こんにちは。宮城県仙台二華高等学校1年生の関谷夏子です。
第5回講座について投稿します。
午前は、4人一組のチーム対抗でサイエンス・チャレンジに挑戦しました。最初は、お互いに緊張していましたが、フリートークの時間ですぐに打ち解けることができ、4人で協力して与えられた課題に取り組むことができました。課題の内容は、1膳の割りばしと30本のモールで4つのピンポン玉をより高いところに乗せるというものでした。
私は今回のサイエンス・チャレンジで、「時間内に終わらせなければ、いくら素晴らしい物でも評価されない」ということを学びました。私たちのグループは、あと1分あれば1位だったのでしたが、その1分が足りなかったために悔しい結果となってしまいました。この科学者の卵の、30分以内にレポートを書くトレーニングの重要性を深く実感したのです。今後、決められた時間内に課題を終えなければいけない機会はたくさんあると思います。今回のように、ほんの少しの時間が足りなかったために失敗するということの無いように、日々気を付けていこうと思います。
午後は、二つの講義を受けました。
一つ目は、浅井先生の「進化する航空機~ライト兄弟から火星飛行機まで~」でした。私は中学生のときに、美術部に所属していて、レオナルド・ダ・ヴィンチは有名な画家であると認知していました。しかし、実は彼は鳥などが飛んでいるところを観察し、そのメカニズムを分析して、航空工学を発展させた人だったということは、初めて聞きとても驚きました。私たちは今、遠くへ渡航するときに当たり前のように飛行機を利用できるのは、レオナルド・ダ・ヴィンチやライト兄弟のように飛行の原理を解析し、実験を繰り返してテクノロジーを発展させてきた人たちがいたからだということを感じ、その偉大さに気付かされました。
また、今回の講義の中で、ライト兄弟は過去の文献を徹底的に調べたとありました。先日、ノーベル医学・生理学賞を受賞した本庶先生がおっしゃっていた、教科書などの過去の文献を徹底的に読み込んで、自分の知識や経験と合わないところは疑ってみるということは、ライト兄弟も実践していたのです。このことは、昔から研究においてとても大切であると改めて学びました。
二つ目は、堀井先生の「分子・遺伝子で診断し、治療への道を拓く『分子病理学』」でした。私は、講義の中で、DNAの構造は、遺伝情報を間違えずに子孫に伝えるために、極めてよくできた仕組みであるが、少しミスするため生命は進化したが、そのミスのせいで病気になるということに驚きました。
そして、最も印象に残ったことは、医師の役目は人間の体の病気を知り、その上で理にかなった診療をすることだということです。つまり、がんのように多種多様な病気を治療するために、医師たちは患者さんそれぞれの遺伝子に合わせた分子標的治療薬(personalized型の治療)をもっと進めていくべきだと感じました。
長文失礼しました。最後まで読んでくださった方々に、感謝申し上げます。
11月の講座ではOBOG交流会があるので、卵の先輩方からたくさんのお話を聞きたいです。次回もまた、よろしくお願いします。
投稿者:宮城県仙台二華高等学校