皆さんこんにちは。題名に統一性のない穂積尚子です。規則性がないという規則だと思っていただければ、ありがたいです(笑)。
七回目の科学者の卵に際し、ご報告があります。私は現在、発展コースに選抜して頂き、ほぼ週5で星稜キャンパスに通っています。私の目下の課題はピペットの扱いが下手なこと。細胞培養時に、ピペットの「吸う」と「吐く」を間違えることが多く、泡だて器並みの気泡ができてしまうので修行中です。ですが、学ぶことはそれ以外にもとても多く、忙しいとは感じますが、幸せな悲鳴です。
さて今回、午前中の英語交流サロンでは「高校生はSNSを積極的に利用すべきであるか否か」についてディスカッションしました。私自身は、中学の修学旅行で訪れた香港で、同年代がInstagramなどを使いこなしているのを見て(日本と香港で共通して使えるアプリがInstagramだったということもあり)、Instagramユーザーになってほぼ一年です。SNSの便利さに日常から触れている自分がDisagreeの立場を演じる難しさを感じました。言いたいことが口をついて出てこないし、相手にきちんと伝わっている自信もない。でもとにかく話す、それが大事だし、積むべき経験なのかなと思います。自分の発音はきっと普段練習しているものよりひどかったことと思います。たぶんそれはみんな同じです。この間、あるYoutubeをみていて、「American accentは自信満々に、British accentは上品に聞こえる」と話すイギリス人を見ました。カナダは発音がきれいだと、以前あるカナダ人の方とお話ししたときに聞いたことがありますが、純英語圏でもそのような違いは現れるものなのですね。そして、彼はこうも話していました。「It is ok to be Janglish speaker!」つまり、Japan accent万歳!!ということです。もちろん話すうえできちんとした発音を身に着けることは大事。(そのために夏に卵で英語能力獲得大作戦をしたわけです。)でも、それだけに気を取られて話せなくなっては元も子もない。コミュニケーションの原点だと思います。
さて午後の一コマ目は「歯から臓器が作れちゃうってホント!?」という歯学科の福本先生によるお話しでした。
歯から、想定外に毛が生えてきた実験結果、最初はただ面白いと思っただけでしたが、わが身を振り返って、気付くことがありました。発展コースであるポスター発表の再現実験をしていて、電気泳動があまりうまくいっていないことに関してです。実験というのは思い通りにいかないものであることをわかっていても、仮説通りにいかないことをなかなか受け止めきれない私がいました。おそらく福本先生も、想定外の実験結果に相当驚かれたことと思いますが、結果的に研究を大きく進めることにつながりました。私も粘り強くやっていこうと思います。
また、福本先生の研究で得られる歯髄細胞はiPS細胞よりもかなり優れた性質を発揮することを知りました。ノーベル賞を受賞したのでiPS細胞にスポットライトが当たりがちですが、自分たちが知らないだけで、メディアの陰のホットな分野はたくさんあるわけです。発展コースでも、自分の知らないホットな分野を知って、将来やりたいことが増えました。情報収集の視野を広く持ちたいです。
午後二コマ目は「進化する航空機」という浅井先生のお話でした。
以前の英語交流サロンにて、留学生の方が火星で飛行機を飛ばす研究をしていると話していました。今日のご講演を聞き、世界的にこの分野がホットなのだと実感。やはり私が知らないことの方が、世の中多いのです。
最近有名になっているグレタ・トゥーンベリさんの「飛行機は環境に悪い」という主張についても、先生は言及されており、メディアがなかなか教えてくれない彼女の主張の不完全さを知りました。飛行機は、同じ距離で考えたら車よりもはるかに効率の良い運送機関です。彼女はそれを知っていて、航空機を批判しているのでしょうか。皆が皆、グレタさんのようにヨットで渡航することはできません。まして航空機は必要悪というほど悪い存在ではない。彼女にも今日の講義を聞いてほしかったと思いました。ソーラーパネル搭載で無補給飛行にも成功しているというお話を聞き、航空機の新たな可能性を感じました。
これで年内の特別講義は終了です。あと三か月で卵が終わってしまうと思うとかなり寂しいです...。すべて上手くいくなんてことはないけれど、勉強で失敗したとき、少しやさぐれそうになった自分をリフレッシュしてくれた、大切な存在です。
最後まで、走り抜けようと思います!!
投稿者:宮城県仙台二華高等学校