東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

科学者のひよこ

科学者のひよこ養成講座の活動を記録しています

2022.03.19

後日談(言いたかったこと、言えなかったこと)

 こんにちは、メンターの髙澤直己です。先日の地震、皆さん大丈夫でしたでしょうか? 今回は震源が深かったため3.11ほどの被害とはなりませんでしたが、死者や負傷者が出ました。謹んでお見舞い申し上げます。私は埼玉に居たため被害はありませんでしたが、改めて防災の大切さを実感しました。あの地震があと数日、あと数時間早かったらどうなっていたのか。想像するだけで恐ろしいです。また地震発生後、Twitterでは「人工地震」という言葉がトレンド入りしました(ここをクリック)。これもまた恐ろしいことです。理科教育、科学コミュニケーションの重要性も再認識させられました。

 さて今回で2回目の投稿になります。いやぁ、ついに終わってしまいました、発表会。「今年こそは対面でポスター発表を聞ける!」と思っていたのですが、残念ながら叶わず。。。現場から見守る形となりました。トラブル等で慌ただしい時もありましたが、なんとか発表会を終わらせることができ、良かったと思います。皆さん、お疲れさまでした! 私は司会進行役と、座談会のスピーカーとして参加させていただきました。私自身、あまりシリアスな雰囲気は好きではないので、所々「漫談」の要素を入れてしまいましたが、皆さんはどう感じたでしょうか? 「大学生のリアルを知れて面白かった」「漫談要素はいらない」などいろんなコメントがあると思います。ぜひブログで教えてください。

 この記事では1年間の取り組みを振り返りつつ、座談会での内容を少しだけ整理し直してみようと思います。

 

1)オンラインでの講義

 昨年と同様、この講座のスタートはオンライン形式で行われました。また顔と名前を覚えなきゃなぁと思いつつ、これからの講座がとても楽しみでした。講座が始まって最初の講義は伊藤先生の「DNAと遺伝子組換え植物」でした。高校の「生物」「生物基礎」の授業で遺伝子について学んでいなくても理解しやすかったのでないでしょうか。ディスカッションの時間において、私が担当したグループでは「植物とは何か」について整理しました。

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 ここでは「こんな植物ができたらいいな」と思う植物をデザインするというレポート課題を書く上で、アイデアを引き出すことを目的としました。何か新しい植物を創造するためには、植物が現在もっている特徴を捉え、植物がもっていない特徴を見つける必要があるからです。挙がった特徴に対して、自分の興味関心や問題意識を組み合わせることで、独創的なアイデアを生み出すことが出来ます。例えば「果肉が少ないトマト」とか「1種1株で1日分のビタミンを摂取できる野菜」とか。まぁアイデアが出来ても、それを実現するための科学的な方法を考えないと「絵に描いた餅」なんですけどね。

 ちなみに「植物とは何か」という問いには、2つの意図があります。1つ目はレポート課題を考えやすくするためです。これについては既に説明したので省略します。2つ目は「植物」という言葉が皆さんにとってなじみ深く、曖昧な言葉であるからです。先ほどの図からも分かる通り植物は複数の特徴をもつため、一言で「植物」全てを定義するのは困難です。またこの曖昧性・多義性は、皆さんの意見(正確には素朴概念)を可視化しやすい形式と言えます。つまり、自分がどんな見方で「植物」を捉えていたかを自分で知ることが出来るということです(これをメタ認知と言います)。それを複数人で行なえば、自分の見方を拡大することが出来るでしょう。これが今回の問いの意図です。

 本当は理科の生物分野、特に植物の分類についての単元で扱う問いなのですが、ここでも活用できるかなと思い使ってみました。実際の授業ではこの問いを学習前と学習後に回答してもらって、この単元をどこまで理解しているのか、学習前後で「植物」に対する概念にどんな変容が見られたのかを可視化するために使います。学校の授業でも「今日の授業で一番重要だと思ったこと、一番大切だと思ったこと」をメモする習慣をつけておくと、授業内容が理解しやすくなると思います。

 

2)アイスブレイクでの実践

 第2~5回の講座では、座学の前に受講生とメンターで交流する「アイスブレイク」の時間がありました。そこで私がやったことは大きく2つです。1つ目は自己紹介です。ここでは私がどんな授業を受けたかを一部ではありますが紹介しました。基本的には前回の記事(ここをクリック)と同じです。この記事で触れていないこととしては「指導案」ですかね。実は?皆さんの先生は授業のスケジュールを綿密に立てて各授業をつくったり、教材研究や実験の準備をしたりします。インターネットで調べてみると、いろいろ出てくると思うので教育に関心のある方は調べてみてください。

 2つ目は「すごろくトーク」です。これは発表会の座談会でも挙がりましたね。すごろくトークとは文字通り、すごろくをしながら対話をするというものです。

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すごろくの各マスには、対話のテーマとなる質問が書かれています。この質問は割と適当で、私が皆さんに聞いてみたいことを書いてみたという感じです。ただ意味のある質問もあります。それは4隅に書かれた「話を聴いて質問を一つ」「話を聴いていいところ探し」「話を聴いて共感したこと」の3つです。これはコミュニケーションをより充実したものにする時に重要となる要素です。この点は、皆さんの経験から納得していただけると思います。こうした工夫をして今後のディスカッションなどで皆さんが話しやすい環境づくりを行なっていました。皆さんも学校で実践してみてください。

 

*余談:「アサーション」ってご存知?

