こんにちは。宮城第一高校の秋澤彩乃です。
私は先日、「日英高校生サイエンスワークショップ発表会」に参加し、イギリスと日本の多くの高校生の方の発表を聞かせていただきました。ここでは、特に印象に残った3グループについて書かせていただきます。
まず1つ目は、グループ2の"Science for Safety in Society"です。私は小学校3年の時に東日本大震災を経験しました。それから、私は地震をはじめとする災害に興味を持つようになりました。だから、とても興味を持ってこの発表を聞かせていただいたのですが、科学者、行政、国民間のコミュニケーションの重要性を再確認することが出来ました。群発地震が発生していたので国民は大地震が来るのではないか不安に思い、科学者に尋ねると、過去の事例を見る限り、群発地震の後に大地震は来ないだろうとの見解を示し、その情報を行政が国民に流したのだが、大地震は発生してしまい、大きな被害をもたらしたという海外の例が出されていました。この例を聞いた時、私は日本だけにとどまらず、あらゆる国において防災に対する問題を抱えているということがよく分かりました。地震が来ると予測されてからではなく、いつ来ても大丈夫なように備えておく必要があると感じました。もっとグローバルに情報を共有することで、災害に対する意識・備えが良くなっていくのではないかと思います。
次にグループ4の"Quantitative Measurement of Radioactivity in Soil"の発表についてです。私の祖母の家は福島にあります。原発からは遠いので避難をした訳ではありませんが、それでも原発事故の影響は受けていました。庭の除染をしていたり、放射線の計測をしていたりする姿を目にした私は放射線の被害の大きさを実感しました。数十キロも離れたところまで影響を及ぼすことが想像つかなかったからです。グループ4の方の発表を聞くことで、放射線に対する知識を深めることが出来ました。
次にグループ7の"Analysis of the difference of speech emotion between English and Japanese"です。イギリス人と日本人のどの組み合わせにおいても、悲しみの認識が最も高いことが分かり、とても興味深く思いました。一方で怒りの認識率が1番低いのも不思議でした。国を越えた感情に関する研究はとても面白かったです。外国人と私たちが密接に関わっていく中で役に立っていくのではないかと感じました。
今回の日英高校生サイエンスワークショップ発表会を通して自分たちと同じ高校生の姿に大変驚かされました。自分も積極的に英語で話しかけたいと思いました。英語を話すことは苦手ですが、話そうとすることが大事なのだと、質問者の方をみて気づいました。これからこの意識を忘れず、頑張っていきたいと思います。発表者の方々、そして私に多くの刺激を下さった方々、ありがとうございました。
投稿者:宮城県宮城第一高等学校