東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成27年度 活動ブログ

平成27年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2015.07.18

第二回科学者の卵養成講座を終えて

 仙台第一高等学校一年の沼田栞です。

 第一回講座終了後は時間が取れず、活動ブログ・まちかどサイエンスカフェへの書き込みが出来ませんでした。しかし、他の多くの参加者たちの投稿を見て、早く自分も投稿したい、と強く感じてきました。そのため、今回は余計にわくわくしながら書かせて頂いております。

 さて、本日は渡辺正夫教授に、「ダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性~花粉と雌しべの細胞間コミュニケーションとその分子機構~」といった題の講義をして頂きました。私は科学のなかでは生物分野、特に植物に興味を持っており、この講義を大変楽しみにしていました。

 講義は、渡辺先生の自己紹介から始まりました。生物学は大量に暗記しなければならない、遺伝学はそうでもない、と先生はおっしゃっていましたが、これは進路選択に関して参考になりました。また、メロンに興味があったのに、アブラナの研究へ転換した理由については、秋の講義で聞くことを楽しみにしています。

 「花粉発芽から花粉管伸長」という部分では、花粉管が伸びていく様子を実際にビデオで見る事ができ、大変興味深かったです。まず、花粉が柱頭の先端部分に付くと、花粉は水分を含んで膨らんでいき、やがて割れると同時に、花粉管が子房の方に向かって伸び始めました。この時、花粉管はどのようにして、自らが伸びていくべき方向を知るのでしょうか。磁石のS極とN極のように、互いに引き寄せあう力が働いているのだろうか、それとも、何か目印となる物質が柱頭内にあり、道案内のような役目を果たしているのだろうか、と色々自分なりに考えてみましたが、本当のところどうなっているのか、教えて頂ければ幸いです。

 そしていよいよ、自家不和合生に関する部分です。自家不和合生とは、近親交配を防ぎ、種内の遺伝的多様性を維持するために起こる現象のとで、キャベツ、カブ、リンゴ、スターフルーツ、ソバなど、野菜から果物まで、実に多様性に富んだ種がその現象を起こすと分かりました。アブラナ科植物の雌しべ表面での自他識別に関しての映像を見せて頂いた際、他家受粉では花粉は吸水しますが、自家受粉では、その気配も見られませんでした。この様子を彼氏と彼女に例えて頂いたことで、一気に頭に入りやすくなりました。「彼女は一方的に彼氏を選ぶ」等、自分はそうならないようアブラナを反面教師にしたいと思います。

 また、自家不和合性を生じさせるために自他を識別する方法には二つある、というお話も印象に残っています。100部屋のうちの自分の1部屋を開けるにはどうすればよいか、といった例えに直していただいたことで、想像しやすくなりました。一つ目の方法は、鍵に例えると、100部屋中、自室1室分の鍵だけを持って、自らを識別するもの。二つ目の方法は、100部屋中、自室以外の99部屋の鍵を持って、自分以外に反応するものでした。明らかに、二つ目の方法は非効率であると思うのですが、敢えてそちらの方法を選んでいる植物がいる理由はなんなのでしょうか。一つ目の方が効率が良く、余った労力を他の作業に回せるのではないのか、と思います。

 次回の講義からは英語交流サロンが始まるということで、そちらも楽しみにしております。しかし、まずは次回に向けて、本日教えて頂いた英語学習アプリを使いこなせるよう努力するところから、始めていこうと思います。

 短く、まとまりのない文章であったかもしれませんが、今後一年かけて、成長できるよう精進してまいります。

 

投稿者:宮城県仙台第一高等学校

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