 皆さん、「アサーション」という言葉を聞いたことがありますか? アサーションとは、自分も相手も大切にする自己表現のことを言います。このアサーションについて書かれた本の中に、対話する上で心がける5つの事というのがあったので紹介します。この図の中で最も大切なのは、「『話す』ことと『聴く』ことは振り子の関係」だということです。皆さんがイメージする「ぎこちない会話」って、「話す」「聴く」どちらか一方に偏っていませんか? 自分はどっちに偏っているのかをまず知ること、その偏りを真ん中に持っていくためにはどうすれば良いか。そのヒントは日常会話で感じる「モヤモヤ」に隠されていたり。。。

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3)座談会をふり返って

 座談会では各メンターの自己紹介と受講生からの質疑応答がありました。私の自己紹介では、「私のことを覚えている人は、右手を挙げてください」と言った気がしますが、その時たくさんの手が挙がり、とても嬉しかったです。この講座ではメンターに対するアンケートが無いので、なかなか自分の取り組みに対する振り返りがしにくかったのですが、今回の挙手を受けて、ある程度は意味があったのかなと思います。本当は「私のブログ記事を読んだ人は~」と質問するつもりだったのですが、全体の場で個人のブログについて触れるのは良くないかもなと思い、質問内容を少し変えて「ディスカッションの時間では関わっていないのに、私の事を認知している人はいるか」を調べることにしました。ただ思ったより手の数が多くて、全部は見切れず。。。まぁ仕方ないです。(下の写真は事務局から提供していただきました。)

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 最初の方で、「どうしてメンター同士で仲がいいのか」という質問があったと思いますが、これは心理学の視点で考えると、「ピア・グループ」が当てはまるのではと思います。ピア・グループとは、お互いの性別や年齢、価値観、生き方などを尊重し合う関係のことです。このグループにいる人は「自分はどんなことが得意だったり苦手だったりするか」など自分の特性(もっといえば限界)を理解しており、かつ相手と自分とでは同じ部分と違う部分があるということを理解しています。ゆえに他者を意図的に見下したり、異質な人を集団から排除するということはしません。だから「仲がいい」のではないでしょうか。さらにあの4人は発表会中のトラブルを一緒に乗り越えた仲間、「同じ釜の飯を食う」関係だったこともあり、グループとしての意識がより高かったのではと思います。こうした色んな人と関われるというのが、この「科学者の卵養成講座」の魅力の1つですね。

 座談会の最後には、真面目な進路相談がありました。内容は割愛しますが、ああした二者択一のような問題というは割とよくあることかなと思います。そのうえで私が伝えたかったことは、「最初からどちらか一方だけに絞るのはもったいない」ということ、二者択一の根拠が「1人の『本当に大変』という意見」だけというのは危険であるということです。後者に関しては、そうした情報をより多く集めるために質問したと言われたら反論できないのですが、メンターに聞くこと以外にも情報収集をする方法はあります。例えばコレ(ここをクリック)です。これ以外にも学校の進路室や予備校のホームページ(教職員向けのサイトがあり、そこにアクセスするといろんな大学の受験体験記が書かれたレポートが出てくる)があります。たしか。こうしたオープンソースを利用して物事を多面的・客観的に分析しつつ、自分自身が何をやりたいのかも見つめ直すことで自然と答えがでてくるのではと思います。

 実際私は研究活動を続けつつ、受験勉強(面接とセンター試験がある推薦入試の対策)もやるという究極の選択をしました。日々の授業の勉強に加え、研究ポスターをかいたり、過去問を解いたりと常にタスクが積み重なっている状況だったので大変ではありましたが、「自分は今なにが出来ていて、何が出来ていないのか」を常に意識し、「それを効率的に出来るようにするためにはどうすればいいのか」を他の人に聞くなどして模索すれば、両方取ることも不可能ではないです。実際私は合格していますし。n=1だけど。とにかくムダな時間(余暇の時間とは限りません)を徹底的になくしていくことが大切です。ほら、こんなどうでもいい記事なんか読んでないで、はやく問題を解きなさい!

 

4)最後に

 本当に皆さん、1年間お疲れさまでした。約2年間この講座に携わってきましたが、どの受講生も自分が出来る範囲の努力をしていて素晴らしいなと感心しました。何か自分から言えることはないか、何か質問することはないか。私がメンターという仕事を続けられたのは、皆さんのその「学びに対する姿勢」の高さのおかげです。本当にありがとうございます。

 これで今年度の講座は終わりとなりますが、この講座を受ける前と後とで何か変化はありましたか? この講座では「科学」について物理学、薬学、生物学・農学、地学など様々な視点で考えてきました。ぜひレポートなどを見返してふり返ってみてください。

 最後に、私から質問があります。

 

あなたにとって「科学」とは何ですか?

