東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和3年度 活動ブログ

令和3年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2022.03.27

ひよこへのみち4

こんにちは。秋田県立大館鳳鳴高等学校1年の工藤朱莉です。

先日科学者の卵養成講座の閉講式がありました。

最後のブログでは、発表会の振り返りと1年間科学者の卵養成講座を受講しての成長、受講を考えている方へ、の3つに分けて書きたいと思います。

 

〇発表会の振り返り  

私は発展コースに参加させていただいており、「無線で電力を運ぼう」というコースで学んだことをグループ発表しました。発表内容は(私が1年生で物理をやらなかったこともあると思いますが)ぱっと言われても難しい内容だったと思いますが、極力初めて聞く人にも分かりやすくできるよう、用語の解説等も入れながら説明しました。準備した話す部分はほぼ練習通りいけたものの、質疑応答では困ってしまうことも多かったです。今度発表する機会があるときは、研究に関することを「自分で分かる」だけでなく「自分でいつでも説明できる」というようになるまでにしていかないといけないなと思いました。また今現在の技術の状況も、数字を用いて具体的に説明できるとよかったなと思います。そうすると私たちが実験で得ることができた数字をどう捉えたらよかったのか、というのも考えやすくできたかと思います。さらに計算通りの効率の数字が出ない理由として何が一番の原因になっているのか、といった「うまくいかなかった理由の追及」も大事だということも改めて研究する側として感じることができました。質疑応答を通して、発展コースの講義が終わった後にも勉強することができました。さらに発表を通して、「いかに伝える力は大事か」が分かりました。いくらいい研究をしても、自分がおもしろいと思ったことでも、伝える力がないとそれが十分に伝わりません。話し方、言葉選び(それにより伝わる雰囲気も含めて)、資料をどれだけ分かりやすく見やすくワクワクするようにつくるか等々、伝えるには様々な工夫が必要でした。これから何かを説明するときに気をつけるポイントとして、大事にしたいと思います。

 

ここで、時間切れで回答しきれなかった質問について(私なりに)回答したいと思います。

 

Q.なぜ整流回路に(非線形特性がある)ダイオードを使うのか。

A.ダイオードは交流の電気の流れを一方通行にします。整流回路は交流から直流に直すもので、その作用を得るために、ダイオードを使用します。

 

・・・質問者さん、解決したでしょうか・・・?時間切れで回答できずすみませんでした。これで解決しなかった場合はすみませんが調べてみてください。  

 

私は発展コースの他の発表は見られませんでしたが、個人や学校での研究を聞くことができました。私の「これは使えるのでは?」と思っていたこと、逆に全然気づかなかったこと・知らなかったことに着目し、研究しているのを見て、私も頑張ろうと思いました。見方がおもしろいものがたくさんあったのでまずは目の前の研究である課題研究に生かしていきたいです。

 

 

〇1年間『科学者の卵養成講座』を受講して  

自分で成長したと思うことを挙げていきながら書こうと思います。

 

 1つめは、「考え方や姿勢」です。基礎コースも発展コースもやらせていただいて、「大切なことは何か」「この考え方は他の分野にも使えないか」「どうしてこうするのか」といった、物事の表面だけでなく1つのことから根底に流れるもの、また他と繋がること等を見つけようとする姿勢が身に付いたと思います。研究に対しても、どちらかといえば私は「物事の仕組みを知りたい」という方が強かったですが、「物事の仕組みを理解し、それを新しいことのヒントにする」という考え方のおもしろさを知り、それが行われている研究室を見てその大切さも感じました。また研究を進める上で、それは社会で本当に使えるのか、実用化して広まるのか、さらにこの方法で本当に良いのか等といったことも着目して進めていかないといけないということも分かりました。これらは私が春にこの講座で身に付けたいと思っていた「研究に向かう姿勢」の成長だと感じています。さらに私は前のブログで教員志望だと書いたことがありますが、この講座で、学校で勉強することがどれだけ大切か、また勉強する意味について考えを深めることができました。私は発展コースも受講して、最先端の研究にも私たちが学校で勉強する内容が使われていることに身をもって気づきました。私の今の時点での考えではありますが、学校で勉強することはこれからの未来をつくるステップ、また豊かに生きるための準備である、と思います。また様々な着眼点に触れて、研究をするには総合的な力が必要になると感じました。その基礎となるものの1つが学校の勉強だと思います。語ろうと思えばすごい長さになるのでこの辺で・・・(笑)。  

 

 2つめは「発言する力」です。今年同じ学校でこの講座を受講していたのは私以外いない(はず)なので、必然的にこの講座で初めて会う人たちと話し合わなければいけません。イングリッシュサロンでは留学生の方々と話す機会もありました。どちらかといえば私は初対面の人とも話せる方ではあったのですが、この講座でさらにその力を強化できたと感じています。話すためには自分の意見を持つことも必要です。「自分で考えて、話してみる。そして周りの意見も聞いて自分の考えを再構築する」という繰り返しで物事の考え方が深まったり全体として進んだりするのも感じました。これからも磨き続けます。  

