【アウトリーチ活動】福島県立磐城高等学校・大学訪問研修、福島県立福島高等学校・SSH特別講義(4/18, 4/20)
2018年4月21日 (土)
気温の話ばかりになるのは。。。と思いつつ。今日も朝は涼しく、日中は初夏のような。。そんな中、ニュースを賑わしているのは、愛媛県、今治市という言葉。かつて、住まいとしていた時代もあった渡辺には、どちらの問題も迅速に解決というか、明快な解というか、そんなことにならないのかと。。。今でも愛媛県、今治市には出前講義などでもいくことがあるわけですが、その多くは小学校。小学校の子供たちが外で遊べないというのは、普通のことではないので。。。そんなことが気になった今週のアウトリーチ活動。
4/18(水):福島県立磐城高等学校・大学訪問研修
福島県立磐城高等学校の1年生の皆さんが研究室見学は7年前に始まったこと。今年で7年になるのだと、改めて感慨深い思いに。研究室を見学してくれたことについては、M1の高橋さんが記事にしてくれているので。そちらをご覧下さい。当日は、久しぶりに小雨模様。1年生1クラスの生徒さん40人が、10人ずつに分かれて、東谷研、日出間研、児島研と渡辺の研究室を30minずつに順番に見学。高校での入学式を終えて、10日くらい。教室での新しいクラスのメンバーとなじめているかどうか。渡辺が高校に入ったとき、どうだったか。よくは覚えてないですが、出席順でしたので、名前の近い人が並んでいたのだけ、覚えています。中学校から高等学校に入って、いきなり、大学の研究室見学。他のクラスは学部があるところがほとんどなので、大学ですが、ここは大学院のみの生命科学研究科。。。中学校から2足飛で、大学院の研究室見学。。。 説明をしてくれるM1の学生さん2名も、この4月から研究室に来てくれているわけなので、相互に刺激になった研究室訪問であればと。。。そんなことを。聞くところによると、6月終わり頃には、文理選択も決定するとか。。。今回の見学で、その方向性が見えてくれたのであれば、幸いです。オープンキャンパスなど、東北大に来る機会もあると思います。是非、また、お立ち寄り下さい。
PS. 今回、引率でこられた坂本先生。ふとした話から渡辺の数年違いの世代。色々と話をするうちに、渡辺が農学部の助手になってはじめて、3年生の学生実験を教えた学生さんと同級だと。。。縁とは何とも不思議なもので。その学生の世代には、M1の学生さんの学部時代の指導教員も。。。人のつながりのありがたさというか、不思議を改めて。。。今後とも、このご縁を活かして、コラボができればと。ありがとうございました。
4/20(金):福島県立福島高等学校・SSH特別講義「進路、人生をこれと思う方向に進めるために!!」
週末の金曜日は、SSHの運営指導委員を仰せつかっている、同じ福島県の福島県立福島高等学校へ出前講義に。福島市内は25oCを超えるのではないかという様な暖かさ。。。モモ、ナシ、サクランボなどのバラ科果樹の開花も始まっていて。。。例年よりもずいぶん早いのでは。農家の方の大変さをふと、新幹線の窓越しに。。。書き物をしていると、写真が撮れずで。。ここで、この花を見たので、バラ科果樹の自家不和合性の話をすることもできて。なにせ、果樹の生産では日本でも屈指の県ですから。福島は。
さて、ことしで、3年目になったでしょうか。1年生向けの「キャリア教育」。渡辺のこれまでの歩みを振り返り、それをモデルとして、自分たちのキャリア形成というか、進路を考えてほしいというもの。最初に、SSH主任の細谷先生から渡辺の紹介を。身に余るような紹介で。。。講義では、渡辺の略歴を説明したあと、渡辺の小学校時代からの話を。ずいぶん世代が違うので、すりあわせが難しくなってきましたが、今の自然から学んでほしいと。また、自分の置かれているアドバンテージを活かすこと。 高校生になってくると、全ての教科が得意というのは難しいこと。渡辺もそうでした。それなりにこなしていたのは、数学と化学くらい。それ以外は。。。ただ、大事なことは、高校までは、大学・社会人として活躍するための基礎であって、高校での成績、いわゆる、よい大学へ進学することで、幸せな仕事が来るのではないと言うこと。自分で何をしたいのか、明確に考えてほしいと。自分の進路を。渡辺が、育種学、遺伝学の研究をしようと思ったのも、高校生の時のテレビがきっかけだと。なので、きっかけはすぐ身の回りにあるからと。
