東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

中間発表です!(農:小笠原千夏)

2017年11月24日 (金)

こんにちは。農学部の小笠原千夏です。

この展開ゼミも折り返しということで、中間発表をしたいと思います。

第一回目の講義から今まで、あっという間に過ぎてしまいました。

   

それでは、

   

(1)植物の観察を通して、どの様なことに驚いたか。学んだことは何か。

(2)他の受講生の投稿記事から学んだことと気づかされたこと。

(3)投稿記事へのコメントから、どの様な気づきがあり、どの様にその後の野菜栽培に参考にしたか。

(4) (1)~(3)を踏まえ、残りの展開ゼミの講義を続けるに当たり、どの様なことに注意して、何を学びたいか。

     

の4つについて書きたいと思います。

    

  

              

まず、(1)植物の観察を通して、どの様なことに驚いたか。学んだことは何か。

          

これまで観察を続けてきて、植物の生命力の強さに驚くことが何度もありました。

一つは、ブロッコリースプラウトの種を蒔いた時、蒔いてからほんの30分後には種の一つが発芽していたことです。こんなにも早く変化するのかという驚きと、植物の生長を早速目の当たりにすることができた喜びで、これからの観察がより楽しみになりました。

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二つ目は、水やりの量が少なすぎて植物をしおれさせてしまった時のことです。急いで水をやり、温度管理をし、盛り土をしたら次の日にはすっかり元気を取り戻していました。一時は大変心配しましたが、植物の生き抜く力は自分の想像以上でした。

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数日後...

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野菜を栽培する上で、適切な温度と水の量、十分な日光は、大変重要だということを、実際に自分で育てることで改めて実感しました。

        

キャベツハツカダイコンの育成に適切な温度を、インターネットで調べたところ、どちらも15〜20℃であることがわかりました。今の時期では、暖房をつけっぱなしにしていなくとも部屋の中の温度は約15℃ですが、これからさらに気温が低くなっていくと、栽培に適した温度を保つのが難しくなると思われるので、何らかの対策を考える必要があります。

       

・水の量は、一定の間隔をあけて、一定の量を与えるようではうまくいかず、季節や天候によって変化するその日の気温や湿度、また、室内で栽培しているため、エアコンや除湿機の使用も考慮しながら、水の量を調節する必要があることを学びました。これまで、土の色(土の湿り具合)確認しながら、与える水の量を調節してきましたが、沼澤芽生さんの投稿から、葉の色からも与えるべき水の量を予測することができると知り、これからの水やりの量の参考にしようと思いました。

試行錯誤しながら、適切な量を見つけていきたいと思っています。

   

・日光に関しては、他の受講生の方の記事や、11月8日の記事「発芽しました!!」への渡辺先生からのコメントを参考にして、鉢を外に出してよく日光が当たるようにしました。しかし、最近は冷え込みが激しく、夜には鉢を室内にしまわなくてはいけないため、あまり外に出せずにいます。

部屋の窓が西向きであり、隣にビルが建っているため、鉢を外に出しても日が当たる時間がどうしても短くなってしまいます。10月11日の沼澤芽生さんの記事「ミニハクサイとカイワレダイコンの発芽」を見て、朝晩は部屋の中で育て、夜は照明の光を当てることでカバーしようと考えています。

       

スーパーマーケットに行くと、季節を問わず様々な野菜が陳列していますが、それぞれの野菜の育成に適した環境を持続的に用意し、栽培することは非常に大変で、多くの労力がかかっているのだと、改めて実感しました。

           

  

        

(2)他の受講生の投稿記事から学んだことと気づかされたこと。

    

キャベツを育てる上で、福島和紀さんの投稿をいつも参考にさせていただいています。同じ植物を、似た環境で、一年前の同じ時期に育てているので、その記録をまとめているブログは、隅から隅まで役に立つ情報でいっぱいです。10月7日の記事「栽培開始!!」からはシャーレで種子を発芽させる時の環境について、11月2日の投稿「寒くなったけど・・・」からは土が乾いているときに全体を濡らすようにするという水やりの加減の仕方など、他の記事からも多くのことを学びました。

    

また、水やりの量に関して、10月11日の沼澤芽生さんの記事「ミニハクサイとカイワレダイコンの発芽」を参考にしました。記事あるように、自分が育てているハツカダイコンも、茎の色が赤いもの、白いもの、そしてうっすらと緑色のものがありました。

