東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

6.中間報告ー週1投稿の誓い(工:北川桜子)

2020年11月24日 (火)

こんにちは、北川桜子です。中間報告です。

この3連休家族が実家から仙台に遊びに来ていたので、3連休前にあげようと記事を作っていたのですが、なかなか作り終わらず、3連休の後の投稿になってしまいました。また、今回は文章量が多くなってしまい、読みにくいブログになってしまうことをお許しください。

写真は家族と食べた夕飯で出てきたお造りです。きれいに盛り付けられていて驚きました。

 (1)ここまでの栽培における驚き、野菜に対する気持ちの変化

表面に見える葉の大きさに対する根の長さ。

ミニ白菜の鉢を小さいものから大きいものに変えるため、以下の写真のように土ごと鉢から取り出しましたが、その時に根が回っているのを見て、驚きました。【氷山の一角】という言葉がありますが、目に見えている葉の大きさが全てではないこと、植物も水分や土の栄養を吸収するために必死であることを感じました。

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成長していないように見えても、目には見えない部分の成長があることを信じてこれからもお世話していこうと思います。

(まだ、カイワレ大根とベビーリーフしか回収できていませんが、この2種類の野菜を育てて思ったことを記します。)

カイワレ大根、ベビーリーフともにかなりのスパルタ教育(水を4.5日間あげない)をしたにも関わらずしっかりと食べられる程度に育ってくれたので、今のところ野菜を育てることは思ったよりも難しくない、という気持ちです。(別に野菜を育てることが簡単というわけでは全くないのでそこはご容赦ください。)食べる人が自分しかいないため、色が薄くならないように、とか茎が貧弱にならないように、といった点を厳しく注意しなくてもいいことや、そもそもこの2種類はキャベツのように葉が何層にも重なる野菜でなく、かつ葉がそのまま可食部という野菜だったことも育てるのが比較的楽だった要因ではないかな、と感じています。育てる量も少しですし。

この前スーパーに行って売られているカイワレ大根を見ましたが、密度は高いわ、長さも長いわ、そういうカイワレ大根のパックがたくさん売ってるわ、で農家さんのすごさを改めて感じました。もちろん農家さんは野菜を育てることが仕事であり、その道のプロなので、そうなるのは必然と言えばそうなのかもしれませんが、カイワレ大根といえども流通させるほどの量を育てるのは大変にも関わらず50円ほどの値段でうっていることに衝撃を受けました。

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冬野菜の高騰、というニュースをよく耳にしますが、そりゃ天気だったり他の何かが原因で野菜が例年より育たなかったら高騰せざるを得ないというか、いままで単に野菜高いな~と思っていたのが、かなりの手間をかけて育てた野菜が予定より育たなかったらそりゃ値段高くなるわな、という感情を抱くようになりました。

 (2)参考になった記事

今年は受講者が少ないこともあり、皆さんのブログを読めていますが、本当にみんなブログの構成から、文章の雰囲気、写真の入れ方など多種多様で学べるところがたくさんあります。

今回は佐々木美園さんのブログの作り方に関して書かせていただきます。

http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2020/author/03-2/

佐々木さんのブログは、まずその記事が大まか何について書いてあるかわかるようタイトルがつけられています。また、3つ目の投稿(http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2020/2020/10/25200127.php )のタイトルは「カイワレ収穫とトラブル発生」。タイトルを読むだけで思わず読みたくなってしまうタイトルです。スバラシイ。

開いてみるとかわいい猫ちゃんの写真が。野菜のネタ一色になってしまいがちなこの授業のブログに猫ちゃんがいることで癒し要素も込められています。スバラシイ。

そして一番参考にしたいのは野菜に関する客観的な文章です。例えば、5つ目の投稿(http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2020/2020/11/14145823.php )ミニ白菜の章では数日おきの写真と共に、具体的な数値、先生からのアドバイス、客観的な説明など読みやすいかつ先生が求めているであろう内容が全て込められています。スバラシイ。

自分でカイワレ大根を追加で育てるやる気だったり、そもそものブログ全体の構成だったり...参考になるところは沢山あります。

生かしていきたいところは真似させていただく一方で、自分の性格的にきれいに写真を並べたり、こんなきれいにレイアウトをつくったりすることは難しいのですが、自分なりに分かりやすくブログを作っていけるように頑張ります。

 (3)コメントから気づいたこと

自分の5つ目の投稿(http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2020/2020/11/13170353.php )で、「数枚写真を上げるならきちんと水をやった写真を混ぜてください、見ている人が気をまわして心配しないようあらかじめ取り計らってください」というアドバイスをいただきました。なるほど。いつも気まぐれで写真を撮ってポンポンと貼って記事を作っているのですが、確かに見直してみると土が乾いているものが多くて、先生からしたら心配になってしまうのがよく分かりました。

