こんにちは。宮城第一高校の秋澤彩乃です。先月は色々と慌ただしく、ブログを書けなかったので約2カ月ぶりの投稿となります。
さて、第5回科学者の卵が昨日行われました。午前中にはサイエンスチャレンジが1時間ほど行われ、学校も学年も異なる3、4人のグループごとでの活動でした。初めは緊張した空気が流れていたグループ活動でしたが、自己紹介や課題に共に取り込んでいるうちに自然と会話がなされるようになりました。自分の学校にはないような他校の特徴を知ることができたのがとても嬉しかったです。今回グループが違った卵の仲間とももっと話してみたいと思うきっかけになりました。そんなサイエンスチャレンジでしたが、それぞれのグループに課された課題は割り箸と30本のモールだけを使ってどれだけ4個のピンポン球を高い位置におけるか、という単純ながらも創造力が試される難しいものでした。私たちのグループはあともう一歩のところでバランスをうまく取れずに時間を迎えてしまいました。悔しい結果とはなってしまいましたが、いくつもの大切なことを学ぶことができました。一つは、"決められた時間内"で課題を達成することです。もし、時間制限がなければ誰だってある程度できてしまうことを早く成し遂げる人が一歩先を行くのだと実感したからです。初めから高い目標に向かうのではなく、まず最低限のことをしておいて、その後に限界に挑戦することが大切だと分かりました。今回では、記録を0cmにしないということです。
また、午後には工学系と生物系の2つの講義がありました。ここでは工学系の講義に絞って書かせていただきます。
工学系の講義では、浅井圭介教授による"進化する航空機〜ライト兄弟から火星飛行機まで〜"がありました。航空機に関する科学雑誌も監修されたことのある教授の講義ということで、大変楽しく講義を聞かせていただきました。普段何も気に留めることなく見ている鳥や飛行機などの飛んでいるものには、意外にも多くのことが隠されていることがわかりました。地球には我々が知っているように重力が働いています。この重力こそが航空工学の研究からしたら大きな壁となっていたのです。15世紀ごろから様々な航空工学についての研究がなされてきましたが、どれも長らくうまくいきませんでした。特に、飛行のための原理が分かっていても、テクノロジーが追いついていないことがあると言うお話には何か気づかされることがありました。そのような中、人類初の有人動力付き飛行を成功させたライト兄弟は、本当に偉大な人物だと感じました。何度失敗してもあきらめることなく、現代の航空工学につなげていったことがとても素晴らしいことだと思ったからです。講義の中では浮力と揚力を起こす方法について学んだ後、実際に紙飛行機をよく飛ばす方法を実際に自分たちで考えて実践してみる時間がありました。始めはどうしたら良いか分からず困っていましたが、仲間と情報を共有していくうちに折り目やクリップの位置による重心を調節することの大切さがわかりました。少し重心が変わるだけで飛び方がすごく変わってくるので、そこが面白いと思いました。航空機の形状には一つ一つ理由があり、安定した飛行において、大きな役目を果たしているということがわかりました。また、火星飛行機の実現に向けた研究が予想以上に本格的に行われていることに驚きました。地球環境との違いを克服するためどのようなことがなされていくのかとても楽しみに思います。
今回で5回を終えた科学者の卵ですが、回を重ねるごとに学びが深くなっていくような印象を受けます。普通には受けられないような講師の方々から講義を受ける機会をいただけたことを改めて光栄に思います。科学者の卵も後半にさしかかっていますが、これからも科学に対する関心を高め、主体的に考えられる人になれるよう、頑張っていきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。
投稿者:宮城県宮城第一高等学校