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そこが大根になる部分で土寄せの必要があるということ、

それから、徒長を最小限に抑えるためにも日光をたくさん当てる必要があること、土の湿り気だけでなく子葉の色からも、水が多いか少ないかを判断することができる、といったことを知りました。

      

報告の仕方に関しては、観察した日の気温、湿度、時間を詳細に記録している菅原ののさんの記事を参考にしました。繊細な植物であるから、日々の温度や湿度の把握を怠らずに、少しの変化にも気を配らなくてはいけないと思いました。また、より読みやすくするために、文字の色を変えることも真似してみようと思いました。

    

      

   

(3)投稿記事へのコメントから、どの様な気づきがあり、その後の野菜栽培にどの様に参考にしたか。

     

10月23日の記事「乾燥!?」に対して、観察は持続的に、決まった時間に決まった角度から、というコメントをいただきました。毎日観察はしていたものの、決まった時間にはできていなかったので、それからは、観察したり、写真を撮ったりする時間も気にかけるようにしました。

また、土に種子を移植したら少し土をかぶせ、子葉が展開するまで、根には100%の湿度、子葉には乾燥が必要であるということも学びました、子葉が必要とする環境と、根が必要とする環境は、はっきりと違うのだと思いました。それからは、水やりの後に葉に水滴がついてしまった時には、ティッシュで優しくふき取るなど、少し気にかけるようになりました。

     

11月8日の記事「発芽しました!!」へのコメントからは、たくさんの太陽光を当てるためにも外に鉢を置くべきであること、徒長対策として土寄せをして根元を安定させる必要があること、鉢の土が足りていないことに気づかされました。

毎日直物を見ているせいなのか、土が足りていなかったことに気づけていなかったのは、今思うと不思議です。注意深く観察を続けていきたいと思います。

         

      

       

(4) (1)~(3)を踏まえ、残りの展開ゼミの講義を続けるに当たり、どの様なことに注意して、何を目標にして、何を学びたいか。

     

今後、注意すべきことをまとめると、

       

・部屋の中の温度を、育成適温である15〜20℃に保つための対策を考える。

・水やりの適切な量を見つける(土の湿り気だけでなく子葉の色からも判断できる)。

・ハツカダイコンの根の色を観察し、土寄せが必要な時を見逃さない。

・日光をたくさん当てる。

・観察は持続的に、決まった時間に決まった角度から行う。

        

今後の目標は、頻繁にブログの更新を行うことです。この記事を書いていて、コメントから学ぶことや気づかされることがたくさんあると改めて感じました。投稿回数を増やし、コメントを参考にして、自分の栽培方法を改善していこうと思っています。また、文章をたくさん書くことで、書く力を身に付けたいです。将来、文章を書く力は、あらゆる場面で役に立つと思います。

      

              

追記

今回の中間発表の記事を昨日のうちにほとんど仕上げていたのですが、今日の午後になってデータが開けなくなっていることに気づき、慌ててもう一度書き直しました。自分とは思えないスピードでタイピングができて、驚きました。データの管理をしっかりとしなくてはいけないと痛感しました。。

        

            

コメント

農学部・小笠原さん

 こんにちは、遺伝の渡辺でございます。中間報告、本当にぎりぎりでしたね。その中に書いてあるのは、室内での栽培ということが書かれてありましたが、1つ前の堀井さんのコメントにも書いたように、今日の日中は気温も上がってくれました。明日以降も天候はよいようです。太陽光の効果は、多くの受講生が書いてあると思います。是非、それが分かる記事をたくさん読んで、外での栽培を行うようにしてみて下さい。キャベツもダイコンも秋から冬にかけて栽培するものです。それを考えれば、気温は10oCくらいでも十分でそれよりも低くても、大丈夫ということを理解して下さい。これから先、農学部での栽培実験もあると思います。青葉山に移転したので、雨宮よりも気温は下がりますが、そんな中でも、植物は育ちますので。

 それから、記事を書く回数をしっかりkeepすること。毎週というのではなくて、気になったら、これは困ったなというとき、書くようにしてみて下さい。あと、決まった角度から、写真で比較するのはもちろんですが、色々な角度から、観察すること。将棋でも自分の側ではなくて、反対側から見ると、意外なことに気がつくというのもあります。

 水やりもやるときはしっかり、乾かすときもしっかり。何より、一緒に受講している学友の記事を参考して、後半戦、しっかりやって下さい。


 わたなべしるす