こんにちは。東北学院高等学校の朝野徳(あさのなる)です。
今回の科学者の卵養成講座は、「日英高校生サイエンスワークショップ発表会」を聴講しました。
今回の発表会では、渡された資料に少し日本語での記載があるのみで、発表もほぼ全て英語で行われました。そのため、私は、「もっと英語ができればな・・・」と思うことが多々あり、発表内容の理解に少々苦しみましたが、少しでも多くのことを学びたいという思いから、聞き漏らすことのないように集中して、真剣に聴講しました。
また今回も、前回のシンポジウムと同様に、様々なテーマの発表の中から1つテーマを選んで、その発表についてレポートを書きました。 私が今回、レポートを書くのに選んだテーマは「Protein production of rice under dark condition」です。
この研究発表は、さまざまな条件で医療用植物を栽培する実験についてのお話でした。そもそも、医療用植物とは何なのかということですが、植物分子農場を利用して、医療用植物を栽培することによって、そこから、医療タンパク質や化学物質(インスリン)等の有用物質を抽出できるということです。医療用植物の栽培に求められる条件は厳しいものであり、中でも光を当てることが最も重要なのですが、照明などの機械のエネルギーのうち、熱となってしまうものがあるため、その分、エアコンなどでの温度調節が求められます。そして、抽出されたタンパク質から、医薬品成分の製剤化をするのです。私は、この発表を聞いたとき、植物と医療の関連性に驚きました。
また、他には、ヨーグルトの蓋の内側の細かい構造の濡れる特性についての研究発表も大変興味深かったです。疎水性、親水性がこの研究の大きなポイントとなる言葉なのですが、疎水性か親水性かということは、物体と蓋の接触角によって決まるそうです。この発表の中に、接触角の測定の公式が出てきて、数学と理科のつながりを感じました。
今回、発表された、日英の高校生の方々の文化の壁、言語の壁などの様々な壁を超えたチームプレイには大変驚きました。私も、いつか、このように、海外の方とチームを組んで、研究することのできるような、国際的な視野を持った人になりたいと強く思いました。そのために、まずは英語力を磨きたいと思っていますので、より深く科学を学ぶためにも、この夏休みは英語を重点的に勉強しようと思います。
投稿者:東北学院高等学校