東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和2年度 活動ブログ

令和2年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2020.12.30

2020年の活動を振り返ってみて 2

お久しぶりです。

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校1年次の萩原と申します。

クリスマスも終わり、街もいよいよ年末モードです。冬休みの宿題は進んでいますか。私はというと、ほとんど終わっておりません。まず、一番優先順位が高いことはこのブログを書き上げることなので。ただの言い訳ですね。

吐く息も白くなってきて、いよいよ本格的な冬をこの横浜でも感じることができるようになりました。風邪にはお気を付けください。東北では雪が降っているのでしょうか。積もっているのかもしれませんね。私には想像がつきません。横浜では雪が積もるということは一大イベントです。家の前の道路で近所の子ども達と雪だるまを作ったり、学校に早く行き、雪合戦や雪だるま作りをめいっぱい楽しんだりします。そんな日も年に2日あるかどうかです。ほとんどの雪は積もる前に黒いびしゃびしゃの水交じりの氷となり道の端に追いやられています。切ない運命です。そして降り積もる雪は私たちに電車の遅延と停止と満員電車という最高のプレゼントをもたらします。これまた最高なもので、電車内は暖房による汗と誰のかも分からない傘から滴るかつて雪だった水が混じりあう、まさに最悪です。

つまり、雪はあまり好きではありません。積もらない程度にうっすらと降って欲しいものです。

さて、ここまでだらだらと私自身のことについて書いてきたのですが2020年の年末ということで、今年のまとめとしてこのブログに今までの活動で感じてきたことを書き綴っています。こちらは第2弾です。もしよろしければ第1弾もご覧ください。

第4回目講義は11月7日でした。あっという間に11月ですよ。皆さん。GSCと共に過ごした2020年下半期は本当にあっという間で、充実していました。この本当に貴重な卵の活動に参加できたことを誇りに思います。さて、第4回講義はマテリアルデザインと素粒子のお話でした。ミニ講座には前回のミニ講座で発表された、社会問題と私たちができる解決法の発表がありました。

マテリアルデザインは今までの講義の中で一番勉強不足を実感しました。レポートも消化不良で書いているので構成がひどいものでした。特にレポートの2つ目の物質の自家発電を利用した化学プロセスを自分なりに考えるものの、私の答えが分かりにくかったです。なので、もう一度言いたいことをまとめさせてください。結晶構造の中心に任意の物質を入れ、自家発電をします。これはあくまでシミュレーションで行った結果に基づいて提案しているだけなので実際がどうなのかわかりませんが、自家発電をすることで、任意の物質は運動をし、多かれ少なかれ周りの物質に影響を及ぼします。これを利用した化学プロセスがあるといいなというのが私の答えです。どうでしょうか。やはり、言葉では伝えにくいですね。

私がこのマテリアルデザインのお話で知識不足を感じた場所が、周期表を用いたマテリアルデザインのやり方です。化学の知識があまりにも足りず、周期表で近い原子同士の性質が似ていることは何となく分かりましたが、同じような性質を持たせるためにどのように原子を組み合せばよいのかが、わかりませんでした。足し算的要素はわかりましたが、どのように足せばいいのかがやはり難しかったです。そこをもっと知れたらさらに楽しめると思うとわくわくするので、わくわくを持っているうちに宿題を終わらせ、調べ上げたいと思います。

素粒子のお話では、初めての知識が本当にたくさんありました。そもそも、私は今まで宇宙という存在があまりにも遠く感じ、知識もあまり持っておらず、漠然としたイメージしかありませんでした。しかし、この素粒子のお話で、見えないものへの興味が湧きました。特にクォークやヒッグス粒子のお話が本当に興味深かったです。今習っている電子や中性子をつなぐヒッグス粒子の存在が本当に面白く、確かに当たり前だと思い、考えていませんでしたが粒子同士をつなぐ存在が必要なことに気が付いて、本当に興味深かったです。当たり前のことをしっかりと疑うことの大切さを感じました。どんなことでも複数の考え方を学び、知識と多方面の見方を身に着けるとこが大切だと思いました。そのためにも常に情報のアンテナを広く張り、多方面の見方から見た情報への見解、意見を学び、そのうえで、自分の意見を持つことが大切だなと思います。たくさんの意見を知る第一歩としてこの卵のブログを他の方のも読みたいです。

