こんにちは。成城高校一年の金井海翔です。
今回こそは簡潔にまとめます。(強い意志)本日は第三回目の講義についてお話ししたいと思います。第三回の講義は、大学院情報科学研究科・教授の大関真之先生の「量子アニーリングと未来の情報科学」と、大学院工学研究科・教授の中山亨先生による「エンザイム ハンター」そしてミニ講義の「科学記事を読みこなす:地球の未来を考える討論会」でした。
さて、まずは大関先生の量子アニーリングについてです。まず量子アニーリングが何に使われるか説明したいと思います。量子アニーリングとは組み合わせ最適化問題を簡単に解くためにあります。
そもそも組み合わせ最適化問題とは何か説明します。
組み合わせ最適化問題とは、たくさんある選択肢からベストな選択肢を選ぶ問題のことです。
さてこの組み合わせ最適化問題で何が出来るのでしょうか?
一例として工場の無人搬送車の混雑緩和や商業施設の混雑緩和が期待できます。他にも多くのことが組み合わせ最適化問題で解き明かせます。
次に中山先生のエンザイムハンターです。エンザイムってなんだよと思った方いらっしゃるかもしれません。エンザイムとは要するに酵素のことです。
例えばアントシアニジン、この酵素を組み込むことによって花の色を変えることができます。
しかもアントシアニジンはOH基の数によってその色を変えます。OH基が増えれば青く、逆にOH基が一つの場合は赤色になります。面白いですね。
さて、では黄色の花は何の酵素からなるのでしょうか。実はオーロンと呼ばれる酵素が黄色を作り出しています。この酵素を使うことによって黄色い花が出来上がります。
最後の討論会です。最初のうちは静かでしたが、話がかみ合ってくると皆さんいろいろ話されていました。コロナから派生した話題にも皆さん多くの意見が出てきてすごいなと感じました。発表会、いいものになるように頑張りましょう!
酵素ネタでもう一つ
僕の好きな微生物には変わった奴らがいます。いわゆる極限環境微生物(代表的な分類群 ユーリ古細菌、クレン古細菌)といわれる奴らです。有名な菌の総称は超高熱メタン菌でしょうか。こいつらは80度近い温度の熱水であっても生きています。(それどころか活発に活動する菌も・・・)メタン菌(メタノピュルス・カンドレリ)に至っては122度の熱水で生存が確認されてしまいました。
人が122度の熱水に浸かったら、まあ死にます。なぜこいつらが死なないのかというと、まず非常に熱に強いタンパク質を持っています。(理由は書くと無茶苦茶長くなるのでカット)そして酵素も(案の定)熱に強いです。この酵素を使うことで耐熱性が必要とされる臨終検査用に使えます。また、食品加工にももちろん使えます。
微生物についてもっと語りたいのですが長くなるのでここらへんで。最後まで読んでくださりありがとうございました!
投稿者:成城高等学校