こんにちは。東北学院高等学校の朝野徳(あさのなる)です。東北大学の皆様、一緒に受講した皆様、昨日はありがとうございました。
昨日は最初に、開講式が行われました。開講式で、特に印象に残ったことは、昨年の受講生の方々のお話です。様々な研究室で行われている研究のお話はとても興味深いものでした。また、英語交流会などの、英語を使うイベントについてのお話もありました。どんな道に進んでも英語の力は必要不可欠となってくるというお話に私も深く共感しました。私自身英語はあまり得意ではないのですが、"You can't make an omlet without breaking a few eggs." (いくつかの卵を割らねばオムレツは作れない)という言葉を聞いて、英語交流会などでは、失敗を恐れずに英語を使っていこうと思いました。
その後の1コマ目の久利先生による「災害科学情報を活用する!−火山災害を事例に考える」の講義では、火山災害の発生時の情報の伝わり方がとても曖昧なものであるということを学びました。講義の最初の方に日本地図を書いて、その中に山脈、河川、平野、山を書き入れました。改めて、日本の自然は複雑であると感じたとともに、その自然は災いと恵みの両方をもたらすものだと思いました。この講義の中で私が、面白いと感じた話は、避難指示、避難勧告、避難準備の3つの言葉についての話です。先生のお話によると、本当は、避難指示、避難勧告、避難準備の順番が正しいのですが、指示より勧告という言葉の方が重く聞こえるということでした。そのことに、確かに納得はしましたが、避難指示が発令されたけど避難勧告じゃないから・・・と言って避難しなかった人がいたという話は、正直信じられませんでした。ですが、このようなことが実際に起こったということなので、情報の伝わり方が、災害発生時に運命を左右すると思いました。災害時により多くの人の命を救うには、科学者の感覚だけではなく、きちんと地域住民や行政、マスメディアとの連携も欠かせないと思いました。
2コマ目の伊藤先生の「DNAと遺伝子組み換え植物」の講義では、実験も交えて組み換えの意味などを、わかりやすく学ぶことができました。 実験ではブロッコリーからDNAを抽出しました。この実験は、昨年の東北学院高等学校のオープンスクールでの授業で行った実験と同じものでした。そのときは、DNAに関する知識はあまりなかったのですが、今回は、最初の方にお話を聞いてから実験したので、昨年から気になっていた事について、よく知ることができて良かったです。DNAは少し違うだけでも、全く別の生物ができてしまいます。ヒトとチンパンジーでも1.2%しか違わないことには驚きました。さらに、自分の遺伝子を植物の遺伝子の中に入れる、アグロバクテリウムについても学びました。植物に自分専用の栄養分を作らせるという点に感心しました。他には、稲わらから燃料有用物資ができるとのお話を聞いて、調べてみたところ、稲わらから自動車燃料用のバイオエタノールを製造している会社もあり、興味が湧いてきました。また、レポートの質問にあった遺伝子組み換え技術を用いた奇想天外な植物のアイデアを考えたことも楽しかったです。私は、カラフルな植物をつくりたいと思い、想像がどんどん広がっていきました。
次回の講座も大変楽しみにしています。先生方、受講生の皆さん1年間よろしくお願いします。
投稿者:東北学院高等学校