岩手県立花巻北高等学校1年の佐久間結菜(さくまゆうな)です。
科学者の卵第5回に参加しました。今回は、サイエンスチャレンジと講義が2つありました。
午前中のサイエンスチャレンジでは、初対面の4人グループで取り組みました。30本のモールと一膳の割り箸だけでピンポン玉が4つ乗るより高い構造物を作るというものでした。何かの番組で見た事のあるものでしたが、いざ、よーいスタート!と言われると、なかなか思いつかないもので...。今回は制限時間40分の中での挑戦で、同じグループの1年女子の方と2年男子の方2人と試行錯誤を繰り返しました。初めて話した人達ばかりでしたが、ひとつの目標に向かって一緒に取り組むのがとても楽しかったです。結果は、時間内に直立させることが出来ず、記録が取れないまま終わってしまいました。なかなか悔しかったです。このチャレンジを通して、時間内に目標を遂げるという大切さを知りました。私たちのチームは、第1位のチームの構造物より高いものに出来たのに、最終的な記録が取れずに負けてしまいました。これは、科学者の卵恒例のレポートにも通じることだと感じました。今後、様々な提出物に迫られる日々だと思いますが、時間を守り、早く正確に成し遂げる力を身につけていきたいです。遠方のお仲間さんと協力することで新しい考え方を多く授かることが出来ました。一緒のグループになって頂いた皆さん、貴重な経験をありがとうございました。
午後の講義1つ目は、「進化する航空機~ライト兄弟から火星飛行機まで~」と題して、ライト兄弟の初飛行から現代の火星への挑戦まで、興味深い講義を聴講させて頂きました。飛行機の翼が揚力を発生するには空気の性質が関係していることがわかりました。割と身近な飛行機ですが、構造にフォーカスして見たことがなかったので、かなり研究された翼の形であるということが知れました。また、生物の羽も、無駄のない形をしていて、人工物に生かせる部分が沢山あるということもわかりました。やはり生命の力には頭が上がりませんね。また、レオナルド・ダ・ヴィンチは画家や建築家であるだけでなく科学者であるということを知り、彼の観察力には驚かされました。彼の考えたオーニソプターが人間の筋力では到底動かせないのは、スズメを例にしてみると、体重が20グラムなのに対し、その40パーセントが胸筋になっているためであることから納得できました。このことから、空を飛んでいるとんびや鷹、ワシなどは体の大きさに対して翼が大きいけれど、ペンギンは体の大きさに対して、羽が少し小さいということも関わっているのではないかと思いました。一方で、プレーリードッグの巣穴がベルヌーイの定理を利用して作られているので、どの段階でその技術が分かって実行しているのかとても不思議でした。今まであまり興味のなかった分野でしたが、今回の講義を機に興味深い分野になったので、今後の進路選択などに活かしていきたいです。
2つ目の講義は「分子・遺伝子で診断し、治療への道を拓く『分子病理学』」でした。内容はかなり難しく、完全に理解出来たとはいえませんでしたが、病理学というものに出合えたことが収穫だったと思います。膵癌が一番難しい癌だということを初めて知りました。また、がん遺伝子と聞くとマイナスなイメージだし、がん抑制遺伝子と聞くとプラスなイメージだったけど、どちらも程々に働いていないと、うまく機能しないということがわかりました。オープンキャンパスでそのような研究を見たので、知識が少し深まりました。遺伝子変異によって病気が発生するのを初めて知りました。だから病気発生を防ぐのは無理に近しいと思ったけれど、逆にその変異によって進化も進んでいるから生物にとって変異は必要不可欠なのだと思いました。病気を防ぐために薬の投薬の他に何ができるのかと考えましたが、あまりいい考えが思いつかなかったので、将来私も医療をまたは生命、生物に関することを学んで人々のためになりたいと思いました。
投稿者:岩手県立花巻北高等学校