【出前講義】岩手県立盛岡第三高等学校SSH課題研究中間発表会・コメンテーター(8/30)
2015年8月30日 (日)
このところ、気温は20oCくらい。一時期の37oCくらいあったのから見れば、ほぼ、半分。。。涼しいことは、歓迎なのですが、体調管理が大変で。8月上旬のイネの開花時期が暑かったおかげでしょうか。それまでの快晴続きだったからでしょうか。イネの作柄はよいようです。盛岡までの新幹線からの車窓でも、少しずつ黄金色になってきていて。この1週間で2回の東北地方への遠征です。
さて、7月には第1回の運営指導委員会で伺いましたが、今回は1, 2年生中心の課題研究中間発表会。課題研究では、数学、物理、化学、生物、地学の5領域。ただ、見方を変えると、2つの分野の融合(物理と化学、生物と物理)であったり、工夫をされた課題もあったのは、よかったのではないでしょうか。というか、そういうことを是非、意識してほしいなと。あとは、それぞれの実験処理で、何を見ているのか、条件は均一なのか、その条件が適切なのかなど、実験をやる上での重要なことをしっかりfollowしてもらえればと。何かの実験をするとき、本来ならこの実験系でやりたいけど、それは難しいので、別の系を使うとき、それはちゃんと最初に断りを入れる、というのは大事なことのような。。。あと、気になったのは、座長はもうすこし時間をcontrolしてほしいなと。。。時間は有限なので。質疑の所では、運営指導委員以外の3年生からかなりシビアな質問もかなり多くあったのは、よかったのではないかと。
最後の運営指導委員の先生方からのコメントでは、実験系をしっかりすること。産業面から考えて何をしようとしているのか。実験のための実験にならないこと。ある実験区でdataが出たとき、それは失敗と言うよりもその実験区でそうなっただけと言うこと。大事なと。テーマの当たり外れ。。。こちらも研究室の学生さんを指導するときのヒントになりました。
最後になりましたが、和山校長先生、木村副校長先生、SSH担当の高木先生をはじめとする関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。さらなる発展を祈念しております。
わたなべしるす
PS. 発表会の休憩の合間で、岩手大・農に勤務していた頃に、ずいぶんお世話になった方にお目にかかり。。。10年以上のことで。びっくりでした。世の中、やっぱり狭いのだなと。こんなところでも。
PS.のPS. 課題研究を通じて、大学、社会で学ぶであろう、答えのないことへのチャレンジ。そのベースを支えるのは、数学の論理性のような。。。そのためには、渡辺が高校時代に使ったというか、10年くらい前まで、高校では普通に使われていた数研出版の問題と答えの数字だけしかない問題を解くことで、学べないのだろうか。。。そんなことをふと。。。何とも微妙で。。。。