東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

中間発表(工:井野塲遼馬)

2017年11月23日 (木)

こんにちは。11月ももうそろそろ終わってしまいますね。ということは今年が終わるのももうすぐです。年々時間が経つのが早くなって来ている気がして,なんというか悲しいです。

それに加え,最近寒さが増してきて,布団やこたつから出るのが本当に大変です。この記事もこたつに籠りながら書いています。

それでは,中間発表を始めていきたいと思います。


(1) この展開ゼミを通じて、植物の発芽、生長を観察し、どの様なことが一番驚くべきことであったか

 一番驚いたことというより感動したと言ったほうが正しいのかもしれませんが,当たり前のことだけれど,たった数ミリメートルの種からきちんと植物が育つことが素晴らしいと思いました。普段生活していて植物を見ることはあっても,それが成長するプロセスを目で追うことはほとんどありません。しかし,この授業で種子から発芽させ,その成長を観察して記録に残すことで,はっきりと植物が成長しているところを見ることができました。この体験と感動はこれからも大切にしていきたいと思います。

 それと,もう一つ。植物の生命力の強さには驚かされました。最初のころに,室内に置いていたことによる光不足でミニダイコンが徒長してしまいました。しかし,この徒長も植物の太陽光欲しさゆえの現象であり,実際にどの株も窓の方へと伸びていました。ダイコンさんには悲しいことをさせてしまいましたが,このことは生命力の現れだと思います。

20171123003517-d077fe9f82b27a68f6e5d93dd147d39440e99052.jpg また,風で苗が倒れてしまったり,水やりの間隔が長かったせいで萎れかけてしまうこともありました。しかし今のところ植物自身の力で回復して枯れずに育っています。こうしてみると,植物に秘められている力というのは非常に大きなものなんだなと感じます。それこそ先ほどの話とつながるのですが,この植物全てのもとである種子はやはりすごいし,非常に興味深いです。

(2) 自分の記事を含めて、誰の記事が参考になった、あるいは、なるほどと思ったことを記して下さい

 今まで何度か失敗していた水やりに革命を起こしてくれた記事が11月19日に榊原さんが投稿した記事です。いつかやろうと思っていた水やりに必要な水の量の測定をしてくれました。やはりやろうという気持ちだけではダメですね。その行動力を尊敬します。それからは180mL,だいたいコップ一杯弱が現時点での水やりの目安となりました。

 あげている写真で参考になったのが菅原さんの記事です。特に11月11日に投稿された記事の写真は,注目してほしい部分をしっかりと拡大して映しており,尚且つ○で囲う等の工夫がされていました。僕は植物の全体が映っている写真を撮りがちだったので,参考になりました。他には直江さんの記事も参考になりました。直江さんも菅原さんと同様に写真が分かりやすい上,さらに成長のデータが数値でしっかりと示されていて客観的にも植物の成長が分かるようになっていました。

 あとなるほどと思ったのが,先日も書きました井上さんのごっそり移植法です。結局自分はやりませんでしたが,根を傷つけない移植法としては最適なのではないかと思います。

(3) 研究室のスタッフからのコメントで、どの様な気づきがあり、また、その後の野菜栽培に参考になったか

 最も参考になったのが11月12日に僕が投稿した記事に対するコメントです。それまで自分が水不足であることに全く気付いていませんでした。このコメントがなかったらミニダイコンを枯らしてしまっていたかもしれません。その水やりと肥料のタイミングで参考になったのが,11月11日の阿部さんに対するコメントです。水が少なすぎないよう,また逆に多すぎないようにこれからも注意していきたいと思います。それとこれから気を付けたいこととして11月19日に僕が投稿した記事に対するコメントが参考になりました。これからさらに寒さが増していく中で,どのような環境にするのが植物にとって最悪の状態なのかを把握することができました。まだしばらくは夜間も外に置いたままにしようと思います。あとこのほかにも幾つかあるのですが,他の記事に埋もれてしまっていたのと記憶が曖昧になっていたことから探しきれませんでした。

(4) 最後に、以上の(1)~(3)を踏まえて、残りの展開ゼミの講義を続けるに当たり、どの様なことに注意して、また、何を目標として、この展開ゼミの講義から何を学び、記事にしたいか

 これからは特に,もうこれ以上植物に無理させないようにするためにも,水やりと肥料のタイミングと量には注意を向けていきたいと思います。僕の場合ミニダイコンとシュンギクは一株ずつしか育てていないので,なんとしてでも枯らすわけにはいきません。そのためにも注意深く観察して小さな変化も見逃さず,他の人の記事もどんどん参考にして積極的に技を盗んでいきたいと思います。

 あとは週一回の投稿を欠かさないことですね。投稿しなかった週があったので今後避けたいと思います。どうも講義に出ないことでこれが授業であるという感覚が薄れてしまっていたようです。とはいえ最近文章を書くのにも慣れてきて,報告が楽しくなってきているのも事実ですので,もう大丈夫かと思います。

 それと,客観的なデータをとるのと,分かりやすく見やすい構図の写真を撮るのを今後の目標としていきたいです。このことは今後研究をする上でとても大事になってくることで,今の内からその技術を身に着けておきたいと思います。ちなみに自分の中での最終目標は,「自分で育てた野菜をおいしく食す」です。

 僕は高校1年の時に軽く生物基礎を習った以来,生物は勉強していません。そのため他の人みたいに専門的なことはほとんど書けませんが,素人目にこれからも観察していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

以上で中間発表を終わります。

コメント

工学部・井野塲さん

 こんばんは、遺伝の渡辺でございます。記事の最後のところに、生物のことを知らないとありましたが、植物を育てるという「実践」についてのことは、受講生の皆さん、ほぼ、フラットだと思っています。なので、専門的なことを書くことが、この展開ゼミの目的ではなくて、観察をして、昨日と違うな、ということに気がつくようになってほしいと。これから先、学部、大学院で工学に関する実験をするかと思います。そんな時、高校までの実験、授業では分からないことを学ぶはずで、。。それでも、最初は難しいことも、「門前の小僧習わぬ経を読む」というように理解する部分もあるかと思います。その意味で、観察はこの講義だけでなく、これからの専門の講義・実験でも重要なことだと思います。工学的な実験であれば、計測器を使うことができるかも知れないですが、それでも計測器では枯れないようなことに気がつく必要があることもあるはずです。ある種の経験と勘のような。なので、しっかり、観察力を養成して下さい。

 それから、やってみようと思ったことは、やってみること。世の中には、同じようなことを考えている人が3人いると渡辺の師匠がそんなことを言っていました。今回、観察ということを講義を通じてやっていて、これというideaを持ったとき、後半戦、是非、トライしてみて下さい。あと、気になったことなど、必ず、ノートにつけること。思いついたこと、これはということは、忘れることも多いと思います。忘れずに書くような習慣をつけて下さい。記憶はすぐに曖昧になりますので。。。

 植物はしばらく、外で大丈夫と思います。来週は暖かいようですから。誰かのコメントに日本気象協会のlinkを入れておきました。是非、そんなところを見ながら、天気にも興味を持つこと、それは、工学にもきっと大事なことになってくると思います。金属でも温度によって物性は変化するでしょうから。後半戦も期待しております。


 わたなべしるす