東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【全学教育科目・展開ゼミ】メンター・小倉君からのコメント、その一

2014年10月24日 (金)

 こんにちは 農学部2年の小倉です。展開ゼミの初回から二週間が経過しました。皆さんの野菜はどれくらい成長しているでしょうか。さて今回は私が研究室の野菜の成長具合について報告したいと思います。といっても全部を紹介するわけにはいきませんので、うまく成長しているものを紹介していきます。

 これは春菊です。10/21の火曜日に撮影したときの様子で、虫もつかず、順調に成長していると言えるでしょう。本葉が7~8枚、放射状に広がっており、頂芽からは新しくできた葉が伸びようとしています。色も鮮やかな黄緑色で、生き生きとした春菊のエネルギーを感じます。この緑を見ていると、新生活に期待を膨らませていた春の時期を思い出します。ここまで大きくなればベビーリーフとして美味しくいただけますが、本格的な鍋の季節まで我慢しましょう。

Ogra-1024.jpg 今は一つの鉢に四株ずつ植えていますが、これから分枝して横幅が広がっていくことを考えると2~3本まで絞ったが良さそうです。せっかく育った苗を間引いてしまうのは可哀想な気がしますが、立派な株を育てるためには必要なことなのです。間引く際は、成長の遅いもの、形が歪んで成長しているもの、節が間延びしているものを選んで摘み取ります。小さいうちは根元から引き抜いても良いのですが、あまり大きくなると他の株の根を痛めてしまう危険があるので、なるべく早い段階から間引きをしていきましょう。

 また、これからどんどん成長していくため、追肥も行いました。追肥を行う際は、根元から離れた位置に少し控えめに与えるようにします。根に直接化成肥料が当たると、無機塩類に根が負けてしまい肥料焼けと言われる症状を起こします。こうなると成長が著しく悪くなるだけでなく最悪枯れてしまうため、肥料を与える際は注意が必要です。ちなみに葉物野菜にとって重要な肥料成分は窒素で、これは葉や茎などの栄養器官の成長を促進します。逆に花や実などの生殖器官は成長しづらくなりますので、実もの野菜を育てる際は窒素を与え過ぎないよう注意しましょう。

 これからあまり寒くならないことを祈りつつ、成長を見守っていきます。


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