東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

中間報告(文:渡邉彩佳)

2017年11月24日 (金)

こんばんは。

最近(細菌)は、どんどん寒くなっていますね。気がつけば日も驚くほど短くなっていて、5限後はには真っ暗です。

そんな中でも、ベランダの植物は日々成長していて、驚くばかりです。コマツナはむしろ最近成長が活発になってきたような気もします。葉が増えて光合成が盛んになったのでしょうか? ここ2週間くらい風邪でぐずぐずしている私にその生命力を分けてほしいです。

それでは、中間発表に移っていきたいと思います。

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 (1) この展開ゼミを通じて、植物の発芽、生長を観察し、一番驚いたこと

1ヶ月半ほど植物を育てて感じたのは、自分が思っていた以上に、植物は繊細で素直であるということです。私の植物、特に野菜のイメージは、雨が続くこともあれば晴れが続くこともある、気温も、風も大きく変化する畑で、力強く根を張って成長していくというものでした。もちろん、枯れてしまうことも、根腐れしてしまうことも、あるいは鳥や動物によって未来を絶たれてしまうこともあると知ってはいました。しかし、それでも、野菜は強いものだというイメージがとても強くありました。

ところが、実際に育ててみると、発芽のときの温度によって発芽の速度が違ったり、風が強い日には倒れていたり、とても繊細であるとわかりました。

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また、植物は環境の変化の影響を受け、変化しやすいこともわかりました。室内の窓際から外に出したとき、すぐに成長の方向性が、徒長のベクトルから、葉が増えていくベクトルに変わりました。大学祭の期間中、都合により家ではない、家より日あたりが良い場所で育成をしていたのですが、その期間は急激な成長が見られました。最近、同じ鉢でもでも、ベランダの外側、光が当たりやすい部分のほうが、生育が良く、茎が光の方向に曲がってきました。調整のため、鉢の向きを一日ごとに変えるようにしています。

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植物がこのように繊細で変化しやすいことを知り、このように刻々と変化していく野菜たちをたくさん管理している農家の方々は、一体どうしているのだろうと、不思議に思うと同時に、尊敬の念が強くなり、感謝の思いが湧きました。一方で、そうやってできた野菜の中でも、店舗で購入する形が整ったものしかいただいていないことを申し訳なくも感じました。

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 (2) 参考になった記事

生育を始めたころに、大変参考にさせていただいたのは、2016年の開田有紗さんの10月の記事とそのコメントです。育てている作物は違いますが、徒長とその原因と対策が詳しく書かれており、最初の頃にどんどん徒長させてしまって焦っていた時の指針となりました。この記事のように、日光に当てて育てるようになって徒長が収まった時は、とても安心しました。 

また、目から鱗だったのは、2017年11月11日の阿部美里さんの記事です。『丸ごと植え替え』という発想にも驚かされましたが、植え替えるときの工夫とその後の経過も細かく記録されており、私も植え替えしようかな......と思ってしまいました。準備ができれば参考にしたいです。

菅原ののさんの記事は、きめ細やかな観察と、観察だけでなくなぜそうなったのかの考察が充実しており、写真も見やすいので、読むたびに、自分の観察の視点に加えなければと思う点が多いです。考察も鋭く、参考にしています。

他の方々の記事は、どの記事にも、それぞれの視点と考え方が反映されているので、参考にし、自分に足りなかった視点を積極的に取り入れていきたいです。

 (3) 渡辺先生や、研究室のスタッフさんからのコメントで気づいたこと、その後の野菜栽培に参考になったこと

 

土寄せに関するコメントは、『土寄せ』という単語の意味をしっかり理解できていなかったので、参考にしていました。とくに、20171023日の阿部美里さんの記事とそのコメントは、自分もまさに同じような方法で土寄せしていたため、間違いに気が付くことができ、20171029 の直江彩花さんの記事へのコメントを参考にして、土寄せの仕方を学びました。

