東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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令和元年度 活動ブログ

令和元年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2020.02.22

One Team

 みなさんこんにちは!ようやく考査期間が終わった穂積尚子です。長かった考査期間中、発展コースの実習もなくただただ問題集やノートに向かう日々...私は何のために頑張っているのか...むむ...進路達成、まちかどサイエンス、更新したい卵のブログ...欲望は、叶えられないと湧くもので、テストが終わると無欲になっています。

 ...とはいえ、ブログとまちかどサイエンスは更新したいのであります。まずは二月十五日、最後の特別講義を振り返っていきましょう。

 午前は英語交流サロン。Chinese Whisper Game、要するに伝言ゲームですが、今までのディベートやらとは一味違う楽しさがありました。EatがBeになり、DogがDigになり、BirdsがBusになりました。個人的に一番ツボだったのは、A chicken family goes to KFC to eat fried-chickenですね。自分は絵をかいて、伝言のイメージを表したのですが、我ながら鶏がいい顔してました。にしても、言葉だけでものを伝えるのは難しいです。これまでは絵をかいてみたり、留学生もGoogle翻訳使ったりしてましたが、今回は封印。いつもとは違った楽しさでしたが、決してFunnyだけではなく、interestingもあったと思います。

 こういう交流の機会では、学生間の交流もとても楽しく、秋田の中高一貫の方と会話したことが私は印象に残っています。私は仙台の中高一貫に通っていますが、秋田の方に、「打倒仙台二華でテスト受けてましたよ」と声をかけていただき、その後、コロナウイルスの影響で変更を余儀なくされた後輩の修学旅行先について話したりしました。奇遇だったことにどちらもテスト真っ最中!理科の話になったのですが、その方は一年生で、生物基礎と化学基礎を学習しているそうです。私も一年生ですが、物理基礎と生物基礎なので、「いいなあ、化学やりたいな...」と羨ましく感じたのでした。しかし、羨ましく思うんなら自分だけで始めれば良いんです。前回、東北大学の学生さんとお話しさせていただいたときに、「やりたいことなら、やろうと思えばなんだってできる」と言われましたが、まさにそれです。化学やっとけばよかった。...そうしたら、午後の部がもっと理解を深められたかもしれないのに。

 そう、午後一コマ目は有機化合物と創薬の話でした。大量の化学構造の式。講義内容を理解することはできたのですが、もう一歩先の理解をできたかもしれないのに、化学が気になっていたのに後回しにしていたせいでそのチャンスを逃していた、なんと怠惰なことか...。教訓を得ました。やりたいことはやるべし、(ただし計画的に。)

 講義内容について簡単に触れます。カレーなどに含まれるクルクミンががんの予防に効果を持つことから、クルクミンに似た有機化合物をマウスに投与し、がんへの感受性を調べる実験をしたり、がん細胞に投与して、どの遺伝子を阻害しているのかを調べたりする実験を行ったそうです。発展コースで抗がん剤に関連する研究に関わらせていただいていることもあり、そういった実験内容のすべてが興味深かった!特に今回、マウスを使ってがんへの感受性を調べていることが新鮮に感じられました。そのマウスは家族性大腸線腫症なので、抗がん剤の実験ができるわけですが、シャーレの外、生体内でもこうした実験が行われていて、結果に表れていることに、実験の再現性を感じました。

 最後は酵素についての講義でした。こちらも、発展コースで酵素が関わっているので、違う分野とは思えず、講義も研究内容も、とても楽しく聞きました。花の色を変えるという研究なのですが、サントリーが「青くした」というバラの写真を見た瞬間「ピンクやないかい!」と思ってしまったことは...内緒にしてました、ここに書くまでは。本当に真っ青なのかなと思っていましたが、生物を相手にするっていうのは難しいです。先生が研究の集大成として、ついに花の色を変えようとしたときに、一回目は全然変わらなかったように、どこかに落とし穴があって、落ちたことにも気づかず進んでいた...というのが研究あるあるな気がします。

 先生のお話で特に印象に残っていることがあります。

 「研究はきれいごとじゃない。でも、みんなでやっていく、とても楽しいもの」

 先生が万単位で花を買って、大変な作業がいくつもある中で、私たちに話してくださったような楽しい思い出もできたのは、仲間がいたからだと思うのです。最近、研究がしたいという方向に将来の夢ができてきました。その中で、孤高の研究者なんて存在しないと思い始めました。一人でやっていると視野が狭窄になってきて、二人では見えていたものが見えなくなるのではないか。一人では目が二つしかついていませんが、二人なら四つついているのです。

 さて、話は講義に戻って、私たちは講義の後、質問タイム兼レポート記入タイムが設けられているのですが、今回のレポートのお題は少し面白かったです。

 「野菜や果物から作る酵素ジュース、野菜や果物をたくさん食べて酵素を摂取しようという美容法について科学的見解を述べなさい」(ざっくりこんな感じでした。)

 私の中学の時の理科の先生は、水素水になんの因縁があるのか、めちゃくちゃにこき下ろしていたのですが、それを思い出しました。(水素は消化管では吸収されません。つまり、ちょっとガスっ腹になるだけだ、と理科の先生は力説していたのです)酵素はたんぱく質ですが、野菜にはそんなにたくさんたんぱく質が含まれていたかしら?胃液は強酸性だけど、たんぱく質は変性しないかしら?理科の先生の思い出が強烈に思い出され、私はこの美容法をこき下ろしました、さながらかの理科の先生のように。教授が何かコメントしてくださることを期待しています。もしコメントがいただけなかったら、メールしてみようかなと思います。来月が楽しみです。

 この一年間、科学者の卵が生活の中心になっていました。(パソコンの技術も随分向上しました。)来年はたまごロスになるかもしれません。でも、この一年でさせてもらえた夢のような経験を、研究者としてもう一度、さらに深く味わうための勉強期間だと思って、精進しようと思います。

 次回、ついに最終回。私は発展コースで研究してきたことを発表させていただいたくのですが...まだ実験終わってないんですよね。ポスターはボチボチ出来上がりそうなんですけど。というわけで、今週も張り切って、実習いってきます!

投稿者:宮城県仙台二華高等学校

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