2020.11.15
Mind Change! 〜多辺倒〜
みなさんこんにちは、鶴岡南高校2年のの川村祐毅です。今回で4回目の投稿になります。なんか自分の中で、講義から1週間後の休日にブログ、2週間後の休日にまちかどサイエンスを投稿するのがルーティーンになってきました。人間何かを習慣化するには2週間必要だそうです。効率の悪い生き物ですね(笑)
先週11日から13日の3日間僕たち鶴岡南高校2年は宮城と岩手、秋田(主に岩手)に修学旅k.........進路研修に行ってきました。僕たちはいつも台湾に行き、そこで建国中学という現地でトップの学校の生徒さんたちと交流をしていたのですが、コロナの影響で海外渡航ができなくなり、一時は研修自体の中止も危ぶまれていましたが、先生方と旅行代理店の方々が早い段階から研修時期のコロナの感染状況に合わせたいくつもの代替案(ちなみに①大阪、京都案②北陸案③東北案の3つの案がありました)を提案していてくださり、結果近場の③の案とはなりましたが、3日間楽しんで行くことができました。研修では大川小遺構や中尊寺、猊鼻渓、小岩井農場、また2日目は短時間ではありましたが宿泊地の盛岡市内で外出を許されたりと様々な体験をさせていただきました。更にGO TOクーポンが11000円分使えたりして、正直「台湾に行くよりも良かったんじゃないか」とさえ思ってしまうほど最高でした。学校によっては中止になったり、行ったとしても県外から出ず、隣の市の施設に1泊2日といった学校もあったそうです。それに比べれば僕たちはとても恵まれていたんだなぁと思います。
さて、今回の滝澤先生の予習動画に中に「永久磁石と超伝導体の開発の歴史」のスライドがありましたね。僕は今までずっと「磁石といえば鉄」「伝導体といえば金属」だと思い込み、それ以外の物質はありえないと考えていましたが、実際にはそれらよりも「磁石はネオジム」「伝導体は硫化物」という一見全く関係のなさそうなものの方がより良い性質を示すということを知りとても驚きました。僕は物事を一辺倒に見ていて、広い視点で考えていませんでした。
このように理系の人は、物事を一辺倒に見たり考えたりしてしまう傾向にあるそうです。理系教科の問題には必ず一つの答えを導き出すことができ、途中の解答プロセスよりも計算結果に重点を置かれることが多いからこのようになってしまうのだそうです。ですが今日では、計算結果だけでなく、「どのようにこの答えを導き出したか」という解答プロセスの方にも重点を置かれるようになってきているそうです。実際今年度から始まる大学入学共通テストには、計算方法が誘導され、その誘導文の中の空欄を埋める問題が出題されるようになるそうです。ですので例えば、交点の位置ベクトルを求める問題は、実数s,tを用いて位置ベクトルを2本の式で表して解く方法と、メネラウスの定理を用いて解く方法のどちらかに誘導される可能性があるということです(もしくはもっと別の方法で誘導されるかも!?)

そういえば前回の量子アニーリングの講義で、大関先生が「理系の人こそ問題文を理解するために国語力が必要だ」とおっしゃっていましたね。このことにもつながってくると思うんです。「与えられた限られた時間の中で問題文と誘導文からどのような方法で問題を解かせようとしているのかを即座に読み解き、与えられた誘導文と文脈が合うように順序よく組み立てて説明する」という力が今後生きていく上で必要となってきているということです。こりゃまた大変な時代に生まれてきたもんだなぁ...。
では話を進路研修の下りまで戻します。ここでも言えるのは、理系の人には「コロナの感染が怖いから、行かない。行くとしても県内だけだ」という一辺倒な考えよりも、「コロナが落ち着いていたらここ、少し増加傾向ならここ、急増していたらここ」という「多辺倒」な考えが必要だということです。つまり、理系の人こそ突然の変化にも対応できるようにオールマイティーでなければならないということです。
なのでこれからは僕も、まずは問題を解くときに、「この問題にはこの解き方が一番に決まっている」と一辺倒に考えるのではなく、「今回はこの解き方で解けたけど、実はこの法則も使えるんじゃないか?」というように「多辺倒」に考えていこうと思います。
さあ、進路研修も終わったし、次は期末テストだ!(あぁ、岩手から帰ってこなきゃよかった...。課題どうしよ...。)
投稿者:山形県立鶴岡南高等学校