渡辺は「縁」あって、大学教官・教授という職をしているわけですが、紆余曲折があって、現在にいっていること。その中では色々なことを考え、高みを目指したということ。教授と比べれば、将棋のプロは遙かに厳しい職。そうした実例も交えながら。講義の日は第76期将棋名人戦第2局。佐藤名人が勝って1勝1敗に。。。誰かの本にもあったような気がするのですが、人生、2勝1敗だったかと。。確かに、勝ち越しを続けていけば、物事はよい方向に行くのはと。是非、考えて見て下さい。こちらがいつものようにしゃべりすぎで、質疑の時間が十分に取れず、申し訳ありません。レポートに質問を。。。
PS. 講義の前に、今年度から赴任された竹田校長先生など、関係の先生方にご挨拶と最近の教育についての議論の時間に。。貴重な議論の時間、ありがとうございました。SSHに限らず、色々なactivityがよい方向になるように、コラボできればと。よろしくお願いいたします。
PS.のPS. 一方で、ずいぶんお世話になっていた先生方も異動で別の学校へ。寂しい限りですが。。。また、新しい学校にも伺いたいと思いますので。。。
4/20(金):福島県立福島高等学校・SSHコース開講式「課題研究を始めるに当たって」
福島高校でのSSHの活動にコラボするようになって、10年近くになるでしょうか。その当時から、いわゆる、サイエンス(科学)に関連した部活動を「SSH部」という形で統合して、相互連携しながら、より高い研究を展開していたような。。。そうした中で、スタートの開講式にあわせる形で、実際に行う課題研究にどの様に取り組むのかということを。科学者の卵養成講座であったり、SSHの発表会などで見かけた2年生と先に、キャリア教育の講義を行った1年生が。total 70名はいたのでは。しっかりがんばって下さい。 最初に紹介頂いたのは、對馬教頭先生。以前、相馬高校のSSHでお世話になっていた方。渡辺の紹介と教頭先生自身がこれまでのSSHなどで気になったようなことを。こちらもなるほどと思うことが数多く。そうした中で。繰り返して実験をすること。ノートをしっかりまとめること。まとめた結果からどの様な結論を導き出すのか。さらには、方法、結果は過去形で書くというような、実際的なことも。また、タイトルは、いつも同じようなものでなくて、その時々の進歩にあわせて、変えてほしいと。
質疑の時間には、1年生がずいぶん活発に質問をしてくれました。積極的に、まずはやってみること。指導してくれる先生方、先輩方のコメントを。その上で、自分で考えて、これということを見つけてほしいと。
PS. 講義が終わったあと、今年度からSSHをサポートされる先生方と短い時間だったですが、情報交換を。これまでの先生方が積み上げられたものに、新しい風を吹き込んで頂ければと。こちらもできるだけのことで、コラボしたいと思いますので。よろしくお願いいたします。
PS.のPS. SSHを担当されている高橋先生との話の中、去年のM2の学生さん、それぞれの会社に就職して、今頃、研修でがんばってくれているのでは。驚くことに、お二人が就職した2つの会社の社長の出身高校が福島県立福島高等学校だと。。。恐ろしいほど、世の中が狭くなりました。というか、高橋先生が学位を取った研究室の後輩になるのが、去年のM2の学生さん。。どこまで世間は狭いのか。そうそう、研究室の学生さん、アルバイトさんにも、福島県立福島高等学校の卒業生が3名。。。これも繋がりなのだろうと。
わたなべしるす