 

 当然ながらこの問いに正解も誤答もありません。思い思いに答えてみてください。その答えの中に、あなたの「みらい」が隠されています。

 

P.S.ちょっと宣伝です。私が所属する埼玉大学では月1ペースで「星空☆観望会」をやっています(ここをクリック)。私も臨時スタッフとしてお手伝いをしています。特に埼玉県・東京都に住んでいる方は1回ぜひお越しください。天文学者とお話できたりします。写真も取り放題です(下の写真はオリオン座にある星雲をスマホで撮影したもの、サイトから引用)。

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投稿者:髙澤直己/ひよこさん1号|個別ページ

2021.11.21

OB/OG交流会の感想と自己紹介―○○精神を忘れるな―

 こんにちは、「科学者の卵養成講座」メンターの髙澤直己(たかざわ・なおき)と申します。今年でメンター2年目になります。今更ですが、よろしくお願いします。

 

0)はじめに

 まずは先日の「OB・OG交流会」お疲れ様でした。多くの受講生とメンターの皆さんとお話しすることができ、とても楽しかったです。この「科学者の卵養成講座」において「教育学部」がマイノリティなのは何となく察していましたが、まさか1人とは思いませんでしたw。でもそれは受講生側も同様であること、科学や医学だけでなく教育学に興味を持っている人がいるというのを知れたこと、それらを比較・検討しながら自分の道を探そうとしていることを知れたことは、私にとって大きな気づきでした。受講生の皆さん、ぜひ色んな所に目を向けて、たくさん悩み、納得のいくまで考えてください。その軌跡が後々生きてくるので。
 本当はもう少し早く(なんなら第1回講義の後に)書きたかったのですが、課題やらイベントの準備やらで忙しかったり、文章を書くのが面倒くさかったりでこんな時期になってしまったことをお許しください。またあちこち追記しながら書いたので、同じようなことを2回言ってるかもしれませんが、そこは流してください。

 

1)自己紹介

 さて私は埼玉大学(皆さんご存知ですか?)の教育学部・学校教育教員養成課程・中学校コース・自然科学専修・理科分野という所に属しています。名前がやたら長いですが、要するに中学校の理科教員を目指して勉強するための学科です(ちなみに理科という名称は学校特有の分類で、学問的には科学と教育学の2つに跨っています、自論ですが)。なんで教師になろうと思っている人が、「科学者の卵」のサイトで記事を書いているのか疑問をお持ちかもしれませんが、ご安心を。これから説明します。
 そもそも私が最初に見つけた、なりたい職業は「小学校の先生」でした。当時の担任の先生が今まで見た大人・職業の中で一番魅力的に感じたからです。自分の親でもないのに、親身になって相談にのってくれたりする先生という存在に感動したのが始まりでした。その後、中学校に進学してからも小学校の先生になろうと思っていたのですが、ある時、中学校の数学や理科の内容って面白いなと思い始め、「中学の数学か理科の先生になろう」と目標を変えました。その後も紆余曲折はありましたが、今でも「中学校の理科の先生」を目指して勉強中です。高校の時、科学者もいいなと思い、この講座に応募しましたが、やはり自分は「調べる」ことより「伝える」仕事がしたいと思い、教育という道を最終的に選択しました。
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(クリックすると拡大されます)

 

2)卵との繋がり

 私と「科学者の卵」とのつながりは、今から3年前、私が高校2年の時に始まります。私は「研究推進コース生」として本講座に参加していました。研究テーマは、液中における発光物質の生成です。分野で言うと、光化学ですかね。あと界面化学とか無機化学、物理学とかも関わっているかもしれません。詳しいことは秘密です。
 私も一時は、地球温暖化をどうにかしようと思い、エネルギー関係の化学者を目指していたのですが、高校3年の出願先を決めなきゃいけない時に、改めて「自分は何をしたいのか」について考え直してみたとき、「未来の子どもたちに科学の楽しさや面白さを伝えたい」「私に科学の楽しさや面白さを教えてくれた学校という場に恩返しをしたい」という思いが最終的に強かったため、教育学部という道を選択しました。今思うと自分勝手な理由ですが、自分の中で納得がいってないと長続きしないので、これで良いのではと思っています(反対意見もあると思いますが)。しかし科学者を諦めたというわけではありません。教材研究として「理科室でマグマをつくる」など教科書には載っていない事象を試行錯誤しながら実験を行うことがあるからです(いわゆる教育と研究の二刀流ですねw)。自分の描いた理想に向けて試行錯誤をし続けることが「科学者」の本質・使命だと私は思います。

 

