こんにちは。岩手県立釜石高等学校の後藤朱音(ごとうあかね)です。
科学者の卵第2回が開催されました。今回の内容は、午前に英語交流サロン、午後はに橘由加先生による「英語能力獲得大作戦」、堀井明先生による「がんを知り、診断し、治療する〜病に立ち向かう病理学の世界〜」の2つの講義が行われました。
英語交流サロンでは、東北大学に通う留学生の方々と受講生の小グループで、昼食の時問も含めた約2時間の間英語でディスカッションを行いました。私は、マレーシアとベルー出身の二人の留学生の方とディスカッションさせていただきました。最初に一人一人自己紹介と自分の住んでいる地域の紹介を行ったのですが、いざ自分の番が来ると緊張に襲われ、頭が真っ白になりました。焦りました。しかしながら留学生の方々と周りの受講生の優しいまなざしとフォローにとてつもなく助けられました。何とか落ち着きを取り戻し、その後は会話を楽しみ、質問もすることができたと思います。しかし、今回の英語交流サロンで自分の英語力のなさを改めて実感しました。まず、語量レベルが低いということ。もともと語量力がない上に、会話の中で瞬発的に話すとなるとやはり言葉が出てこない。「これって英語でなんて言うっけ」この言葉が2時間で何度私の頭の中でリピートされたことか。そして、リスニング力が乏しい。留学生の方々のお話も大体は聞き取れたものの、一度聞き取れない部分があるとそこから雪崩のように聞き取れなくなってしまいました。後にも書くのですが、午後の講義で学んだ英語の勉強法を活用し、実際の英語圏で話されているようなスピードの英語を聞き取れるようになりたいです。
午後の一つ目の講義は、橘由加先生による「英語能力獲得大作戦」でした。私の苦手なリスニングの効果的な勉強法として、精聴と多聴をバランスよく鍛えること、そして、インプットの量を増やすことが重要。また、リーデイングは英語の基礎であり、英語を読むには日本語に訳して考えるのではなく、意識せずに理解できるようになる必要があるということが分かりました。最後のことはとても衝撃を受けました。そのあとのLou Hanさんの「How to learn an American English Accent」では、英語をきれいに発音する方法を学び英語圏に留学経験がなくてもLou Hanさんのように流暢に話すことができるということを知りとても驚きました。夏休みは、普段よりも勉強できる余裕もできます。インプットする絶好のタイミングです。今回学んだ勉強法を夏休みに大活用し、英語への苦手意識を克服できるように頑張ります。
午後の2つ目の講義は、堀井明先生による、「がん制御へ向けてのChallenge〜分子病理学空のアプローチ〜」でした。初めて知ることだらけ、そして、知的好奇心の掻き立てられる内容に夢中になって講義を聞きました。医学の進歩によって日本人の死因第1位ががんになったこと、がんは異常な増殖性と浸潤、転移するという特徴を持っているということ、遺伝子異常により、がん遺伝子(アクセル)とがん抑制遺伝子(ブレーキ)のバランスが崩れることによってがんになるということ、がんの転移の仕方は種と畑、解剖学的ルートの2つの考え方ができるということ、などなど...たくさんのことを学びました。特に、がん転移のお話についてはとても興味を持ちました。
原発巣の臓器の潤滑油の役割をする液体(胸水など)や、血液、リンパの流れによって転移する場所が決まり、がんは転移した後成長するのに適した場所に転移するそうです。また、がんが転移先で成長する環境を整えるために何らかの物質を出すという話もとても興味深かったです。
この講義で特に印象に残ったのは、医学、科学技術の進歩です。科学技術の進歩によって人間の寿命が伸び、QOLが向上する。講義のテーマである、がんにおいても、今は昔と比べて治る病気になってきています。私はこのような科学技術の進歩に大きな期待感、そして関心を持っています。科学技術の進歩に携わるということは私の夢でもあります。今回の講義で、この思いがより強くなりました。
今回の講義はついていくのに精一杯になってしまったということが大きな課題でした。これからは、事前の予習と講義後の復習により力を入れていき、講義と質問、レポートの時間を充実させていきたいと思います。
投稿者:岩手県立釜石高等学校