栃木県立栃木高等学校1年の新井涼太です。学校ではクラスの意見をまとめる場面は多くありました。しかし,他の人に意見を求めたり反論したりするような経験は今までなかったので、今回のパネルディスカッションはとても参考になるだろうと思い,真剣に聞いていました。
東北大学と京都大学の現役大学生からどのような発言やアドバイスが飛び出すのかが楽しみでした。高校と大学の違いや、高校時代にやっておけばよかったと思うことなど,これからの自分に直接関わる題目であったので,参考になる意見が多く出ました。
特に印象に残ったのは、英語を学ぶ必要性についてのディスカッションです。グローバル化が進む現在で、海外の人と交流する機会が増加する中、単に公用語である英語がよく使われるからだと考えていました。
しかし、このパネルディスカッションでは英語の必要性について様々な意見が出ました。まず,「道案内は機械だけで十分だ」という意見。そして渡辺先生の「Google翻訳の精度が上がったから学ぶ必要はないのでは」という意見です。確かにGoogle翻訳は2016年11月上旬から深層学習を本格的に導入し翻訳精度が格段に向上しています。しかしこれに対し「英語は意思表示のために学ぶ必要がある」という意見が、とても説得力を感じました。「私はあなたの国に興味がありますよ」,「私はあなたと話したい気持ちがありますよ」などといった意思伝達は機械ではできないことです。英語を学ぶことの大切さを改めて感じることが出来ました。
途中,部活動についての意見も多くありました。私も中学校の時に情報技術部に入部したことがきっかけで将来システムエンジニアになりたいという夢を持つことができました。高校では囲碁将棋部に在籍しています。今後も部活を通して多くのことを学んでいこうと思います。
後半の渡辺先生の講義は内容が難しく、理解するのに時間がかかってしまいました。講義レポートも最後まで残って考えましたが,ほとんど書くことができませんでした。自家不和合性の意味がわからなかったので、資料を何度も読み、講義後に渡辺先生が紹介したリンク先からにテルモに掲載された記事を読んで,自家不和合性がもたらす有利な点、不利な点を整理しました。学校の生物ではまったく触れていなかった話題であったため戸惑いましたが、意味が分かると興味が湧いてきます。
「植物のたくみな生殖戦略」とありましたが、いろいろ調べてみると自家不和合性の他にも様々な「戦略」を持っている植物もありました。植物が自分を守るために有毒なガスを発生させたり、葉に毒素を多く分泌したり、また近くにある植物に危険を知らせる物質をまき散らしたりなど、植物も「意思」を持っているのではと思いました。
投稿者:栃木県立栃木高等学校