3)教育学部とは

 ここで少し「教育学部」について、やや主観まじりですがお話ししようと思います。教育学部には大きく2つのタイプがあります。1つは「教員養成」タイプです。小中高校の教員になるためには「教員免許」が必要なのですが(大学の先生は不要です)、このタイプではその免許を取得することが卒業の要件になっており、時間割も教員免許に関するルールに基づいて、ある程度決まっています。教員養成タイプと聞くと、卒業したら絶対に教員にならなければいけないイメージを持つと思いますが、そんなことはなく、科学館や工学系の会社など、いわゆる一般企業に就職する人も一定数います。まぁ少数派なんですけどね。教員養成タイプの学校は「東京学芸大学」のほか、「埼玉大学」「秀明大学」「宮城教育大学(東北大・青葉山キャンパスの近くにあります)」など様々です。教育学部の殆どがこのタイプにあたります。学ぶ内容としては「指導法」「教育心理学」「地学実験」「現代物理学」など様々です。もし教育学部のオープンキャンパスに行く機会があれば、大学生に「どんなことを勉強するんですか?」と聞いてみるといいかもしれません。Fig2_takazawa.png

 もう1つは「教育研究」タイプです。河合塾さんは「教育科学」と分類していますが、教育学は文学部の一部として扱われていることがあるので(東北大の教育学部を河合塾さんは「文・人文学系」に分類しています)、それを含めると教員養成はしないけど教育についての研究はしているという点で、こういう表現にしました。このタイプは教員になるために学ぶのではなく、教育に関する課題・問題について広く学び考えるものです。教育と言うと「学校教育」をイメージする人が大半だと思いますが、ここでの教育はそれに止まらず、家庭教育や社会教育と言った「生涯」における学習・教育を扱います。また学習評価について研究する所もあります。
 実はうちの大学にも評価について研究している先生がいらっしゃったりして、厳格に2つに分かれているというわけではないのですが、大まかに見るとこの2つということです。

 

*余談「学部・学科の名前に騙されるな」
 皆さんが志願する大学を探す時、よく「学部」や「学科」の名前で検索すると思います。多くの場合、それは適切な手法なのですが、時には注意も必要です。例えば「環境社会デザイン学科」と聞いて、皆さんはどんな内容をイメージしますか? 森林、海、絵画・彫刻、情報、社会など、いろんなものを想像すると思います。実はこの学科はうちの大学では工学部に属する学科の一つで、内容に即してネーミングすると「土木工学科・環境工学科(ドラッグして見てください)」にあたります。皆さんのイメージと一致したでしょうか? このように名前のイメージと実際の学習内容が乖離することがたまにあります。また大学の授業はその学科に属する教授らが担当するため、授業の内容が教授らの専門分野に偏ることもあります。大学を選ぶ際は、学部・学科だけでなく、どんな研究室があるかもぜひ調べてみてください。ただ大学の先生にも定年がありますので、自分の興味関心のある研究室の先生が、自分が受験・在籍している間に退職しないか確認することを忘れずに。

 

 そもそも大学は学ぶ場所ではなく「研究する場所」です。大学3年あたりになると、必ずどこかの研究室に属することになります。その時「自分がやりたかったテーマを研究している研究室がない!」となるとまぁまぁ大変なので、自分が学びたい・研究したいことは何なのか、自分はどんなことに興味・関心があるのか、高校に通っている間でも、大学に入っていろいろ学んでみてからでも間に合いますので、何か一つ見つけておくと良いと思います。必ずしも将来の職につなげて考える必要はありません。自分が「これ良さそう」と思った商品を手に取ることから始めましょう。それを買うか否かは、複数の商品を「比較」してからです。中には「自分が何をしたいのか分からない」という人もいるかもしれません。そういう場合は、とにかく色んなことにチャレンジしてみてください。プログラミング、課題研究、アルバイト、描画、小説執筆など目についたもの、出来うること全てが対象です。大学に入ってみて「違うなぁ」と思えば、お金はかかりますが、別の大学に入り直したりすることも出来ますので(条件は厳しいですが転学部も出来ます)。また大学には大きな図書館があり、いろいろな分野の本を読んで学ぶことが出来ます。「深く探究したいわけじゃなくて、ただどんな感じなのか知りたい」という場合にはオススメです。いろんなものと関わって、自分の感性と対話(メタ認知)してみてください。

 あとはSNSやオープンキャンパスなどを利用して、大学生に「今までで一番キツかった授業は何ですか」「この学科の先生の中で、性格が悪いなぁと感じた人はいますか」など、パンフレットには書かれていない裏側も探ってみると、入ってから後悔せずに大学生活を楽しめると思います(言いましたからね私は)。

 歳を重ねると、いろんなものが体に伸し掛かってきます。勉強、仕事、責任、期待、ローン、税金、子どもや親の体重、疲労、そして脂肪。身軽なうちに、多くのことにチャレンジすることをおススメします。(大学生が言うセリフではない気が...)

