2018.11.11
第6回科学者の卵養成講座を終えて
こんにちは。東北学院高等学校の朝野徳(あさのなる)です。今回の科学者の卵養成講座では、サイエンスカフェ「科学・社会・生命倫理」、「教授の進路選択アドバイス~人生を戦略的に考える~」の講義、科学者の卵OB・OG、東北大学の学生・院生との交流会が行われました。
最初のサイエンスカフェでは、グループごとに10〜20年後に実用化されそうな技術を考え、グループ内の他の人が考えたそのアイデアを元に、その技術を悪用することについて考えました。私は、ドラえもんのひみつ道具であるタケコプターを実用化するというアイデアを元に、タケコプターを使って空中から、爆弾投下と、毒薬散布することを思いつきました。爆弾投下について考えた理由は、戦争では飛行機が使われますが、飛行機よりも、簡単にたくさんの爆弾を、効率的に投下できるからです。また、毒薬散布については、地上で、同時多発テロを行うよりも、空中から散布した方が、より甚大な被害を与えることができると考えました。実際に、東京上空で、それが行われたとしたら、収拾がつかなくなることが分かります。そして、その後、そのようなことを防ぐための技術について、考える時間がありました。私は、飛行機搭乗前のセキュリティチェック技術を応用して、搭載物をチェックするようにすればいいと思いました。このように、科学技術は世の中を良い方向にも、悪い方向にも、変えられます。そのため、倫理は欠かせないということを、改めて感じました。
午後の最初は、進路選択に関する講義でした。自分のできることと、できないことを、整理することが大事という話を聞いて、私自身、今まで、あまり考えることがなかったと感じました。ただ、スポーツ、音楽、芸術系統のことはあまり得意ではないから、勉強の道に進みたいということを幼い頃から、何となく考えていたと思います。特に数学、理科が好きなので理系に行こうということなど、自分でも、気づかないうちに、将来に関するたくさんの選択をしてきたのだと感じました。先生のお話の中で、研究することは楽しいこと、英語で論文を書くことは苦痛なこと、というお話がありました。私も、将来、英語の論文を書いたりすることが、できるのだろうか、などと思うことがよくあります。しかし、たくさんの論文を読んで、繰り返すことによって、それを乗り越えられると聞いて、まさに、努力を続けることが大事だと思いました。この講義で、自分の将来について、真剣に考えるいい機会ができました。
最後のOB・OG交流会では、東北大学の学生の方のリアルな話を聞くことができました。私は医学部志望なのですが、医学部の学生の方から、さまざまなお話を聞きました。その中で、テストなどが忙しく、夏休みも少ないと聞きました。噂には聞いていたものの、そこまで忙しいということには驚きました。ただ、授業の内容等を聞いて、とても面白そうだと感じ、より一層、医学部に進学したい思いが強くなりました。
今回の科学者の卵では、科学の倫理、自分の将来、大学のことを考えることができ、とても貴重な時間となりました。
投稿者:東北学院高等学校