群馬県立中央中等教育学校の栁澤日和梨です。
今日は年が明けて初めての講座で、今年も頑張るぞと意気込んで臨みました。
群馬の、私の住む地域はこの冬雪がまだ一度も降っていないのですが、仙台にはちらほらと雪が残っていたので、雪を踏む感触を楽しみながら来ました。
ただ、仙台に住む友人は、今年は例年より全然降っていないと言っていました。
温暖化が進んでいるのが目に見えてわかります。
今日の午前中の英語交流サロンは、そんな温暖化などの環境問題について英語でディスカッションをしました。
今日お世話になったのは、スロバキアというヨーロッパの国からの留学生でした。有名な料理や人気のスポーツなど、スロバキアのことをたくさん教えていただきました。
留学生の方がファシリテーターとなって、いくつかの環境問題についてじっくりと議論しました。
エネルギー問題や大気汚染など、メジャーなトピックはもちろんですが、私はプラスチックごみについての議論がとても印象に残っています。
現在日本の多くのスーパーでは、ビニール袋を有料にしています。理由は、ビニール袋の原材料であるプラスチックを減らすためです。
「ビニール袋の有料化についてどう思う?」留学生の質問に、私は迷わず賛成だと答えました。
しかし留学生の方はビニール袋の有料化は良いことではないのではとおっしゃいました。プラスチックごみをなくすためには、有料化にするのではなく、紙袋など完全に変える必要があると考えているそうです。反対だと聞いて私ははじめ驚きましたが、理由を聞いて納得しました。また留学生の方は、日本の弁当文化にも原因があると着目されていました。確かに、コンビニなどに売られている弁当のケースはプラスチックが圧倒的に多いです。
なるべくプラスチックに依存しないで、環境に優しい生活を心がけるようにしたいと思いました。
たどたどしかったかもしれませんが、前回よりは積極的に英語を話せた気がします。
午後の最初は、渡辺正夫教授によるご講義「教授の進路選択アドバイス〜人生を戦略的に考える〜」がありました。
初めての講座の時も渡辺先生が自家不和合性についての講義をしてくださいました。今日は先生の2度目のご講義、しかも科学のことではなく進路のことということで、大変心待ちにしていました。
はじめに先生のユニークな幼少時代を伺い、そのあとは大学生時代、そして教授になられるまでを詳しくお話ししてくださいました。とても興味深かったです。
先生は講義の中で、「当たり前」のことをおっしゃっていました。失敗からこそ、学ぶことがある。やり始めたら、最後までやる。先送り、棚上げをしない。
あれ、これって普通だよね...?講義を受けた直後はそう思いました。しかしこうやってこれらの言葉を心の中で復唱すると、当たり前のようでできていない自分がいることに気づきました。
自分が将来研究者の道を選んだとしたらもちろん、どんな道に進んでも、根気強さだとか、ハングリー精神だとか、本当にたくさんのものが必要になると痛感しました。今日の講義の言葉を、しっかりと心に留めておこうと思います。
そのあとは、科学者の卵OB・OG、東北大学の学生・院生との交流会がありました。
私は身近なところに気軽に話せる大学生がいないため、このような機会を設けてくださるのは本当にありがたいです。
今日は、農学部の方、大学院の生命科学研究科の方、環境科学研究科の方とお話しさせていただくことができました。
大学・大学院というところがまだまだ私にとっては遠い存在で、先輩方が話される研究のことや学校の様子など全てがとても新鮮でした。大学院に進むと、外国で行われる学会で自分の研究を英語で発表したり、日をまたいで研究に打ち込むこともあったりするというお話には本当にびっくりしました。
また、部活動との両立について相談させていただいたり、一人暮らしのこと、アルバイトのことなど、大学生のリアルな日常を伺ったりすることもできました。
とても貴重な経験ができました。
今日は将来について真剣に考えました。
午前の英語交流サロンで話し合った環境問題は、何もせず放っておくと自分の子孫に大きな負担をかけることになってしまいます。環境問題を解決するために綺麗事ばかり並べずきちんと取り組みたいです。
また、午後の渡辺先生のご講義、大学生・大学院生との交流会は、まだどこかぼんやりとしている自分の進路についてしっかりと考えさせられました。
渡辺先生のご講義で「明日のために今日の屈辱に耐えるんだ。」という言葉がありました。将来の自分のためみんなのために、今年もしっかりと頑張りたいと思います。

投稿者:群馬県立中央中等教育学校