研究組織

公募研究班(R7-8)

花粉管特異的ミオシンXIが駆動する細胞内物質輸送の動的制御機構の解明

"植物の生殖過程において、花粉管の伸長は精細胞を雌性配偶子へと運搬するために必須のプロセスである。この花粉管伸長には、細胞内の物質輸送システムが重要な役割を果たしており、その中心的役割を担うのがミオシンXIモータータンパク質である。
モデル植物であるシロイヌナズナには複数種の花粉管特異的ミオシンXIが存在するが、それぞれのミオシンXIがどのような機構で花粉管伸長に必要な特定のオルガネラや小胞を正確に認識し、輸送しているのか、その仕組みは依然として不明である。
さらに、これらの輸送がどのように制御されているのかを解明することも、花粉管伸長の分子機構解明には不可欠である。本研究では、花粉管伸長における細胞内物質輸送の動的制御メカニズムを明らかにすることを目的とする。
この目的のために、近接依存性標識法(BioID法)を用いてミオシンXIの尾部結合タンパク質を網羅的に同定する。
ついで、生体内の環境を模したin vitro 再構築系を開発し、これを用いて同定した尾部結合タンパク質とミオシンXIとの相互作用、およびそれらによる物質輸送制御機構の解明を目指す。"

メンバーリスト

原口 武士
千葉大学 大学院理学研究院 生物学研究部門

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