こんにちは、宮城第一高等学校一年の大場春佳です。今回の科学者の卵養成講座も他校の方との交流が深まるようなものになっていて、意見交換や一緒に考えることを通して自分の考えを深くすることができ、とても有意義でした。また、キャリア教育としての渡辺先生の講義も大変参考になりました。科学者の卵のOB・OGの方との交流会では自分の興味のある分野についてお話を聞くことができ、自分の興味の幅が広がりました。今回は、倫理と交流会について書かせていただきます。
まず、「科学、社会、生命倫理」について。私は倫理について何も考えずに生きてきました。なんとなく小学校の道徳の授業で教わったようなことは意識してはいたものの科学や社会、生命についての倫理について考えたのは初めてです。私にとっては新鮮で、楽しい講義でした。十年後や二十年後に実用化されそうな技術として、私は、テラフォーマーズをあげました。テラフォーマーズは人間に動植物の持つ特性を埋め込み、火星でゴキブリと戦う...といった話です。私はこの技術はできなくはないのではないかと思いました。遺伝子の解析や遺伝子組み換えができる今、実現の可能性は低くはないのではないでしょうか。しかし、この技術を悪用すると、犯罪が増えることになるかもしれません。例えば、原作の通り、オオスズメバチの毒針の特性を持った人間がいたとしましょう。殺人が簡単に犯せると思いませんか。毒針を指すだけで、刺された人は勝手に死にます。他にも犯罪に応用できそうな特性を持った人間が生まれるとしたら、どうでしょうか。様々な特性があるために法律を定めることも難しいですし、過失で悪いことをしてしまったという場合正確に判断できません。なかなか対処できない状況に陥るでしょう。そのための対抗手段として、一つは自由自在にその特性をあやつることができるようにすることがあげられます。これは遺伝子の組み換えや解析よりも難しく、プログラミングの要素がどうしても必要になってしまいます。また、特性を操るのではなく、抑制させる薬品を製造することも一つだと思います。他にももっと有効な対抗手段があると思います。私は今回の講義で、科学技術により非人道的な応用のされ方への対抗手段は決して科学技術によるものだけでは無いということがわかりました。科学は本当にたくさんの分野と繋がっているんだなと実感しました。
次に、交流会についてです。航空、物理、生命科学についてお話を聞かせていただきました。オープンキャンパスで聞けなかった研究室の話や、国際学会の話など、興味深い話を聞くことができたし、少しだけ受験の話も聞くことができてとても有意義でした。交流会の前の渡辺先生の講義も相まって、自分を見つめなおすことができました。本当にやりたいこととその先を見据えることができた日でした。
今回の科学者の卵は、倫理教育もあったことで他校の方と意見を交換することができました。今回同じテーブルに座ったのは全員一年生で、自分と同じ学年の人は、どんなことを考えていて、私とどんな風に違うのかを実感しました。また、久しぶりに第一講で一緒に実験をした先輩と今取り組んでいる研究の話をすることができて、研究の参考になるお話を聞けたと同時に科学で人間関係をつなげられていることにちょっとした感動を覚えました(前回もですが)。
まとまりの無い文章で申し訳ありません。ありがとうございました。
投稿者:宮城県宮城第一高等学校