 

気づいたら3800字を超えてしまいました。本当は大学生活の事とか、交流会で受けた質問について共有しようと思ったのですが、今回はこの位にしておきます。
何か質問などがあれば、事務局を通して私までご連絡ください。できる限り回答します。
ではまた来月、お会いしましょう。

 

P.S.青葉山キャンパスの紅葉を撮ってみました。この黄色やオレンジは何という色素か覚えていますか?Fig3_takazawa.jpg

投稿者:髙澤直己/ひよこさん1号|個別ページ

2020.09.07

メンター、そして科学者のひよことして振り返る 第1回講義

 皆さん、こんにちは。
 科学者の卵養成講座のOBで、現在はメンターを務めている、北海道大学1年の中西達大と申します。
 先日、開講式と第1回講義があり、私はメンターとして参加しました。このブログでは、私がメンターに参加することに決めた経緯に触れつつ、第1回講義を終えて感じたことを気ままに書こうと思います。かなりの長文となってしまいましたが、どうか最後まで、温かく読んで頂けると嬉しいです。

 

 時は8月。私の心はすさんでいた。原因は様々考えられる。大学のオンライン授業で大量の課題が出ること、大学に行けないために同年代の友人がなかなかできないこと、サークルにもまともに参加できないこと、などなど。しかし、最大の理由は、受験に失敗したショックから抜け出せないことだった。
 私はもともと東京大学を志望していた。志望理由は、「日本でもトップクラスの研究ができること」であった。科学者の卵養成講座に高校1年生と2年生のときに参加し、将来は研究者になろうと思ったことも東大志望を後押しした。
 しかし東大受験の結果は不合格。合格していた大学もあったが、東大への思いは捨てきれず、浪人して再チャレンジすることを決意。まさに全身全霊をかけて、死力を尽くして受験勉強に励んだつもりだった。ところが、再チャレンジした結果は不合格。それどころか、素点は現役のときよりも低い、という失態を犯してしまった。そして、何とか後期入試で北海道大学に合格することができ、今に至る、というわけだ。(左が現役の、そして右が一浪のときの点数、クリックすると拡大します)S__13123586.jpg

 結果は残念なことになってしまったが、死力を尽くして勉強した、と今でも思っていること自体は事実である。しかし、死力を尽くしたにもかかわらず残念な結果に終わってしまったがために、何とも言えないやりきれなさや、無力感に襲われるようになってしまった。これこそが、心がすさんでいた最大の理由である。
 そんなとき、一通のメールが届いた。それは、科学者の卵のOB・OG会への招待メールであった。そのときは、他の人との交流が少なかったこともあり、少し気晴らしにでもなればいいと思って参加したものだった。そこでメンターについての説明を受け、今年はオンラインでの開催となるため、住んでいる場所にかかわらずメンターとして参加できることを知った。北海道に進学したこともあり、もう科学者の卵には関わろうとしても関われないと思っていただけに、少し衝撃を受けたことを今でも覚えている。メンターに参加するかどうかも最初は悩んだものだが、高校生と関わることで初心を思い出し、すさんだ心を少しでも回復したい、という半ばすがるような気持ちになりながら参加することに決めた。

 
 
 こうしてメンターとして講義に参加することとなった。メンターの人には、受講生と同じように講義スライドと動画が送られるので、私も早速講義動画を視聴してみた。一度受講したことがある内容だったので、何となく覚えている内容ではあったのだが、よく考えると、大学生の視点から見ても案外難易度は高い。ましてや生物の授業をほとんど受けていない高校生はどこまで理解できるのだろうか。私はひとまず、受講生が持っていないであろう基礎知識を整理し、いつでもある程度は解説できるように準備を整えてメンターとしての仕事に臨んだ。
 そして講義当日。開講式の雰囲気は私にとってとても懐かしいものであった。しかし、私が初めて受講した4年前とは異なり、Zoomでの開催だったぶん、少し新鮮さも感じた。その後に迎えた第1回講義では、事前に公開された動画よりもさらにハイレベルな内容についても触れられており、受講生の理解が追いついているのか不安に感じたものである。果たして講義後の交流は盛り上がるのだろうか、盛り上がらない場合には何とか私から話題を振る必要があるので、何の話題を振ろうか、と講義を聞きながら考えていた。
 ところが、私の予想は裏切られた。いざ講義後に受講生と交流して、質問したいことはないか聞いてみると、予想よりもはるかに多くの質問が挙がった。中には、私が一切予想していなかった視点からの質問や、重要な点だが、時間の関係で省略されたと考えられる情報に迫るような質問もあり、受講生の高いポテンシャルを実感した。さらに圧倒されたのが、その後の質疑応答だ。ひっきりなしに質問が寄せられる。初めは圧倒されたのだが、思い返すと、自分のときもそうだった。私も周りの優秀な受講生に圧倒されながらも、負けじと質問しようとしていたものである。意欲的に講義に臨んでいる受講生の様子を見ていると、とても懐かしい気持ちになり、久しぶりに気分が高揚したことを今でも覚えている。

 