ミニ講義での発表は本当に緊張しました。オンラインで家にいるということで、妙に落ち着いている雰囲気の中で一人緊張するという孤独感が寂しくもあり、早くこの緊張でさえも共有できる日が来るといいと心から思いました。緊張しつつも、発表は最後の方だったので、それどころではないと思いながらも、他の班の発表を聞いていました。内容を2つ以上1分に収めている班や、スライドがまるでCMやホームページのような視覚的に惹きつけられる班、解決法が本当に独創的な班もあり、本当にまだまだプレゼンを聞いていたい気分でした。第一弾にも書いた通り、スライドの構成を変えたいので、他の参加者のスライドは本当に参考になりました。もちろん班のメンバーとの話し合いもものすごく刺激的でした。私とみている世界が全く違うからこそ、体験してきたことが全く違うからこその見解が本当に面白く、私一人だったら絶対にたどり着かない結論にたどり着くことができ、また一つ新しい見方ができた気がします。生まれ育った場所が少し違うだけでここまで今まで経験してきたことや、当たり前が違うので、世界に出たときにもっと面白い世界が見えるのではないかと思うと、わくわくしませんか。やはり、今後必要になってくるのは英語力とコミュニケーション力だと感じました。今の私に足りないことは単語力と積極性、度胸です。英語を話すときに、言いたいことを的確に言うことが苦手です。また、一人でこれは英語で何と言えばいいか考える分には、英語がスラスラ出てくるのに、会話になると全く分からなくなります。日本語で話すときも緊張で話すことができなくなることがあるのに、果たして英語で話すときに緊張せずにスラスラ話せるようになるのかという問題はありますが、どのような練習をすれば、英語をスラスラ話せるようになるのでしょうか。塾の英語の先生がよくおっしゃっているのは、映画のセリフや、例文を覚えることで会話の中でアレンジし、文法も正しい会話ができるということなのですが、これは本当に大切だと思います。日常で使えるだけでなく、感覚的に考えずに問題を解くことができるため、時間の短縮にもなるため、本当に使えることだなと思います。これを読んでくださっている方がいらっしゃったら、ぜひ試してみてください。英語の映画を英語字幕で見たり、シャドーイングをしながら見たり、することが効果的なようです。ぜひお試しください。私もやってみたいと思います。

さてさて、もう第5回目の講義の振り返りに突入いたしました。5回目の講義は酵素についてと、歯についての講義でした。ミニ講義では、留学生の方とお話ししました。

酵素のお話では、酵素が色素に関係しているということや、花の色素のもとは同じもので、OHが増えることで青みが増えていくということがとても面白かったです。OHが増えると青みが増えるということを聞き、BTB溶液を思い出しました。関係はなさそうですが、関係があったらおもしろいですよね。この色素の話は本当に興味深くて面白かったので、友達に思わず話していました。友達も、OHの数で色味が変わる謎が気になっていました。なんでなんでしょうかね。そして、酵素のお話では生物内の様々なことが本当に酵素によってできているということが面白かったです。確かに、生物を形作るDNAはタンパク質を作っていて、酵素もタンパク質であると考えたら、どこか納得がいきます。

もしも、今はない色のお花が簡単にできるようになる世界が来たら、どうなるのでしょうか。今まで以上に世界が華やかになるかもしれませんが、自然みは減ってしまうのかもしれませんね。人間にとって、生活が華やかになっていくことはとても素敵なことですが、生物にとっては人間の作り出した多様性はいいことなのでしょうか。SEKAI NO OWARIさんの虹色の戦争という曲に"花に声があるなら何を叫ぶのだろう 「自由の解放」の歌を世界に響かせているだろう"という歌詞があります。私たちが理解できない、自然の世界に手を出してしまうのは、自然にとっていいことなのか分からなくなります。ただ、理解できないことだからこそ、いいも悪いもないような気がします。いいも悪いもないから、人間にとっていい方向に進めていくことは、人間にとっていいことなのだと思いました。しかし、この人間にとっていいことが自然にとって悪いことにならないように常に考えなければならないと思いました。

歯のお話では、生活をずっと共にしてきた歯について私は何も知らなかったのだなと思い知りました。私が一番驚いたことは、食事に使うカロリーがとても多いと言うことと、歯の感覚はとても鋭いと言うこと、歯は粘膜が落ち込み、その周りに細胞が集まってくることでできると言うことでした。

食事に使うカロリーが多いことを知って、食事でよく噛むことがいかに大切なのかを理解しました。よく噛むことで満腹中枢が刺激されるということは知っていたのですが、同時にカロリーを消費できるのなら、ダイエットとして噛むことが、食事制限よりもメジャーになるべきではないかと思いました。

歯の感覚が鋭いと言うことは当たり前になってしまっていて、気がつきませんでした。確かに、アサリの中の砂は気持ちが悪いです。砂が入っているので貝類は食べられないくらいです。どうして、こんなにも貝の中の砂は気になるのに、その砂に気がつく歯に目を向けられなかったのかが不思議なくらいです。やはり、物事を根本から沢山の視点を持って考えることはとても大切だと感じました。

歯の出来方が一番驚きました。歯というこんなにも硬いものがどのようにできるのかということは想像も付かなかったのですが、粘膜が落ち込んでその周りに細胞が集まり、象牙質やエナメル質になるということが驚きました。細胞はなぜか柔らかいイメージを持っていたのですが、細胞も集まればナイフに勝ってしまうというのは本当に面白いです。硬い組織になる細胞と柔らかい組織になる細胞とはなにか違いがあるのでしょうか。粘膜が落ち込むという出来方は体の様々な組織に通ずるということをまた驚きました。だからこそ、私達にとってとても身近な歯の研究は再生医療にとても重要な立場にあるということが、どこか不思議で、面白かったです。

