こんにちは。宮城第一高等学校の岡村楓菜です。第二回目は留学生の方との交流会「英語サロン」、橘由加先生の講義「効率的な英語学習方法」、そして堀井明先生の講義「がん制御へ向けてのchallenge」と、とても充実した内容でした。
前回の講義ではがちがちに緊張して全く話せなかった私ですが、今回は英語サロンで一緒になった方や近くにいた人と話すことができました。成長だと思う一方で、大きな課題もありました。それは英語力です。私は英文をつくるのでいっぱいいっぱいなほど英語が苦手なので、留学生の方との交流会はとても不安でした。しかし、英語サロンで一緒のグループだった留学生のジュさんとクリシュナさんはとても優しい方で、しどろもどろの私の話を目を見て聞いてくださり、たくさん質問もしてくださいました。本当にありがとうございました。他の科学者の卵の方々はとても流ちょうな英語でスムーズに話していてすごいなと思いました。特に「もし自分が科学者以外になるとしたら」というテーマでは、教師や自動車について学ぶなど自分の興味のある分野についてすぐに話していてました。様々な分野について関心を持っていることだけでなく、その分野についての英語がすらすらと話していることに驚きました。私は話すことが思い浮かんでいても語彙力がないため英語で話せませんでした。また留学生の方の話を聞き取ることが難しく、リスニング能力の向上が必要だと感じました。しかし、最後のほうには留学生の方が何の研究をしているのか質問することができたのでよかったです。
その英語力に関連して、橘先生の講義についてお話します。まず、一番私に必要だと感じたのは語彙力や文法などの知識です。英語では文法は家を建てる時の設計図、単語は材料だとおっしゃっていました。しかし、私はその設計図や材料が十分でないため会話や作文が苦手なのだと思います。また、リスニングやリーディングなどのインプットが多く質が高いほど、スピーキングやライティングなどのアウトプットにも強くなるとおっしゃっていました。なので、LincEnnglishなどをうまく活用しインプットの質をあげながら単語・文法の知識を増やしていきたいと思います。また、私はテストなどでのリーディング・リスニング問題が苦手です。特にリーディングの文章の内容理解で時間がかかってしまいます。それは「英語を読む」のではなく、「英語を訳して読んでいる」のが原因だとおっしゃっていました。文・単語を英語の概念で理解することが大切だそうです。さらに、「精読=細かいところまで読み取る力」「速読=全体をおおまかに理解する力」のふたつの力をバランスよく鍛えることも必要です。特に速読では、前述のように「訳して読む」のではなく「英語のまま理解する」ことが大切になります。リスニングもこれと同じように「精聴」と「多聴」の力が必要になります。特に精聴ではディクテーションなどを行うことで予想を含め一語一語聞き取れるようなります。リスニングはネイティブな発音や音のつながりを学ぶことができます。これらのポイントを意識しながらLincEnnglishなどの英語教材に積極的に取り組みたいです。
最後に堀井先生の講義についてです。私は今、学校の生物の授業で細胞分裂やDNAについての学習を行っているので、とてもホットなテーマでした。がんは遺伝子変異からおこります。本来とても精密なDNAの複製でミスが起こるとそこから大病になっていくということが分かりました。また、遺伝子変異によってできたがん細胞は細胞増殖を抑制する力が弱ってしまうため異常な増殖性につながります。ここで最近できたプレジションメディシンについてお話します。これはがんの種類によらず、原因である遺伝子変異に応じた治療をすることです。がん細胞にどのような遺伝子変異が起きたのかを調べ、それによって生じたタンパクなど標的にする薬、分子標的薬を処方します。私は数日前、保健体育の授業でプレジションメディシンについてビデオをみました。そこでは通常の抗がん剤治療では治らないと思われていた方が遺伝子変異に応じた薬によって改善していく方の姿がありました。しかし、保険が使えないケースもあるため高額な治療費によってあきらめざるを得ない姿や、まだその遺伝子変異に応じた薬がない人の姿もありました。なので、遺伝子変異に応じた薬を開発すること、それを広めて多くの人が安い値段で手に入れられるようにすることが大切だと思いました。また今回の講座で分子標的薬の耐性を獲得した遺伝子変異もあると知ったので、現在ある薬の改良も必要なんだなと思いました。
今回の講座は自分が成長するヒントをたくさんもらえました。これをいかして、有意義な夏休みをすごしていきたいです。次回の科学者の卵も楽しみです。
投稿者:宮城県宮城第一高等学校