 そう、今更のことであるが、私も以前は科学者の卵であった。当時は純粋に科学を楽しむことができていた。そのことが事務局の方や講義担当の先生方に伝わったからなのだろうか、私は幸運にも研究発展コースⅠに選抜され、よき指導者や優秀な仲間(受講生)とともに研究させて頂くことになった。その後は様々な機会に恵まれた。重点コースにも選抜され、さらに毎年東京で開催されている、GSC全国受講生研究発表会でも科学者の卵の代表として参加させて頂いた。私の能力にはありあまるほどの機会をいただけ、貴重な経験を満喫していたものである。
 しかし、楽しい時間はそう長くは続かない。生き馬の目を抜く競争社会の入り口である、大学受験に立ち向かうこととなる。(私は人口10万人程度の地方都市の出身であるため、中学入試などあるわけもなく、高校入試でも競争はそこまで激しくない)私はまさに、地方都市からの「下剋上」を果たそうとしていたが、それに失敗したことは先に書いた通りである。ここで競争社会の是非については論じないが、厳しい競争に飲まれるにつれ、私は純粋に科学を楽しもうと思う気持ちを忘れかけていたのだ。もちろん理数科目は好きだったのだが、成績が思うように上がらず、いらだつこともしばしばあった。
 だからこそ、難しいテーマであっても何とか理解しようとし、意欲的に取り組んでいる受講生の様子を見ると、この「科学を純粋に楽しもうとする」という私が忘れかけていた感覚を取り戻せたように感じ、気分が高揚したのである。

 

 ここで、私が開講式の様子や受講生の意欲的な様子を見て思ったことを書いて、それを受講生の皆さんと共有したいと思う。
 まず、思い描いた理想の自分になれるとは限らないことだ。正直言うと、開講式でお話しされていたOB・OGの方々の実績や才能は、私が見ても素晴らしく、思わず嫉妬してしまいそうなものである。科学者の卵の大いなる可能性を示しているのではないかと思う。私も重点コースに選抜はされたので、能力が高い、とお思いの人もいるかもしれないが、私はそうとは思わない。基礎コースでも発展・重点コースでも、常に周りの優秀な受講生の背中を追いかけ続けていたように思っている。特にGSCの発表会のレベルはとんでもなく高く、私自身もこれはかなわないと思ったほどであった。また、私は地方都市の出身であるので、仙台などの都会に対してはコンプレックスを感じていたし、大学受験のときは、都会の中高一貫校や名門私立高校の受験生は私の想像を超えた力をもつバケモノ、と感じながら勉強したものである。でも彼ら・彼女らには負けない、という対抗心を持つことが高校時代は多かったように思うのだが、いくら追いかけ続けたとしても、届かない世界があることも知った。では、思い描いた自分になどなれないから諦めろ、というつもりなのだろうか。そんなことはない、というよりも、少し違う視点で考えるのがよいのではないか、と考える。
 それは、「興味関心や好奇心は、例えどのような境遇でもなくなることはない」ということだ。私の場合、たとえ受験に失敗したとしても、科学に対する好奇心が失われることはなかったし、今まさに専門的なことを学ぶ準備をしている。実は大学の勉強自体は、かなり楽しめている自分がいることも事実である。そして、このことは受講生の皆さんにも当てはまることではないだろうか。今受講生の皆さんは基礎コースにいるが、これから発展コースや重点コースに選抜される。もちろん、選抜される人もいれば、惜しくも選抜されない人もいる。それ以前に、科学者の卵養成講座それ自体、選抜された人しか参加できない。これから皆さんが挑む大学受験は、選抜そのものである。選抜の結果は残酷なことに、All or Nothingで決まってしまう。中間の選択肢はない。だから選抜から漏れてしまうと残念に思い、自分が否定されたように感じてしまうのはよくわかるのだが、たとえ選抜から漏れたとしても、結局、「科学が好き」ということに変わりはないはずだ。「選抜で選ばれよう」と思う気持ちももちろん大切だし、その思いが原動力にもなりうることもあるが、選抜されようと思うあまり、科学を純粋に楽しもうという思いを忘れないでほしい。むしろ、科学を純粋に楽しもうという気持ちが強ければ、おのずと結果がついてくる可能性が高くなるのではないかと考える。
 今をときめく若者の一人に、将棋棋士の藤井聡太さんが挙げられるだろう。藤井さんが数々の記録を打ち破っていることはニュースで耳にした人も多いのではないだろうか。藤井さんについて特集している記事を読むと、しばしば今後の目標について書いてある。多くの記事では、藤井さんの当面の目標は「実力向上」、究極の目標は「将棋の真理を知ること」と書いてあるように思える。(解釈が間違っていたらすみません)そして、記録更新には無頓着であることも多くの記事に書いてあるように思える。これはただの私の推測にすぎないのだが、藤井さんをここまで将棋に対してストイックにさせている原動力は、「将棋が好き」という純粋な思いであると思っている。
 藤井さんのように、「好きなことの真理をとことん探究する」ことはまさに科学者の営みそのものである。まずは私がこの姿勢を体得したい、と思っているところであるし、受講生の皆さんにも是非意識してほしいと思っている。純粋な思いがあれば結果もついてくることが多いし、かりに結果がついてこなかったとしても、切り替えて前に進み続けることができるのではないだろうか。
 また、今までの内容と関連して、もう一つ共有したいことがある。開講式でのOB・OGの方の言葉の中に、「科学者の卵を土台にしてほしい」というものがあったと思う。話の流れから推察するに、この場合の土台は、将来のキャリアの土台、という意味合いだったように思える。もちろんその意味でも重要だと私も考えているのだが、他の意味でも重要な「土台」になりうるのではないか、と考える。それは、「精神的な土台」である。
 科学者の卵養成講座の本質は何か。それは、「科学が好きな者の集まり」であると私は考える。そして、科学が好きであれば、いつでも温かく迎えてくれる寛容さがあると個人的には考えている。(先生方がどう思っているのかはわかりませんが)これから理系の道に進んでいくうちに、様々なことで行き詰まることもあると思う。ときには大きな失敗をして、失意のうちに沈むこともあるかもしれない。先ほども書いたことだが、そんなときは、科学を純粋に楽しめていたときのことを思い出してほしい。もしくは、科学者の卵での経験を思い出してほしい。科学者の卵養成講座自体がかなり大変なものであることも事実なのだが、もしその壁を乗り越えて、純粋に科学を楽しむことの魅力に気づいたならば、しめたものである。その魅力に気づいたまさにそのときから、科学者の卵は、それぞれにとっての「理系としての原点」となると考える。私がメンターに参加することに決めた理由として、「初心を思い出したかったため」と書いたが、言い方を変えれば、「原点に立ち返って考えたかった」ということでもある。精神的な土台とは、このように、行き詰まったときに戻る場ができる、ということであると私は考えている。