クオリティーの高い記事を書くには文章だけでなく、写真にも気をつかう、という気づきがありました。

 (4) この展開ゼミ授業スタイルで感じたこと

この授業は自分のペースで記事をあげていくスタイル上、誰かから発破をかけられるわけでなく、自分でこつこつやらなければならない点が、他の授業よりも難しいところだな、と感じています。他の授業は、相手が先生が作った問題であり、友達と協力して解く、理解する、というのが目的で終わりがあるのに対して、この授業は、相手が野菜であり、野菜を色々工夫して育てる中で観察力や文章力を高めるのが目的なので、終わりがなく、得られるものの分野が違う気がします。

自分が考えて工夫しても思うようにならないときや、反対に、何も考えなくても良い方向に行くときなど、想定外のことが起きるので、やっていて面白いです。細かいコメントを頂けますし、分からないことも丁寧に教えて頂ける、他の人のブログを読むことで改善点や野菜の様子が分かり、それを生かして自分で好きに育てられる、こういった点でこのスタイルでの双方向の授業形態はありだな、と感じます。このスタイルは野菜を育てる、という普通ではない(悪い意味ではありません)授業内容だからできることであり、他の授業に転用できるわけではないと思いますが。

 (5) 今後の展望

まずは週1回のブログをしっかりと上げること。クオリティーや文章の長さも意識したいところですが、まずは定期的に上げること。(4)でも書きましたが、自分自身で発破をかけて記事を書かなければならない点がこの授業の難しいところの1つであると思うので、しっかり続けられるように注意します。もちろん、クオリティーもあげられるようにします、そのために客観的な説明を意識していきたいです。

また、目標としては食べられる野菜を育てること。カイワレ大根がかびてしまったり、ヒョロヒョロの茎のベビーリーフができたり、わずかな量の野菜たちですが、食べられない状態になる可能性も全然あるので、とりあえずは、食べられるように育てたいです。今年の冬は11月末なのに半袖でも過ごせるほどの日があったり、逆に何枚着ても冷たい風が吹く寒い日があったり、変な天気が続いています。秋冬に野菜を育てたことがないので、この天気が野菜にどんな影響を及ぼすのか見当がつきませんが、しっかりお世話しようと思います。

通常の記事も急いで投稿します。遅くなってしまいすみません。2963文字

コメント

工学部・北川さん

 育種の渡辺です。こちらがコメントを書いているのが夕方。もう少し夕飯。とてもリッチなお刺身ですね。それももちろんですが、乗っかっている「モミジ」の葉っぱ。多分、自然のものだと思いますが、手前から奥にかけて、色が緑から赤に変化していますね。盛り合わせを作った人の感性でしょうか。渡辺はそちらの方が感動でした。で、本題。根っこの伸長。以下の写真とあったので、研究室のパートさんが水耕栽培しているものの根っこの写真です。植物の地上部よりも遙かに長く伸びているのが分かるかと思います。気づきをshareすることもこの講義の大事なことですから。栽培については、スパルタすぎですね。もう少しやさしく栽培して下さい。植物も生き物ですから、ストレスを感じて、ストレスにがんばるようなものを作ると思いますので。結果として、苦くなったりするのは、良くないでしょうから。

 1つ前の農学部・佐々木さんにもコメントしたように、本物を見る。北川さんの場合は、カイワレダイコンですが、自分で栽培したものよりも遙かにすごいもの。でも、50円。。。そのギャップを実感して下さい。というか、あんなに大変だったのに。自分のもうけがどれくらいあるのか。この講義を通じて、そんな経済観念を養成できると、工学を学ぶとき、また違った角度から、工業製品を見ることができるかと思います。記事を書くと言うとき、皆さんがこれまで生きてきた背景を背負った文章ができるのだと思います。それがある意味、大事な個性でもあります。それはそれとして大事にしてほしいわけです。一方で、それを大事にしながらも、どうやればわかりやすいのかと言うことは、他の受講生から、学んでほしい点です。多様性と共通性とでも言えばよいでしょうか。

 ラボスタッフのオガタくん、渡辺が可能な限り、迅速に記事を見て、これだいじょうぶ??というのを議論して、オガタくんが適切なコメントを書いたり、渡辺が全体へということで、記事を書いています。植物が気になっているのはありますが、そんな植物の変化に気がついてほしいということもあることに気がついてもらえると、コメントのしがいがありますね。野菜を育てるからできる、双方向???ですかね。そんなこともないと思いますよ。例えば、何かプログラムを作る。一定の決まった電機部品を使って、何かを作る。昔、学研で「電子ブロック」という、決まった数の部品で独創的な回路を作る。などなど。発展性はあると思いますよ。ここで渡辺がやりたいのは、講義として最後に答えがあるといえば、ありますが、青天井の世界。農学部の川口さんの記事にコメントを書いたように。。。どこまでもできる。ちょうど、卒論実験のミニ版という感じでしょうか。双方向は研究室であれば、日々、誰かと議論したりするわけです。そんなことの楽しさを理解してもらえれば。と思うわけです。自分に発破をかけて、定期的な投稿、楽しみにしています。


 わたなべしるす

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