秋田県立能代高等学校二年の中村響です。12月の講義は
「哺乳類の進化における歯の重要性」、「進化する航空機」
の二つです。
まず、最初の講義「哺乳類の進化における歯の重要性」で学んだことです。
なぜ歯にエナメル質が必要なのかについてです。このような疑問は持ったことがなかったうえに、エナメル質がナイフよりも硬いと言う事にも驚きました。これは砂が付いた食べ物を食べることによる摩耗を防ぐために、進化の過程で備わったようですが、最近は日本では柔らかい食べ物を食べるようになったため顎の筋肉が退化してきていると聞いたことがあります。砂のついた食べ物を食べなくなった今、歯が退化してエナメル質がなくなる人が現れる可能性もあるのかと考えました。
次に再生医療に歯髄細胞が有効ということです。私は再生医療についての知識はES細胞とiPS細胞のみだったので非常に興味深い内容でした。歯髄幹細胞は再生医療において、神経誘導が少なく拒絶反応が起こりにくい、という利点があるとのことでした。特に乳歯は自然脱落する、一人につき20本ある、遺伝的損傷が少ないため比較的低額・短時間で利用できるそうです。日本や世界で乳歯バンクが普及すると治療の幅が広がるのではないでしょうか。ただ、私的には抜けた乳歯を投げる風習がなくなってしまうのは物寂しい気もします。
次は、二回目の講義「進化する航空機」で学んだことです。まずは、レオナルド・ダ・ヴィンチがはばたき機なるものを作っていたことです。レオナルド・ダ・ヴィンチは天文学や生物学、芸術などマルチに活躍していたことは既知のことでしたが、鳥の観察をして模倣しようと試みていたとは知りませんでした。ものすごい探求心だと感心しました。
次にベルヌーイの定理についてです。地球上では飛行機に揚力が生じる理由はこれが最も確からしいですが、まだ飛行機の性質について説明しきれないことがあったり、他の天体ではレイノルズ数の変化によって翼周辺の空気の流れ方が異なっていたりと未だ謎が多いようです。以前、ネットニュースで銀河系内に現在の物理学では存在すらしないはずといわれるほど巨大なブラックホールが発見されたと知りました。宇宙には、前回、素粒子理論の講義でも習ったように未知のダークエネルギーが存在します。地球上の現象だけでは解明が難しい現象もこのエネルギーを解明する事で理解できるのではないでしょうか。飛行機がなぜ飛べるのか、これも宇宙にある未知のエネルギーを解明すると説明できるようになるかもしれませんね。物理学は効率的で美しく、あるはずなので始まりが同じビッグバンだと考えられているこの宇宙ではすべての現象を統一的に説明できるのではないか、と私は考えます。
以上で終わります。
投稿者:秋田県立能代高等学校