2016.04.09
海外研修で何を見て、体験したのか。
こんにちは、岩手県立盛岡第三高等学校の谷藤春香です。皆様への報告が大変遅くなってしまい申し訳ございません。1ヶ月ほど前のこととなってしまいましたが、3月19日から26日までのアメリカカリフォルニア州への海外研修で、私が目で見て体験し、学んだことを載せていきたいと思います。
[1日目]
成田空港から約9時間の空の旅を終え、私達はアメリカのロサンゼルスへと到着しました。最近厳しくなった税関を抜けると、そこは標識から何まで英語の世界で、いつもテレビで見ていた世界が目の前にある、ということに計り知れない感動を覚えました。
さらにバスで1時間移動した後、にホストファミリーの待つリバーサイドに到着。そこではホストファミリーの方々が歓迎会を開いてくださり、緊張していた私達の心をほぐしてくれました。
私はその後、自身のホストファミリーであるCarolineさんとその両親であるEldaさんyundraさんに連れられて、ラグナビーチというビーチへ向かいました。

日本と比べ物にならないくらい大きい海鳥、全く海藻の打ち上げられていない砂浜、そして磯臭くない海に大変感動しました。
その後近くのレストランにて夕食、アメリカンサイズのピザ、とても甘いアイスには驚きました。しかしどれも大変美味しかったです。

[2日目]
2日目はまず始めに現地の学校であるSTEMへ、そこでは吹奏楽の演奏の披露などで私達を歓迎して下さいました。彼方此方に貼ってあった日本語で書かれた歓迎の言葉からも、私達の為にがんばって用意してくれたということが伝わり、大変胸が熱くなりました。

その後私達はリバーサイドの市庁舎へ、通常ならリバーサイドの街並みを遠くまで見渡せるそうですが、この日はあいにくの曇り空と濃い霧で、リバーサイドの街並みを一望とはいきませんでした。
今思えば朝方は霧の日が多かったリバーサイド、これはやはり朝夕と昼で20度ほど気温の差があるという事が関係しているのでしょうか。

[3日目]
この日はまず地学研修ということでSycamore Canyon 自然公園へ、照りつける太陽にやられながらも、時折(というより頻繁に)姿を見せるトカゲや見たことのない植物、そして頂上から見た景色は素晴らしく、そこまでの疲れが一気に吹き飛びました。
しかし、帰りのバスの中で靴に沢山のひっつき虫のような植物の種がくっついていることを発見。全てを取り除くのには数日かかりました。やはり、厳しい環境に生息する植物はたくましいですね。

その後、STEMへ戻りエンジニアリングチャレンジという、与えられた課題に自分達で挑むという活動をしました。今回はモールを使い塔を作り、てっぺんにピンポン玉を置いて、崩れずにどれだけ高くできるかというものだったのですが、日本人とは違い、ほとんどの方が土台より先に高くすることに重点を置いていて、考え方の違いを感じました。
[4日目]
この日はカリフォルニア大学リバーサイド校(RSA)を訪れました。校内に多数のレストランを備えたフードコートがあるという位、とても大きい大学でした。そこでは昆虫学が盛んということで、昆虫に触れ合うことができました。

比較的刺激の少ない小さい蜘蛛の画像にしましたが、他にもタランチュラや数え切れないほどの足を持つmillipedesという虫もいました。詳しく知りたい方は是非調べてみてください。
その後、STEMにて送別会を開いて下さいました。ハンバーガーやクッキーが振る舞われたり、ダンスを踊ったり、巨大なジェンガをして遊んだりと、大変賑やかな送別会となりました。ここだけを切り取ると「勉強は?」となるかも知れませんが、STEMの学生さんの優秀さからすると、オンオフの切り替えがしっかりと出来ているのだと思います。
私もしっかりとオンオフの切り替えができるように精進したいと思います。
[5日目]
朝から自分達で行う研究の発表があったこの日、自身の英語があっているのか分からない、どんな質問が来るか分からない、という中で大変緊張しましたが、英語で本物の外国人の前で発表するという機会はなかなか無いものであり、自分に自身が付く等大変良い経験となりました。
この後はファーマーズマーケットというところで大きなピザ(ホール)を昼食に頂いた後、グリフィス天文台へ

土地を明け渡す代わりに、天文台を建設して欲しいという土地主からの要望で建設した天文台ということらしく、土地主であったグリフィスさんに感謝しながらの見学。
私が一番驚いたのは元素周期表の通りに実物が入った展示物でした。危険なものもあるでしょうに、一度に全てが見られるとは思わず長い時間眺めてしまいました。
この後私達はロサンゼルス空港から日本へ戻りました。長くなってしまいましたが、描ききれていないものも沢山あります。そのくらい実りの多いものでした。
最後になりましたが、この海外研修、及び科学者の卵講座にて私達の事を支えて下さった先生方やメンターの方々、他にも支えてくださった方々に厚く感謝申し上げます。
投稿者:岩手県立盛岡第三高等学校