 

 3つめは「文章力」です。毎回の講義でレポートがあり、長く詳しく書く練習ができ、しかもそれが振り返りにもなるということで、できる限りを尽くしました。文章を書くことで自分の頭の中を整理することができます。特に「詳しく」書く力がついたように思います。

 

 4つめは「発想力」です。分かったことを踏まえて、だったらこうしたら良いのではないか、という発想力が(まだまだ周りの受講生と比べても甘いことを分かっていつつも)成長しました。今まで「こうしたい」まではいっても「こうしよう」までに至らないことがありました。発想するには知識も必要だと思いますが、その知識と知識を組み合わせて「こうしよう」までたどり着けるようになったのは私にとっての成長かなと思います。これからもっといろんなことを知って、引き出しを増やしていきたいです。

 

 5つめは「PC、Zoom等の活用力」です。これは出願時点では思いもしなかった収穫です。私は正直PCが苦手でした。最初の接続確認では大変ご迷惑をおかけしました(すみませんでした)が、最終的には自分で接続して問題なく落ち着いてオンライン授業に参加できるようになりました。メールも送れるようになったし、こうやって投稿もできるようになりました。タイピングも速くなりました。これからもっと活用することになると思うので今ある程度身に付けられたのは収穫かなと思います。

 

 最後に6つめは、「時間の使い方」です。勉強は勿論、部活(吹奏楽部)、学校行事、習い事、それに卵、科学の甲子園(部活も何も関係なく希望者で出場)、タイの姉妹校との交流等と家族も友達も先生も自分も認める(?!笑)忙しい1年でした。ですがその中でひとつひとつ頑張れたのは「時間の使い方」が身に付いたことが大きいと思っています。優先順位の付け方、何かと何かのスキマ時間の使い方などが身に付きました。忙しかった分、基礎体力が上がっているように感じます。またたくさんの収穫がありました。

 

私が今特に感じるのはこれらのことです。今気づかなくても、この先「これは卵で身に付いた力だったな」というのを発見するかもしれません。この1年でたくさん成長させていただきました。

 

 

〇受講を考えている方へ  

私はこの講座で成長した、と胸を張って言えます。そのくらい素晴らしい講座です。  

 

理系に興味のある方へ。

理系に興味がある方には是非チャレンジしてほしいと思います。高い意識を持った同世代の仲間と、先輩方(ひよこさん)、先生方、そしておもしろい講義・・・。受ける前と受けた後の見え方が変わるかもしれません。今すでに興味を持っていることだけでなく、様々な分野のことを知ることで、興味が広がったり新しい見方をできるようになったりすると思います。「でも、毎回レポートがあるのか・・・」と不安になってしまったそこのあなた、大丈夫です。練習していけば成長します。そしてレポートを書くことは自分の考えの整理になりますし、考えを深めるのにも役立ちます。学校の授業の最後に書く振り返り(私の出身中ではリフレクションと呼んでいました。いろんな呼び方があると思います)と思っても良いと私は思います。興味とワクワクを信じてください。先ほど書いたように忙しく大変なこともあるかとは思いますが充実した実りある1年を過ごすことができると思います。

 

文系理系、どっちもおもしろくて迷っている方、または文系が得意だけど理系もおもしろくて受講するか迷っている方へ。

理系に少しでも興味があるのなら、理科や数学がどちらかでもおもしろいと感じることがあるのなら、受講して損はないと思います。むしろ(少なくとも私は)おすすめしたいです。周りは理系さんが大半ですが、理系の魅力とワクワクだけでなく文理関係なく必要な力を見つけることもできます。いろんな経験ができます。おもしろいです。最初から理系で突き進む人より考えることは多いかもしれませんがそれ相当の発見はあると思っています。実際私もそうでした。文系の方が得意ですが理科と英語が好きで応募し、最初は不安も勿論ありましたが何より楽しかったです。1年間でたくさん成長できました。新しく、というか先生になってこうしたい、という夢もできました。迷っている方も、ワクワクを信じてチャレンジしてみてほしいとおもいます。

 

 

〇最後に

 ここまで読んでくださる人はそんなにいらっしゃらないのではないかと思いながら書いています(笑)。読んでくださりありがとうございました。

 今年は特にたくさんの応募があったことは知っています。その中から選ばれた者としてできる限り、吸収できるものはとことん吸収しようと頑張ってきたつもりです。この講座で身に付けたことを糧に、これからも頑張っていこうと思います。

 最後になりましたが科学者の卵養成講座に関わったくださった先生方、メンターさん等全ての方々、そして一緒に頑張った仲間達、本当にありがとうございました。また会いましょう!!

投稿者:秋田県立大館鳳鳴高等学校

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