こんにちは!米沢興譲館高校1年の佐藤充朗(さとうあつろう)と申します。第1回の講義から期間が空いてしまいましたが、このブログに記録を残したいと思います。
まず初めに自己紹介をさせてください。上でも述べたとおり、私は山形県の米沢興譲館高校に通っており、コアスーパーサイエンスクラブという科学部に所属しています。趣味はサッカーとピアノと釣りです!(あまり関係ありませんが、、)また、幼い頃から生き物が好きで、特に淡水魚(その中でもナマズ!!)に興味があります。現在、日本ではさまざまな生き物が危機に直面しており、絶滅が危惧されています。その原因のほとんどは環境を破壊したり、外来種を持ち込んだりした私たち人間にあります。だからこそ私たちが今何をできるかを考え、行動していくべきではないかと考えています。このような問題に研究活動を通して少しでも貢献できるように、これからこの講座で様々な分野について学んで視野を広げ、自分を成長させていけたらと思っています。
さて、今回の講義のテーマは、「DNAと遺伝子組換え植物」でした。私はこれまで遺伝子組換えについて詳しく学んだことがなかったため、とても興味深い内容でした。まず、自分にとって新鮮だったのが、突然変異体を見つけることが遺伝子の機能の解明につながるということです。変異体と野生型との形質の違いと塩基配列との違いを照らし合わせれば、その遺伝の役割がわかります。また、アグロバクテリウムという植物に対して病原性を持つ細菌を用いて遺伝子組換えを行うということも初めて知りました。アグロバクテリウムは自分の遺伝子の一部を植物の遺伝子に組み込むことで自分が生命活動に利用する栄養分を植物に作らせます。そして人間はこの細菌の性質を利用して遺伝子組み換えを行うわけです。この原理を知れば、遺伝子組換え作物を食べると人体に影響が出ると言った噂には根拠がないということがわかります。そして伊藤先生はこの細菌を利用して、稲わらの糖化性の向上をはかっていました。先生の研究ではセルラーゼを恒常的に発現させた時にイネが不稔になってしまったわけですが、老化期だけにセルラーゼを発現させることでその問題を解決していました。プロモーターという、どんなタンパク質を作るかを指示する遺伝子の上流領域の性質を利用すれば、物質の発現に特異性を持たせることができるということがわかりました。また「家畜が抗生物質に依存している」という事実を受け、抗菌タンパク質を低コストで生産することを目指した研究では、植物を暗い場所で育てることでタンパク質の高生産に成功していました。
最後に、今回の講義を通してたくさんの知識を得たとともに、もっといろんなことを知りたいという意欲も湧きました。そして知識だけでなく、考え方や社会の問題など、勉強になることがたくさんありました。先生には明確な目標があり、どの研究も社会に役立つものばかりでした。当たり前のことかも知れませんが、自分が研究するときも身の周りで起こっている問題の解決につながるようなテーマを考え、その目的を見失わずに活動に取り組んでいきたいと思いました。また、自分と同じように科学が好きな人たちと交流して、よい刺激にもなりました。これから皆さんと一緒に学び、切磋琢磨していけたらと思います。
ぎこちない文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。覚えづらい名前かも知れませんが、ぜひナマズ好きな人と覚えていただけると幸いです。
投稿者:山形県立米沢興譲館高等学校