ところで、お話の中であった口から手が生えてきてしまったマウスをみて皆さんはどのような感情が芽生えましたか。私は凄い!という感情やかわいそう!という感情より先に、髪の毛が口に入ってしまうようなあの気持ち悪さを感じました。歯の代わりに毛が生えてきてしまったら私には耐えられないなとふと思いました。みなさんはどう思いましたか。

ミニ講義では留学生の方とお話ししました。私はパキスタンのHannan AhmedとフィリピンのCristine Casiagalでした。お二方とも本当に気さくに話してくださり、緊張していた私は嬉しかったです。まずはお互いに自己紹介をしました。将来大学でやりたいことや興味のあることを英語で話しました。

英語で将来のことを話すのは初めてだったので、苦戦しました。一番苦労したことは私が一番苦手な会話です。普段日本語でも話さない将来のことを英語で話す緊張感の中で、会話をどう続ければいいのか。不安でいっぱいでしたが、とにかく笑顔を意識して頑張りました。Hannan AhmedとCristine Casiagalにも拙い英語でしたが、気持ちは届いたと思います。

私は都市デザインを学びたく、東北大学に入りたいのですが、関東でなぜ学ばないのか。という質問に上手く答えられませんでした。東京は騒がしすぎるというふうに答えましたが、それだけが理由ではなかったので、もう一つの理由も話したかったです。しかし、どのように言えばいいのかが緊張で分からなくなってしまいました。本当は被災した東北という視点から学ぶ都市デザインに強く心が惹かれたからです。被災を知らない部外者が何を言っているんだという意見も受け入れます。ただ、東北大学で学ぶ都市デザインが他の時で学ぶそれと、大きく違うと思っています。学問を学ぶときは、学ぶ土地も大切だと第4回のミニ講義で学びました。学ぶ土地が違うとその土地の数分見方が大きく変わると考えています。だからこそ私は東北大学で都市デザインを学びたいです。本当はこのようなことを言いたかったです。しかし、母国語である日本語で気持ちを正確に言うのも難しいことなので、難しかったです。来年はこのことを英語で堂々と言えるくらい英語力を上げたいです。

もう前回の講座の振り返りまできました。こう振り返ると、本当に濃くてあっという間の半年でした。残りの講義も悔いが残らないように頑張っていきたいです。

前回の第6回講義では将来のことについてご講義いただきました。

私は今まで、"今"楽しいことに全力で取り組んできました。その中で、さまざまな人に、その場であった人に、今を楽しませるような職業に就きたいと思ってきました。その思いの中で、私が大好きなディズニーに関わりたいと思ってきました。先日家族からやりたいことも出世もできないからと猛反対されましたが、でもやはり、"楽しい"を作りたいという思いに変わりません。人に夢や希望や楽しさを与えられる職業って本当に憧れがあります。ただ、その、人の"楽しい"を作りたいという夢と、上にも書いた都市デザインを学びたいという今やりたいことは、100%重なっているわけではないと思います。なので、今までそのことについて悩んできました。しかし、この講義を聞いて、将来なりたいことと、今何ができるのかということを明らかにしつつ、今やりたいこと、今できること、今チャンスをいただいていることを全力でやることで、自分のなりたい何者かに近づいていくのかなと思いました。先生方のお話の中で印象に残ったことが結局は運だということでした。どんなに努力してもどうなるかは運次第なところがあって、しかし、もちろん、努力を怠ればどんなに運がついていても結果は出ないということなのかなと思いました。そして、努力をしている人が輝いて見えるように、運は努力を見ていなくても、人間が努力を見ていると思いました。だからこそ、大切なのは、今いただいているチャンスに向かって全力で取り組むことだなと思いました。

例えば、この卵でいえば、卵という、学校では教えてくれないようなことを学べる機会を一回一回大切にしながら、講義ごとに動画を見ることを疎かにせず、貪欲に学んでいく姿勢で、質問やレポートを書いていくことが大切だと思いました。今までの講義を振り返ってみて、私の姿勢は貪欲になり切れていなかったと思います。貪欲になりきるためにも、一つ一つの講義を楽しみながら自分のできうる限りの100%の力で、レポートや質問を行い、わからないことを自分で調べていくことが大切だと思いました。やはり、そのためにも学校の宿題をもう少し計画的に行い、卵の活動をしているときに心の底から卵を楽しめるように努力したいと思います。第一歩として、冬休みの宿題をまずは頑張ります。

こうして4ヶ月ほど前のレポートや、ポートフォリオでの質問を振り返ってみると、自分の幼稚さやあの頃の期待感や情熱を思い出し、初心に返る想いです。参加者の方でこのブログを読んでくださっている方々いらっしゃいましたら、是非お試しください。

4000字で収めるつもりが6000字を超えてしまいました。10000字を超える作文が初めてだったので終始読みにくいところが多々あると思いますが、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。あとから溜めて振り返ることの大変さを思い知ったので、2021年はもう少し細かく振り返りブログを書かせていただきたいと思います。その際はまた、よろしくお願いします。ただ、生まれて初めての10000字作文をパソコンで打つのはとてもいい経験になりました。

最後になりますが、2021年もよろしくお願いいたします。よいお年を。

投稿者:横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

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