東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

中間発表 期限過ぎてる!!!(農:竹本泰)

2019年11月22日 (金)

最近、急激に寒くなって布団からなかなか抜け出せなくなりました。布団の引力たるや。。。常に寝ていられそうです。

ということで(?)、今回はわたしの一番お気に入りの写真をのせました。とんねこの三毛ちゃんかわいいでしょ!!この子は2個目の記事で紹介しましたが、かわいいので再登場です。変な癖と言うべきでしょうか、猫があくびをしている所をみると、無性に口に指を入れたくなります。牙の間にすっぽりおさまって、舌が優しく包み込んでくれそうなんです。


(1) ここまでの栽培における一番の驚きは何か。また。普段食している野菜に対する気持ち、間隔の変化。

これまでの栽培を通して一番驚いたことは、肥料の有無によってアスパラ菜の成長速度に変化は生じないが鉢の水の減り方が大きく異なると言うことです。事の発端は私の勘違いでした。いただいた土にあらかじめ肥料が入っていることを知らず、土作りとしていただいた肥料をかなり混ぜ込んでしまったのです。固形肥料ということから、かなりの高濃度の養分が練り込んであります。播種後わりとすぐに何株か残して植え替えをし、肥料の有無による成長の違いを見ることにしました。

しかし、成長の速度はどちらも同じで、徒長もせず問題もなく今のところ順調に育ちました。肥料の効果は見られないのかなと思いながら栽培を続けると、変化が見られたのは植物ではなく、なんと土の方でした。

ナベさんの記事が上がるまでは水やりをほぼほぼ毎日やっていたのですが、上がってからから水やりの頻度を極限まで減らし、1週間に1度のペースであげるようにしました。水をあげて2日3日くらいで肥料過多のアスパラ菜の土の表面が乾きだすことに気がつきました。普通のアスパラ菜は6日目くらいから乾き出すのに、その約半分で乾くんですよ!かなりの衝撃でした。しかも7日目あたりには土の中の大分深くまで乾いてしまいます。ですが水をやりすぎてもいけないと思い、肥料過多の方には水不足を耐えて立派な根を張ってもらおうと、周りの子達同様に1週間に1度の水やりをし続けています。最初は、場所の問題で風の当たり具合が異なるのかと思いましたが、置き場の高さが10cmほど違うだけであとは同じです。なので何が違うのかと考えていたら、決定的なのは肥料でした。浸透圧はほとんど目に見えない現象なので、(理系としてお恥ずかしながら)にわかに信じていなかったのですが、ここまであからさまなのをみるとむしろ感心してしまいます。偶然から化学現象を可視化することができたので、うれしいです。やはり科学、植物って面白い。

これまで4種5回の植物を育てているのですが、一様に育ってはくれず苦労の日々です。同じ種類だって、上記の用に異なる成長(?)を見せられたら困ります。そこで私が感じたのは、スーパーとかで売っている野菜もおんなじ用に苦労して育てられた物であり、それぞれ個性や違いがあるということです。土から育てる、という風に「バガボンド」がおっしゃっておりますが、本当だと痛いほど実感しました。見た目がほとんど同じでも品種が異なるのは、きっと少しの環境の変化から生まれた物で、それを作るのにも大変な苦労を要しているのですね。野菜が食を彩ってくれることが当たり前のようになっていましたが、大きな間違いですね。ありがとう野菜。

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(2) 参考になった記事、とその内容。

参考になったいうか、面白いと思ったは去年の八巻慶汰さんの記事です。八巻さんはこの研究室のアルバイトの先輩でお世話になっており、いつも丁寧なお仕事をなさるのでこの講義が始まって真っ先に確認した人の1人です。八巻さんは休眠打破という方法をおこなっていました。これは休眠状態の種が、特定の刺激によっていわゆる目覚めがおき、活動できる状態になることです。こうすることで発芽のタイミングがそろい、まとまって成長し、大きな面積で多くの収穫を一度に得ようとするときにやくにたつという物です。この手法は田阪さんも行なっていました。春になると一斉に芽が出ることに気づいた方がこの方法を編み出したのでしょうか。これは高校生物で習うということですが、未だ高校生物を学ぶに至っていないため知識不足で八巻さんの記事と田阪さんの記事&お話で知ることができました。植物も冬眠を行なっているなんて全く知りませんでした。中には休眠打破できず、すやすやと眠っている子もいるのではないかとふとおもってしまいました。お寝坊さんはどこの世界にもいてほしいものです。

(3) コメントやそのほか得られた情報から気づいたこと、講義・栽培において参考になったこと。

私は気づいてしまいました。。。!!それは、オガタさんのコメントで唯一私の投稿に対してだけ、写真を載せてくれていることです。毎回私が猫の写真を一番始めに載せ、その猫に対する説明を行なうのですが、それに応えるようにオガタさんの飼い猫の写真と猫の近況報告をしてくださいます。これを確認するのが、私の密かな楽しみであって、この講義を続けていく励みになっています。

