8月に入ってもう1週間が経ちました。じわじわと後期課外(夏休み中の登校日のことでなんと1週間もあります笑)が近づいています...
今回の2人の先生の講義と1つのミニ講義がありました。
まず1つめの講義は大関先生の「量子アニーリングと未来の情報科学」です。「え、情報科学には疎いし、量子アニーリングって何?」このタイトルを知った時の私はこんな気持ちでした。しかし講義の予習動画を見て、量子アニーリングって社会問題の解決に適しているのだと思いました。量子アニーリングというのは私たち人間が計算式を立てると最適な組み合わせを見つける計算をしてくれます...といっても分かりづらいと思います。具体的には、商業施設の混雑を緩和する方法やトラックに様々な形の荷物を効率的に積載する方法を計算してくれます!じゃあどうやって計算しているのか、これがなんと私たちがよく知っている「二次関数」を使っているんです!二次関数に物理を組み合わせて、自然に計算してもらい最小値を求めているそうです。自然に計算してもらうというのは、例えば球を高いところから転がすと位置エネルギーが最小になるところで球が止まるという性質を利用して二次関数の最小値を求める、ということです。この講義のレポートでは自分が量子アニーリングを用いて計算したいこととその数式を書きました。私はそのレポートを書いていて、コンピュータが計算してくれる時代の社会で必要になるのは社会で起きることを数式に表す能力だと感じました。
2つのめの講義は中山先生の「エンザイムハンター」で、花の色に関与する有機物と酵素を学びました。私は生物選択なので学校の授業でも酵素について学びました。そのときは表面的にしか理解できていませんでした。しかし!今回の講義で酵素がどのように研究に使われているのか、植物の体内でどんな反応をしているのかが分かり、酵素の魅力に気づきました。また、課題のレポートで酵素が身の回りの生活の中でどんな場所で使われているのか調べました。その中で私は酵素の多様性に感動しました!酵素は例えばアイスクリームの柔らかさを保ったり、コンビニのおにぎりやお弁当に添加されてお米のふっくら感を維持したり、他にもプラスチック分解への利用も期待されていたりと莫大な種類があるそうです!
最後のミニ講義はnatureダイジェストの記事を読み、グループディスカッションをしました。記事は2つあり、「稀な接触感染、続く徹底消毒」と「政治家はワクチンに関して無責任な発言をしないで」でした。印象的だった内容は政府への信頼が薄い市民ほどワクチンを接種しないという調査結果があるということです。ワクチンに対して無責任な発言をする政治家にも問題がありますが、それを聞いて科学的な根拠なしに政治家の発言内容を受け入れる私たちにも問題があると思いました。
今まで3回講義を受けましたが、どの内容も最新の研究に絡んでいて、さらに自分の知らない世界を見られるのでとても充実していて楽しいです!科学がますます好きになっています!!
ではまた次の講義まで。
投稿者:栃木県立宇都宮女子高等学校