秋田県立能代高等学校二年の中村響です。明けましておめでとうございます。
1月11日の講義は、以下の通りです。
午前:英語交流会
午後:前半 「教授の進路選択アドバイス」
後半 OB・OG交流会
初めに、英語交流会についてです。テーマは「身近な環境問題」でした。私の住む地域では今年に入ってからの降雪量不足を問題としてあげました。降雪量が不足する事で農作物に影響が出るからです。最も影響が出るのは主食であるコメではないでしょうか。連日の天気予報から、この降雪量不足は秋田県だけでなく東北全体の問題ではないかと考えます。
東北地方は穀倉地帯であるので、これは大変重要な問題であると考えます。
私たちを担当してくださった留学生はフィジー出身の方でした。フィジーでも地球温暖化による海水面上昇が問題となっており、故郷が海に沈む寸前だと仰っていました。学校の授業やテレビでよく取り上げられている話題であり、私も知っていましたが、実際にその国出身の方の口から、問題の重大さや故郷への思いを伺うとこれは早急に解決しなくてはいけない問題だと考えました。
地球温暖化緩和の手段の一つに再生可能エネルギーを利用する事があげられます。しかし、再生可能エネルギーは現在、エネルギーの安定供給が不可能です。大規模に設備を設けると生態系を壊しかねないので出来るだけ狭い面積でより多くのエネルギーを作り出す必要があります。私は、再生可能エネルギーの安定供給はいつか可能になると信じています。今後の技術の展望に期待したいと思います。
また、メタンハイドレートが燃料として注目されたことがありますが、メタンは温室効果ガスであり、採掘がハイコストかつ海底の生態系に悪影響であると考えるのであまり期待できないのではと考えます。
次は、「教授の進路選択アドバイス」と「OB・OG交流会」についてです。前者の講義終了後に私の進路選択について振り返ったところ、大学進学から就職まである程度明確に決定できていると感じました。交流会では先輩がどのように進路選択をしたのかを聞いて参考にさせて頂きました。私が話を聞いた多くの先輩が研究室の研究内容を基に選んだと仰っていました。私も災害科学を学ぶためにIRIDeSという研究機関のある東北大学への進学を志しています。今後IRIDeSについてより詳しく調べて、何を学びたいかをより明確にしていきたいです。昨年のTOHOKUINVENTERでは諸企業の方や大学生(東北大学や大阪大学など)と交流が出来、最先端研究のことはもちろんのこと、就職についてや大学生生活についてなど貴重なお話を聞かせて頂きました。今後IRIDeSで研究をされている方と直接お話ができそうな機会があれば是非お話を伺いたいです。
また、私が「教授の進路選択アドバイス」で最も印象に残ったのは生物実験のお話です。私はどんなに小さくて短い命でも尊く、不可侵であるべきだと考えているため、科学実験に必要であるとしても命が亡くなった話を伺うのは苦手です。以前志していた医学の道も動物実験の存在を知って、私には向いていないと断念しました。(人間の科学技術の進展のための有り難い命だとはわかっているのですが...)
さて、最後に発展コースでの活動についてです。私たちは東北大学青葉山キャンパス内の空間線量率を計測して過去のデータと比較して、そのデータを効果的に伝えるためのプレゼン方法を考えるという研究をしております。これまで(1月13日時点)の活動としては空間線量率の測定終了、観測データのまとめを行っています。また、ご指導をしてくださる、金田先生から「RULE」というプレゼンテーションの参考書をお借りしました。放射性物質の基礎知識を学べるだけでなく、大学に進学や就職してからも重宝する知識を同時に学べるので、私にとってとても有り難く、有意義な研究です。
全体発表では私たちの研究を聞いてくださる方にストレスを与えないような理想的な発表を目指します。
以上で終わります。今年もよろしくお願いします。
投稿者:秋田県立能代高等学校