研究経過
研究成果がGGS(Genes Genet. Syst.)に掲載されました(12/27)。
December 27, 2016 3:55 PM
Category:研究成果
main:渡辺班
本領域がスタートして、半年くらい過ぎたのですが、あれこれと忙しく、研究成果の報告ができてなかったので、年末年始で、まとめて報告を。
今でこそ、地球温暖化と言われ、東北地方でも「冷害」と言うことをあまり聞かなくなりましたが、それでも沿岸部、中山間地では、問題となる課題です。この耐冷性という問題に対して、「低分子RNA群と標的ゲノム」と言うコンセプトで、解析を行ったものです。穂孕期の耐冷性では、タペート細胞がactiveな1核期の葯での遺伝子発現調節が重要であり、実際、耐冷性の異なる品種間で、15の低分子RNAが異なる発現パターンをしていました。このことから、植物の生殖形質が環境の影響を受け、その減少が「低分子RNA群と標的ゲノム」により、制御されていることを示したものです。Maeda, S., Sakazono, S., Masuko-Suzuki, M., Taguchi, M., Yamamura, K., Nagano, K., Endo, T., Saeki, K., Osaka, M., Nabemoto, M., Ito, K., Kudo, T., Kobayashi, M., Kawagishi, M., Fujita, K., Nanjo, H., Shindo, S., Yano, K., Suzuki, G., Suwabe, K., and Watanabe, M. (2016) Comparative analysis of microRNA profiles of rice anthers between cool-sensitive and cool-tolerant cultivars under cool-temperature stress. Genes Genet. Syst. (2016) 91: 97-109.
(URL: https://www.jstage.jst.go.jp/article/ggs/91/2/91_15-00056/_article)
Open accessですので、ご一覧頂ければ、幸いです。
わたなべしるす
PS. 渡辺の研究室HPに関連記事があります。あわせてご覧ください。