初めまして。仙台二華高等学校一年の穂積尚子です。今日は開講式と、渡辺先生による第一回特別講義「ダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性~花粉と雌しべの細胞間コミュニケーションとその分子機構」に参加しました。
開講式にあたって、同じ高校に在籍する人と同じテーブルにはつかないこと、という指示がありましたので、誰一人として知らない顔の方がいる座席に...すると、隣の方は青森から新幹線、さらにお隣の方は秋田、反対側のお隣の人は山形と、改めてこの講座がグローバルな(広範囲の地域に開かれた)ものだということを実感しました。
今回の講義は題名からも分かるように、植物についてです。高等植物とは、維管束をもつ種子植物とシダ植物を指します。自家不和合性とは自家受粉できないように花粉を識別すること、自家和合性は対義的な意味です。自家不和合性から自家和合性になった植物もあることを知り、生命の適応力の凄まじさを感じました。リンゴは自家不和合性ですので、花粉は別の品種を使用します。つまり種はハーフになるわけです。ところが、果実となる子房は、雌しべ側の品種ですから、商品名となる品種は雌しべ側の品種になるのです!今まで何も考えずに色々な植物を食べてきたことを悔やみました。全力で。これからはもっと、植物(食物)が私のもとに来るまでの長い道のりを慮り、感謝しようと思います。
ところで、外来種は日本で度々問題視されていますが、その並外れた生命力はちょっとした散歩でも分かるほどです。(添付した花の画像は私の通学路の傍の空き地です。カミツレモドキといって、とてもきれいなのですが、風にのって花の大群の匂いを感じるたびに、朝からノックアウトされていました。カミツレはいい匂いですが、もどきは納豆臭いです。花こそ咲いていませんが、セイタカアワダチソウの威力もすさまじいです。)これらは自家和合性ではないか、外来種には自家和合性のものの方が多いと思います。なぜなら異郷にやってきた当初の外来種は株数が少ないだろうと思うからです。仮にそうだとすると、自家不和合性のものが自家和合性に適応するか、自家不和合性を適応させられず、ひっそりと姿を消すことで、外来種には自家和合性のものが多くなると思うのです。仮説の上に成り立つ仮説ではありますが、先生方、実際のところはどうなっているのでしょうか。
投稿者:宮城県仙台二華高等学校