東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成27年度 活動ブログ

平成27年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2015.06.30

変な子なんです。

 作新学院2年小林由奈です。飛翔型「科学者の卵 養成講座」に参加することになったことを、心から嬉しく思っています。

 6月27日の第一回講義では、先生方の面白さを交えたお話や先輩方の優しいアドバイスのおかげで大分緊張が解け、これからの講義が楽しくなると同時に友達も数人作ることができました。先輩方のアドバイスから「受け身にならない」という目標を立て、これからの講義を楽しく且つ真面目に受けていこうと考えています。

 さて、話は変わりますが、今から私が伊藤幸博先生の「DNAと遺伝子組換え植物」の講義を受けて考えたことについて話したいと思います。レポートに書いたことと似てしまいますが、ご了承ください。

 私が伊藤先生の講義で深く印象に残っているのは、アグロバクテリウムという細菌です。頂いた講義資料5ページにある「アグロバクテリウムは遺伝子組換え技術を使って、植物に専用の栄養分を作らせ、それを利用する」というフレーズに、細菌がいとも簡単に人間が高度技術として扱う遺伝子組換えを行っているということに、素直に驚きました。それと同時に、私はアグロバクテリウムの「感染」が、「寄生」しているように思いました。なぜかと言うと、感染先(宿主)を利用して自分に利益がある行動を無理矢理させる、という点がとても似ているのです。アグロバクテリウムが植物を利用して栄養分を作らせることと、寄生虫が宿主を利用して産卵したりすることが、ほとんど同じことのように思えたからです。以前に、宿主の行動や意識までもをコントロールする寄生虫がいるということをテレビで見ました。そういったマインドコントロール型寄生生物は、アグロバクテリウムのように自分のDNAを植物のDNAに組み込むことで宿主を操っているのではないでしょうか。または、遺伝子組換え技術を持つアグロバクテリウムという細菌を利用して、宿主を操っているという可能性もあるのではないでしょうか。

 そう考えた私は、早速インターネットで調べてみました。非常に拒否感のある画像が目に入ると、思わずサイトを閉じそうになるのを必死に堪えることが一番大変でした。そうして苦労して調べた結果ですが、どこのサイトにも「詳しいことは、よく分かっていません」の一点張り。マインドコントロール型の寄生生物は何種類も見つかっていて、その宿主となる生物も、その症状も分かっているのに、どうやって寄生生物が宿主を操っているのかが、まだ判明してないのだそうです。ところが、「ハリガネムシ」という寄生虫についてだけ、とても有益な情報が書いてありました。水中にいるハリガネムシはヤゴやボウフラなどを仲介してコオロギやカマキリなどの生物に寄生し、そこで栄養分を得て成長します。その後交尾をするため水の中に戻るそうなのですが、その方法というのが、宿主であるコオロギやカマキリを操って水の中へ飛び込ませるのだそうです。コオロギやカマキリにとっては致命的です。そうして死んでしまったコオロギたちを調べてみると、なんと脳からたんぱく質が見つかったそうです。そのたんぱく質が、DNAを構成する要素だということは言わなくても分かります。まだ、たんぱく質が見つかったことまでしか分かっていないそうですが、そのたんぱく質の影響がDNAに及んでいる可能性もあるはずです。つまり、寄生虫がアグロバクテリウムのようにDNAに影響を及ぼして宿主を操っている、または寄生虫がアグロバクテリウムを利用している可能性が0ではない、と私は思いました。遺伝子組換え技術についてあまり興味がなかった私が、こんな風に遺伝子組換えに対して興味を持ったのは、面白く講義をしてくださった伊藤先生のおかげだと思います。ありがとうございました。寄生虫の写真は不快感を覚えましたが、アグロバクテリウムと寄生虫の関連性について考え、調べるのは、とても楽しかったです。

 私の仮説はまだまだ甘くて、検証も穴だらけではっきりと結論が出るものではありません。これからの講義で理論的思考力やレポート作成力をも養い、1年後にはしっかりとした検証をできるようになりたいです。

 遺伝子組換えの講義を聞いて、寄生虫について考えるようなおかしな子かもしれませんが、これからよろしくお願いします。

  (参照:http://www.alpacapacas.com/archives/1240 http://karapaia.livedoor.biz/archives/52179824.html

投稿者:作新学院高等学校

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