くだらない気づきですいません。

次の気づきは、またオガタさんのコメントです。いや気づきと言うより納得したことです

それは「植物の葉が枯れるのはただ枯れるのではなく、葉自身が積極的に自分を分解し、その栄養を茎から先に送り届け(転流)、そして自分から茎と切り離して(離層形成)いきます。」というコメントです。たしかに、植物は基本的に上に上に、先端から成長していきます。一番腑に落ちたのが、植物の中でも樹木です。多くの樹木の下の方つまり、地面に近い方の幹からは、枝や葉が生えていません。これぞまさしく転流ですね。成長過程でいらなくなった、不必要な部分に栄養を送らないために、自ら手放す。賢いです。こちらの研究室でのアルバイトにも、アブラナの花やさやを落とすという物があります。人工的に転流させることで、しっかりと成長してくれるということだそうです。花を咲かせるのも養分を使うとは知りませんでした。。。

(4) 双方向の講義の利・不利

この講義はほかの講義とは違い双方向で進めていくもので、生徒の発信に対して先生がアドバイス等のコメントを与えていきます。主に、先生が受け身になるという滅多にない講義です。先生は生徒に十分な情報を与えず、考えさせ自らの力で解決させようとしてくれています。こうすることで、生徒の課題解決能力だけでなく、主体的な考察、思考力が養われると思います。また、自ら何か(当たり前と思っていることでも)に気づくことは、そう簡単なことではないとおもいますが、この講義ではそれをネタにするというのが醍醐味だと思います。

ここまではこの講義で学べる事・利点を述べましたが、以下は私個人の不利な点を述べます。

私は、ナベさんの研究室でアルバイトさせていただいます。つまり、私の投稿に対するフィードバックがwebコメントではなく、ダイレクトに来ることがたまにあります。大変ありがたく思いますが、投稿が遅れているときは、輪を掛けて焦ってしまいます。滞納しがちなのを申し訳なく思いながら、ナベさんやオガタさんのダイレクトフィードバックをいただいております。いつもありがとうございます。

(5) これからについて

これからの栽培において目標とすることは、、、

今育てている、アスパラ菜・ブロッコリー・ちょい辛ミックスのすべてを食し、記事にすることです。種をいただくとき、ブロッコリーはかなり難しいとおっしゃっていました。なにくそ、今は徒長でくすぶっているけど、必ず立派なふさふさにしてみせます。

また、記事の投稿に関しても、定期的に投稿する習慣を身につけたいです。滞納しがちな性格をなんとしてもも直し、大学生としてまた大人になるということとして、成長したいです。

「継続は力なり」

初志貫徹頑張ります。

(2972文字)


早速、中間発表を遅れてしまうという失態を犯してしまいました。まことに申し訳ありません。期限を守れない人は社会でやっていけないと重々承知しております。

どうかこれからも、様々な成長を見届けてくれたら幸いです。どうぞよろしくお願いします。

コメント

農学部・竹本さん

 育種の渡辺でございます。金曜日の〆切の時間まで、投稿を見ていましたが、17:00まで見ていましたが、時間に間に合わなかったのは、記事のタイトルにあったように、とても残念ですね。高校生までも〆切については言われたと思いますが、少しくらいであれば、OKだったかも知れないです。ただ、大学、社会人になると、その厳しさはそれまでにないものがあります。最後のところに書かれてある反省文を心に刻んで、後半戦を頑張って下さい。そんな慌てて、書いたのだろうなと言うことは、記事の中の誤字にでています。是非、どこなのかと言うことを自分で読んで、修正してください。

 水やりについて、こんな風に変えた。つまり、毎日やっているとよくなくて、1週間に1回程度にしたと。そんな風に、書き残してくれているのは、後輩たちへのよいメッセージですね。また、普段食べている野菜への感謝も。品種改良はそれぞれの作目が持っているポテンシャルのうちのどこを際立たせるのか。例えば、ハクサイなどは基本は秋冬に作るもですが、周年でスーパーにあります。そうしたとき、夏のような暑い時期に比較的涼しい気候の場所だけど、秋冬とは違う条件でも栽培できるような遺伝子セットを持たせると言うことです。スーパーで見つけた野菜を写真、あるいは、その特徴を描写してみると、季節によっての変化も分かると思います。

 誰かの記事をターゲットして読むのもよいですが、1つ前の農学部・新谷さんのコメントに書いたように、メモをしておいて、たくさん読むこと、基礎的なことを習得するという観点で、大事なことですから。植物が下の葉っぱを積極的に枯れる状態を作っていると言うこと。動物では、考えられないような仕組みかも知れないですね。植物は動けないというか、土着しているので、栄養も土からに限られるので、そんなことをするのでしょうか。

 双方向のところに書いてあるように、受講生に考えてほしいわけです。誰かの記事に書いたように。これから先、学年が上がり、社会人になると、いわゆる、答えがないことへのチャレンジが増えてきます。と言うか、ほとんどかも知れないです。双方向が機能してないという竹本さんのコメントは、はい、例外ですので、しっかりと毎週投稿して、コメントを読んで、それに対応して下さい。自分を律しながら、後半戦での巻き返しを期待しております。


 わたなべしるす

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