東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成27年度 活動ブログ

平成27年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2016.03.12

宮城県仙台第三高校 「わくわくサイエンス」で行った実験

宮城県仙台第三高校 鈴木 智寛です。前回紹介しきれなかった「わくわくサイエンス」の実験教室で行ってきた実験をここで説明したいと思います。(今回はあえて実験の結果とか答えまで書きません。この記事を読んだ後に、実験教室などに参加する人もいるかもしれないので。)

・「液体窒素を使って実験をしてみよう!」この実験は、自分が一番好きな実験で、毎回この実験の担当をしていました。液体窒素は-196℃(77K)。とても低いですね。直接触ると危険なので、実験用手袋をして実験をします。例えば、液体窒素を使ってばななを凍らせる。そうすると、バナナは芯までかたくなって、なんと釘が打てます。驚きです。その他にもバラを凍らせる実験もします。更に、酸素、二酸化炭素、そして空気の入った風船を液体窒素で急激に冷やす実験もします。そうすると、それぞれの気体によって状態変化が起こります。一瞬で変化が起こるこの実験は見ものです。この実験を、参加型で行う(問題を出したり、実験の手伝いをしてもらう)ことによって、小学生にも興味をもってもらいながら、楽しく進めていきます。

・「空気砲を体感してみよう!」高校生がダンボールで作成した空気砲を使い、その力を実際に触って、説明を受けて体験します。ただ、空気砲からでる空気の流れが、丸い輪を描く原理の説明などは、小学生用に分かりやすく説明することが難しく、苦労しました。毎回改善を重ね、最近は絵を使っての説明も取り入れました。

・「空気圧の不思議」真空槽とポンプ、そして風船や袋に入ったお菓子などを使います。真空槽の中に、例えば袋に入ったお菓子を入れ、ふたを閉め、ポンプで中の空気を抜いていきます。そうすると、袋の外側と内側で釣り合っていた空気による押される力のバランスが変化し、外側の空気が減り、内側の空気の押す力に負けて、袋は徐々に膨らんでいき、パンッと音を立て、破裂します。これも、言葉で小学生に説明するのに苦労しましたが、絵を使うことで多少分かりやすくなりました。

 「わくわくサイエンス」では、実験の楽しさや、伝えることの難しさ、楽しさ、それが重要だということ、色々なことを勉強させてもらいました。来年度も行うか、まだ分かりませんが、来年度も宮城県仙台第三高等学校で「わくわくサイエンス」の実験教室が開かれたら、興味のある方はぜひ、参加してみてください。イベントによっては、小学生だけでなく、中・高校生の方、大人の方でも参加可能です。

投稿者:宮城県仙台第三高等学校

PAGE TOP