東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成27年度 活動ブログ

平成27年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2015.07.18

第1回 科学者の卵養成講座に参加して

はじめまして。栃木県の小山高校1年の野上将大です。無事合格して、科学者の卵養成講座に参加できて、とても嬉しかったです。

遅ればせながら、第1回講義の感想です。ブログはやったことがないので、今、マニュアルをみながら入力をしています(笑) 

極長鎖脂肪酸と植物の成長

極長鎖脂肪酸とONI1遺伝子の話の中で、「極長鎖脂肪酸合成酵素遺伝子」の機能が欠失していると、極長鎖脂肪酸量が減少し、表皮の細胞が分化できないとありました。生物が乾燥するのを防ぐワックスのようなものが「極長鎖脂肪酸」で、それが表皮の分化に重要だということがわかりました。「極長鎖脂肪酸」がないと細胞は分化せず、葉もできないということは、「極長鎖脂肪酸」に変わるなんらかの物質を探し出せば、植物の成長に大きく貢献できるのではないかと思いました。そのためには、「極長鎖脂肪酸」の機能が、生物が乾燥することを防ぐためのワックスとしての役割だけを果たしているのか、それとも植物が成長するためのきっかけを与える役目をしているのか、さらなる研究が必要だと思いました。

メロンやイチゴも品種改良や遺伝子の研究が行われ、昔に比べて、育てやすく、甘く、大きくなっています。遺伝子の技術を使って、イネやとうもろこし、じゃがいもなどの主食となる食物を、水が少ない地域や温度が高い地帯でも育つ植物を作ることができれば、今以上に農業を行える地域・労働力の需要が増えると思います。さらに、実を大きくしたり、多くすることができれば、たくさんの収入を得る事ができ、貧困も改善されるのではないかと考えました。

遺伝子はDNA上の機能単位

遺伝子の数について、びっくりしたのは、およその遺伝子の数が、昔と今で変わってしまったことです。研究が進めば、数が増えていくような気がします。でも、実際には、人間については遺伝子の数が減っています。現在では、イネよりも遺伝子の数が少ないというのは、とても意外でした。研究がさらに進めば、もっと違う数になり得るということです。現在の知識がすべてではなく、研究課程の中の一コマであるという意識を持って学習していきたいです。

  • ヒト  (昔)4万個→(今)2万個
  • イネ (昔)2万個→(今)3万個
  • 酵母 (昔)6000個→(今)6000個
アグロバクテリウム

植物に寄生しているアグロバクテリウムは、見たことがあったけれど、それが何かはわかっていませんでした。今回の講義で、それがわかったので、見る目が変わりました。中でも、驚いたのは8000年も前にアグロバクテリウムのいいところだけが感染してできた生物が、サツマイモだということです。サツマイモは、見た目だけではアグロバクテリウムに感染しているとはまったくわかりません。気がついていないだけで、普段の生活の中にアグロバクテリウムに感染した生物が、他にもたくさんあるのではないかと思いました。まだ解明されていないだけで、本当は人間自体もアグロバクテリウムに感染している...いうこともあり得るのではないかと思いました。

講義全体を通した感想

やっぱり東北大学ということもあり、講義の内容もレベルが高かったです。また、講義に参加している人たちも、科学の知識が深く、話していて楽しかったです。みんなのブログも、自分では思いつかないようなさまざまな角度の科学の話題で読んでておもしろいです。科学者の卵養成講座に参加できて本当によかったです!

投稿者:栃木県立小山高等学校

PAGE TOP