東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

土寄せ再挑戦(農:齊藤芙紀子)

2017年11月11日 (土)

こんにちは。農学部一年の齊藤芙紀子です。


前回の記事のとおり、二回土寄せを行ったあとの写真がこちらです。

20171111133749-dab4d47e6f1ff0e001e22c3c072dd17ea7409560.JPG20171111133819-bc27127b22ac1bce65810126d250b0c27ed8bdfb.JPG植物体があまり沈んでおらずやや不安定な状態です。アドバイスを基に、早速土寄せに再挑戦しました。前回の記事へのアドバイスでご指摘をいただいたあと、植物体の根元周辺の土を割りばしで取り除いてから土寄せを改めて行いました。こちらがその時の写真です。

20171111133848-3f9646f75cd1993e945007462d30b402592f6394.JPG

植物体回りの土を除くと、周りの植物体が盛り上がることもなく、すんなりと根元を埋めることができました。ありがとうございました。


さて、コマツナとハツカダイコンの様子ですが、どちらも本葉が見られ、また外に出すようになってから生長速度がやや早くなったように思います。

まずコマツナについてですが、本葉は子葉に対してほぼ直角の方向に生えており、葉には細かい葉脈が見られました。本葉の形は楕円形に近く、葉の縁はギザギザになっていました。出荷される状態の小松菜の葉は縁が丸みを帯びているので、縁が波打っていることが少し意外でした。また、部屋に置いていた時に比べて緑色がやや濃くなったように感じられます。そして上へ上へと伸びなくなった代わりに、葉が大きく広がるようにもなりました。

次にハツカダイコンですが、こちらは三枚目、四枚目の子葉以外の葉が見られるようになりました。本葉は紡錘形で、こちらも細かい葉脈が見られ、縁が波型になっていました。茎は太くなり、赤く色づいてきました。また、本葉の表面部分に棘のようなものが見られました。



本葉表面にみられる棘について気になったので調べたところ、トライコームという聞きなれない単語がヒットしました。参考サイトによると、

トライコームは植物の表皮細胞が伸びたもので、役割は植物によって異なり、強い光に対する防御、強風時に気孔から過度に水分を失う事を防止する、小さな害虫が葉の本体に近づきにくくするなどの役割があるといわれている。さらに、多くの植物でトライコームは特殊な物質を貯めている。

とのことでした。ハツカダイコンのトライコームがどの役割を果たしているのかまではわかりませんでしたが、トライコームは植物にとってとても重要なものであることが分かりました。


コマツナとハツカダイコンを種から育て始めて一か月ほど経ちましたが、まだまだ成長途中です。

どちらも以前に比べて順調に成長しているのですが、日当たりの問題でまっすぐ生長せず、日の当たる方向に傾いて伸びているのが気になっています。

20171111133932-bc953b2ae4cec1913e249c43870d665f0e2ce469.JPGおそらく光屈性によるものだと思うのですが...今のところ、一日ごとに鉢の向きを変えて全体に光が当たるようにしていますが、あまり効果は見られません。

支柱を立てるのにはまだ苗が細すぎるかと思っていたのですが、過去の記事を見ると、つまようじを使っていたり複数の割りばしで苗を囲むことで苗に傷がつかないようにしていたりと様々な工夫をされていたことが分かりました。さっそく試してみようと思います。



また、種をまいてからほぼ一か月がたったので、そろそろ肥料をまこうかと考えています。播き方は、2014年度の農学部小倉さんの記事を参考にしてみようと思います。

次回は中間発表と合わせて、通常の記事で支柱を立ててからの様子などについても報告できればと思っています。

コメント

農学部・齊藤さん

 こんにちは、遺伝の渡辺でございます。ここからは記事を投稿してくれた順番でコメントをしていきます。もう少し土に茎が埋まるようにするのがよいですね。昨日、オガタくんがやり方の記事を書いていますので。是非、読みながら、トライしてみて下さい。土寄せをもう少し上手にできると、割り箸などでの支えは必要にならないと思います。もちろん、土寄せをして、支えがあるのもよいです。やってみて下さい。あと、外に出して、光合成ができるようになったこともあるかも知れないですが、土の感じを見ていると、水やりのコツを覚えたのではないかと思います。いい「加減」を。あと、ぼちぼち、施肥をやってよいタイミングですね。その施肥についてもオガタくんが書いてくれていますので、参考にしてみて下さい。

 今回の記事では、細かく葉っぱの表面を観察して、トライコームというのがあるのを見つけたのは、niceです。そんな風に、関連事項を調べるのは大切です。あと、葉っぱなどについて、枚数、葉脈などを観察していますが、できれば、どれかの葉っぱに着目して、長さを測ったり、あるいは、それをスケッチしてみると、よりどの部分がどの様になっているか、分かると思います。是非、トライしてみて下さい。


 わたなべしるす