研究経過
【新聞掲載】キタミソウ(絶滅危惧Ⅱ類)の染色体構造を解明した研究成果が新聞記事に取り上げられました!(澤班)
May 29, 2024 5:00 PM
Category:プレスリリース, メディア報道, 論文発表
main:澤班
熊本大学生物環境農学国際研究センターの澤進一郎センター長、吉田祐樹特任助教らの研究グループは、東海大学大学との共同研究により、北海道・関東・熊本という限定的な場所でしか発見されていないキタミソウの染色体構造を突き止めました。
【ポイント】
- 北海道・関東・熊本という限定的な場所でしか発見されていないキタミソウの染色体構造を解析し、雑種起源の異質四倍体である可能性が示されました。
- これまで、このような特殊な分布パターンを示すキタミソウが、どのように日本にやってきたのか、世界のキタミソウとどのように違っており、どの程度似ているのか、全くわかっていませんでした。
- 熊本県でも希少植物として知られているキタミソウについて、今後、より詳細な性質や生態が明らかになると期待されます.
この研究成果が朝日新聞で取り上げられました。ぜひご覧ください!
◆2024.4.18 ー北海道、関東、熊本だけに生える草 分布の謎解く足がかりは染色体ー 朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASS4J0PBVS4JUEFT006M.html
◆2024.5.22 ー北海道・関東・熊本だけに生息 キタミソウ キミは何者?ー 朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/DA3S15940491.html
◆2024.5.23 ーキタミソウ 分布の謎 「800キロ離れた3地域のみ生息」ー 朝日新聞
図:熊本市のキタミソウ(出典:熊本大学プレスリリース)
〇研究成果詳細はこちら>熊本大学プレスリリース
【論文情報】
論文名:"Genome Size Determination and Chromosome Characterization of Limosella aquatica L. (Scrophulariaceae) in Japan"
"日本におけるキタミソウの染色体構造とゲノムサイズの決定"
著者・所属:加藤木高広1、吉田祐樹2、中山魁仁3、 星良和4、澤進一郎2
1東海大学総合農学研究所
2 熊本大学大学院先端科学研究部附属生物環境農学国際研究センター
3東海大学農学部農学科
4東海大学大学院生物科学研究科
掲載誌:Cytologia
DOI:https://doi.org/10.1508/cytologia.88.339
URL:https://www.jstage.jst.go.jp/article/cytologia/88/4/88_D-23-00058/_html/-char/ja