じたことなのですが、一つの実験データをこんな切り口で捉えることもできるんだ!と終始刺激を受けていました。レベルの高さと共に、これからの半年間への期待が高まったことは言うまでもないです...私のアタマは講義中、そして質問と伊藤教授の回答を聴いている最中ぐるぐる動いていた....ように自分で思えただけなのかもしれません。事前の調べ学習の知識をつなげていくことはなんとか出来るものの、それらを自分の言葉に落とし込んで解釈することの難しさをひしひしと感じます。日々の生活の中で意識して慣れようと思いました。
さて、第一回の講義は伊藤幸博教授による『DNAと遺伝子組み替え植物』がテーマでした。私が印象に残ったのは、家畜の病気へのウイルス耐性菌をもっと安価に生産しようというお話です。稚拙ながらまとめさせていただきます。家畜の病気の治療で抗生物質を大量に使用すると、それらに耐性を持ったウイルスが出現する。(例えばMRSA、これはメチリシンという抗生物質の体制を獲得したブドウ球菌の一種だそうです)これによりヒトが感染症を引き起こし、MRSAは公衆衛生上脅威になりうる。それならば抗菌性有用タンパク質を植物内で作らせよう!ということです。
実際に、暗所と明るい所でイネが作るタンパク質の合成量を調べるという実験をご紹介していただきました。得られたタンパク質合成量のグラフについて、暗所の方が光合成に使うためのエネルギーをタンパク質合成に回せるから、効率がいいという結論に納得しました。私は暗所での栽培ときいて真っ先にモヤシやホワイトアスパラガスを連想したのですが、この有用タンパク質は暗所での水耕栽培が可能なのでしょうか?合成の効率の良さを追求するとしたら、他にも手段はたくさんあるんだろうなと思いますが、私には数えるばかりしか考えられませんでした。イメージトレーニングって大事ですね..
こんな感じで、ぐるぐる問答しながら第一回を終えました。次回は自分のイメージをきちんと言語化して、他の方々と共有できたらいいなと思います。これからの半年間頑張ります。ここまで読んでいただきありがとうございました!
余談ですが、事前の講義ビデオ中に出てきたアグロバクテリウムが寄生する様子、ヤドリギが宿主の幹に寄生する様子に何となく似てるなと思ったのは私だけでしょうか?(少し無理やりかもしれませんが)
(写真上:アグロバクテリウムがバラの枝に寄生する様子 下:ヤドリギの寄生)
投稿者:山形県立山形東高等学校