皆さんこんにちは、山形県立鶴岡南高校の川村祐毅です。今回で3回目の投稿になります。ということはこの科学者の卵の講義が始まってからもう7週間も経ったということになりますね。早いものですねぇ。今回は大関先生の「量子アニーリングと未来の情報科学」の講義の内容を踏まえて、人生における「無駄」について考えてみようと思います。

さて、今回の講義の中に無人配送車の運用の最適化の話がありましたね。僕は最初上のを見た時「ものすごい無駄な動きをしているなぁ」と感じました。皆さんの中にもそう感じた人がいらっしゃると思います。その後でこの問題を実際に最適化した後の動きのシミュレーション映像(下の画像)も見ましたが、「あれ、まだちょっと無駄な動きをしていない?完璧に無駄を無くせていなくない?」と思ってしまいました。恐らく、「最適化」とは言っていますが実際には完璧に無駄を無くすことはできないんだと思います。『じゃあ、「最適化」じゃなくて「適化」じゃん!』となってしまいますが、それは屁理屈になってしまうのでこれ以上は言わないでおきます。

重要なのはそこではなくて、「完璧に最適化することはできない」というところです。その際たる例が人生だと僕は思います。よく「ゲームばっかしてないで勉強しなさい!」や「昼寝ばっかしてないで勉強したら?(某有名アニメより抜粋)」という言葉を聞きます。この言い分は至極妥当だし正しいことです。ですがそういうことをしている時だからこそ得られるものもあると思うんです。例えば、今地理Bを勉強している人の頭を悩ませているであろう「ケッペンの気候区分」。ケッペンさんが電車から見える景色を眺めていた時に、地域によって植生が違うことに気づき、それに基づいて気候を区分できると発見したものですね。これはあくまで僕の推測なので実際のところは分からないですけど、この時ケッペンさんの行動はものすごく無駄なものだったと思うんです。何も、何かを発見するために景色を四六時中ジーーーっとは見てなかったと思うんです。ボーーーっと見ていたからこそ発見できたものだったのだと思うんです。他にも、今僕が書いてるこのネタも、ボケーーーっとYouTubeを見ているときに思いついたものなんです。また、僕は今英語ディベートもしているのですが、そこで発表するネタもボケーーーっとテレビを見ているときに思いついたものなんです。
このように、周りから見ると無駄だと思う時間も、実は何か新しいアイディアを生み出すことができる可能性を秘めた時間だということです。ボーーーっとして他のことを考えずにいるから、今取り組んでいる問題から一度離れるからこそ、上記のようなことが起こるのだと思います。なんかこれだと無駄な時間を取ることを全面的に推しているように見えるかもしれませんが、もちろんボーーーっとしすぎはダメですよ?何事も「適度に」が大事です。
もし皆さんの中で今何かに追われている方、アイディアが全く思い浮かばなくて困っている方は、一度ボーーーっと時間を無駄にして見ると、気分がスッキリして案外はかっどたり、何か新しいことを見つけられるかもしれませんよ?時間を無駄にすることに躊躇いを感じるかもしれませんが、その代償にもっと大きな何かが得られるかもしれませんよ?「No pain,no gain」です(ちょっと違うか?笑)!
投稿者:山形県立鶴岡南高等学校