 

 すっかり長くなってしまった。結局、私が最も伝えたいことは、私が立ち直るきっかけを与えてくれた科学者の卵のすべての関係者への感謝の思いと、(本当に全員、講義の先生方、事務局の方、そして私が受講していた当時の受講生や今年の受講生も含んで)この思いを今年の、いや、これからの受講生にも共有してほしい、という願いである。

ありがとう、科学者の卵養成講座
メンターとして参加することができて本当にうれしいです。
今後ともよろしくお願いします。           
                      中西達大

意見、感想、コメント、批評などありましたら、ブログに書いてもらってもいいですし、以下のメールアドレスに送信してもかまいません。公序良俗に反しない限り、真摯に受け取りたいと思っております。 Mail: Tatsuhiro.Nakanishi@sci-eggs.net

 

 

あとがき

 まだ読む気力が残っている人は、読んでいただけるとありがたいです。
 すっかり長くなり、気がつくと5000字を超える超長文となりました。講義終了後、すっかり気分が高揚したので、その勢いで短時間のうちに書き上げるつもりだったのですが、いざ書き始めると、思いが先走りして言葉にうまくならなかったので、じっくり時間をかけて書いたらこうなりました。
 書いている最中、自分の文章が白々しく、痛い話だと感じたこともありました。この文章は言わば、「メンター中西達大の人間宣言」とも言えるでしょう。別にもともと神格化された存在だったわけではありませんが、メンターもまだ発展途上であり、葛藤し悩むという意味では受講生と何ら立場の変わることのない一人の人間である、ということを伝えたかったのです。また、受験に失敗した人の話は私が想像していた以上に耳にしないことを最近実感しています。そして、妙に東大がもてはやされるようになったことも多くなりました。受験のときの具体的な学校名を公表するのは少し覚悟が必要でしたが、受験で合格した者が輝いているその陰には必ずそれ以上の不合格者がいる、という当たり前ですが見過ごされがちな事実に焦点を当てたいと思い、あえて公表させて頂きました。
 不適切な点があれば、何なりと連絡して下さい。

 

投稿者:中西達大/ひよこさん1号|個別ページ

2017.10.11

【第4回関東Jamboree -SINAPS/ひよこ関東支部 共同企画- 開催報告!】

こんにちは!!
ひよこ関東支部第6期 首都大学東京B2の広報班の磯尚吾です!

第4回関東Jamboree -SINAPS/ひよこ関東支部 共同企画- が9月23日(土)に東京大学で開催されました。

SINAPS Jamboree_syuugou171011_0024.jpg今回はその報告を行います。イベントのプログラムに沿って順に見ていきましょう!

・9:30-10:00 開場、受付
高校生、大学生、そして社会人の方々にも参加していただきました。
今回は、会場が東大とのことで、受け付け時間前に東大キャンパス見学を実施しました。多くの高校生に参加していただきました。

Uketuke.jpg 【受付と受付準備中のひよことSINAPSメンバー】

・10:00-10:50 開会式
東京エレクトロン株式会社 小松原隆一様、公益財団法人畠山文化財団 常務理事事務局長 長田憲幸様にご挨拶をいただきました。ブースセッションでの発表者による一分間のショートプレゼンも行いました。どのような研究を発表するのか、どんな話をするのか、などについて簡単に発表しました。

・10:50-11:20 プレゼンテーション
運営メンバーの徳永と根本がプレゼンを行いました。
タイトルは、
徳永「研究者を支援するシステム開発について」
根本「みえないものをはかる」でした。
質疑応答も活発に行われました。


Koutou.jpg  【左:タイムキーパーを務めるひよこ   中央:司会中のひよことSINAPSメンバー  右:口頭発表中のひよこ】

・11:30-12:00 昼食
自分の希望の分野のテーブルに参加し、テーブルごとに昼食をとりました。みなんさん初対面の方が多いにもかかわらず、どのテーブルも様々な話題で盛り上がっていました。