2017年11月10日ラボスタッフ・オガタさんの記事からも土寄せについて学べ、追肥のことなど今後やらなくてはならないことが見えました。

自分の記事にいただいたコメントだけでなく、他の記事のコメントも読み込み、今後につなげたいです。

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 (4)以上の(1)(3)を踏まえて、残りの展開ゼミの講義を続けるに当たり、どの様なことに注意して、また、何を目標として、この展開ゼミの講義から何を学び、記事にしたいか

一番最初の記事で、「枯らさないこと」というおおざっぱな目標を立てました。枯れるまでいってしまったことはいまだないですが、徒長によって大根は一度まき直ししましたし、豆苗の再生栽培も上手くいきませんでした。対応が後手になっている感もあり、しっかり野菜と向き合う時間を積極的に取らなくてはならないと感じています。今後はうまく時間を作って、中間発表で見つけた新たな視点を加えm細やかな部分まで観察をしていきたいです。加えて、なぜそのような観察結果が得られたのか、考察ができるようにしたいです。観察結果を分析し、なぜそうなるのかを考えられる力は、きっと今後必要になってくると思います。ただ淡々と観察するのではなく、なぜそうなるのか、考察の時間を大切にしていきたいです。

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中間発表という形で、この約2か月間を改めて振り返ることができ、これからの目標も明確化されました。本格的な冬の到来と成長で、気をつけなくてはならない部分はどんどん増えていくと思います。目標を達成できるよう、おいしい野菜が食べられるよう、気を引き締めて観察を続けていきたいと思います。

それでは失礼します。

コメント

文学部・渡邉さん

 こんばんは、遺伝の渡辺でございます。夕方の日暮れの時間が早くなりましたね。こちらは、諸事情で仙台より南にいたので、緯度の違いでこんなに日の出、日の入の時間が違うのだと、。。ある意味で感動でしたが。日が短くなったことに気がついていたことは、よいことですね。葉っぱが増えたから、光合成は増えるかも知れないですが、気温が下がっている分、全体の光合成量は減るはずなのですが。。。文章にもあったように、今の環境に栽培している植物が適応した可能性は高いと思います。

 作物を栽培してみて、今までのイメージが変わったのは1つの収穫ですね。普通の植物と作物、同じようで違うところがあります。それは、作物の場合、栽培をする人が管理をすることが1つの前提になっています。もちろん、管理しなくても、それなりに育つわけですが。。。とくに、最近の野菜の多くは、F1品種というそろいがよいものになっています。ところが、一般の植物は一定の多様性があり、その分、育ちやすいもの、そうでないものになってきます。少なくとも、uploadしてくれている野菜の状態から、その野菜がうまく、渡邉さんの管理に適応できてきたということではないかと思います。というか、植物も動物も小さいときの管理は、大変ですが、一度、生長するくせというか、その方向に行くようになれば、あとはすんなりいくようなところがあります。農家の方々の苦労を身をもって知ったことは、これからの色々なことに活かされることと思いますので。たまに、形の揃ってないものがあっても、その方が安いときは、是非と思えるようになってもらえればと思います。

 色々な記事を参考にして、自分とは異なる角度からの「ものの見方」、「コメントの感じ方」を理解することも、この展開ゼミでは、大事なことですから。是非、後半戦は他の受講生の方の記事を自分と比較しながら、読んでみる。その上で、コメントについて考えるような習慣をつけてみて下さい。展開ゼミを始めたときとは違った世界が見えると思いますので。普通の講義では、中間テストのようなことはあり、振り返りがあるかも知れないですが、改めて、文章にするのとは、また、違ったところがあります。是非、他の講義でも、このように振り返ることをしてみるのは、どうでしょうか。後半戦の頑張り、目標達成を楽しみにしておりますので。


 わたなべしるす

 PS. 最初の文字が、最近でなくて、「細菌」だったので、修正しておきました。文系の方ですが、理系の展開ゼミをやっていて、変換がこれになったのかと、感動でした。他にもタイプミスがないか、見てみて下さいね。