・12:00-15:00 ワークショップ
次回サイエンス・インカレに参加できるようなテーマ目標を高校生から社会人の方まで混じったグループで話し合いました。最後にプレゼンを行いました。中には、パワーポイントを短時間で作りあげて、発表しているグループもありました。ユニークなものから、サイエンス・インカレに出せそうなものまで、多種多様なアイデアが出ました。Bu-Su.jpg
・15:00-17:30 ブースセッション
ブースを3つに区分けして実施しました。一つ目は、サイエンス・インカレ出場者による研究発表と、サイエンス・インカレに関する話が聞けるブース。二つ目が、科学者の卵養成講座卒業生による研究発表と、養成講座に関する話が聞けるブース。三つ目は、自主研究を行ってきた者による研究発表を聞けるブース、です。
色々なバックグラウンドを持った発表者の話が聞けるようなブースセッションになったと思います。BU-SU2.jpg 【左・中央:サイエンス・インカレOBOGによる研究紹介  右:ひよこによる卵時代の研究紹介】
・17:30-18:00 閉会式
第4回関東Jamboree -SINAPS/ひよこ関東支部 共同企画総括の山梨大学4年徳永によるあいさつの後、写真撮影を行いました。

このような感じで一日があっという間に過ぎてしまいました。
多くの方々の支えがあり、無事にイベントを終了することができました。
ありがとうございます!!

また、当日にTwitterにてリアルタイムで実況を行っていました。ぜひTwitterのほうもあわせて見てみてください!

今回のイベントを機に、科学により興味を持った、サイエンス・インカレに興味を持った、サイエンス・インカレに出たい、面白い人に出会えた、などなど何かしらの収穫があれば、運営として大変嬉しく思います。

SINAPSでは今後も様々なイベントを企画していくそうです!
SINAPSのTwitter・FacebookやHP、サイエンス・インカレ・ファンクラブのTwitterやFacebookでも情報を発信していくそうなので、是非ご覧いただき、イベントにも参加してみてください!

SINAPS HP: http://sinaps.sakura.ne.jp/
SINAPS Twitter: https://twitter.com/sinaps_jamboree
SINAPS メールアドレス: sinaps_official@sinaps.sakura.ne.jp

また、どこかでみなさまとお会いできることを楽しみにしています!
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みなさんこんにちは,卵3期,ひよこ関東支部の山梨大学の徳永です.
最後にひとこと言わせてください笑

今回は,ひよこ関東支部とSINAPSコラボ企画でこのJamboreeを開催しました.
また,ひよこ関東支部としてははじめてのイベントとなりました.

今回は,これまで以上に学生の自主研究を発展させたいという目標を立てて開催しました.
そこで,
1.大規模で様々な立場な人が参加できるようなJamboree,
2.高校生と大学生をつなげることができるJamboree,
3.インカレ出展までつなげられる研究手法が考えられるJamboreeを目指しました.
そのために,ひよこ関東支部とのコラボにすることで,より多くの「科学に興味のある学生」が集えるようにしました.
ひよこや,卵生(1,3,4,6,7,8期),他大学のGSC卒業生を含む50人を超える参加者が参加し,大変盛り上がる会となりました.
期を超えたひよこ同士の交流だけでなく,
参加した高校生が卵に参加したいと思うようになり,
ひよこが応募方法や活動内容を説明している様子を見受けられました.

今回のJamboreeを通して,学生の自主研究や,活動が活発化するだけでなく
ひよこや卵のより活発的な活動に繋がれば幸いです.
そして,ひよこ関東支部がこれからもなにかできるといいと思います.

サイエンスインカレコンソーシアムをはじめ東北大学科学者の卵養成講座事務局様などご協力してくださいました,皆様ありがとうございました.






投稿者:ひよこ関東支部/ひよこさん1号|個別ページ

2017.09.13

~第52回地盤工学研究発表会優秀論文発表者賞受賞~

みなさん.こんにちは
こんにちは!山梨大学の卵3期生の徳永です.

今回は簡単な報告です.
以前,第6回サイエンス・インカレで文部科学大臣表彰を受賞した研究を進め,8月に第52回地盤工学会研究発表会で発表をしました.
その結果,優秀発表者賞を受賞しました.

サイエンス・インカレは,様々な分野の発表がある発表会ですが,
今回の地盤工学会は地盤の専門の学会です.

その専門の学会でも,表彰となり,大変うれしく思いました.


また,ひよこ関東支部では,9月23日に
第4回関東Jamboree -SINAPS/ひよこ関東支部 共同企画-を企画しています.

Posuta-.jpg
ひよこ同士の交流ができるのはもちろん、インカレOBOGの自主研究の経験談や、インカレ参加までのアドバイス、質問コーナーも企画しています.
興味のあるひよこの方々は是非参加してみてみませんか?

まだ,参加登録できます
参加登録はこちらから!
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd-UQeda19kTqIWsJL9eGViaJy8g_IgIvUE9vYpkor60CTf0A/viewform

また、卵として活動されている高校生の参加も可能です.

それでは

投稿者:徳永 翔/ひよこさん1号|個別ページ

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