東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

中間発表(教:阿部美里)

2017年11月23日 (木)


こんばんは。教育学部の阿部です。もうセメスターの半分が過ぎてしまったなんて信じられないです。というわけで早速中間発表です。20171123204601-ed51da96c4a4b09f9fee3a35eab74ab65a2ff810.jpg


1)まず、数㎜の小さな種から大きな植物に成長するという、当たり前であるけれど今まで意識したことがなかった事実に驚きました。最初に小さな種を湿らせたろ紙の上に乗せ、一日ほどで発芽したときには、小さな種の中に秘められた大きなエネルギーを感じました。植木鉢に植え替えた後は、水や栄養を求めて下までしっかりと根を伸ばし(植木鉢ごと植え替えた時に目で確認済みです)、光を求めて光の方向に体を向けたり葉を広げたりする姿に感動しました。動物ではないけれど生き物である植物の生命力を目の当たりにしました。私は123回目の投稿のあたりでは徒長に苦しんでいましたが、それも室内で光が足りず、ハツカダイコンたちが懸命に光を求めた結果なのだと思うと、今となってはほほえましいです。スプラウトは水と暗い環境しか与えていないのに、面白いほど成長が早く、観察や水やりのために上のラップをとると植物らしいというか青臭い匂いがすることにも驚きました。また、この講義を受ける前は、野菜に水や肥料をあげるだけでいいだろうと思っていましたが、全然そんなことはありませんでした。前述したように太陽光を当てることや、スプラウトなら光を当てないこと、天気や気温、肥料や水をやるタイミングや量、間引きのタイミングや間引く苗の選び方、土寄せなどなど気を遣うポイントがたくさんあることに気が付きました。スーパーで売られているような野菜を作ることができる農家の方々を尊敬しました。今まで以上に興味を持って野菜を見たり選んだり感謝して食べたりするようになりました。


2)参考になったのは昨年の開田さんの記事です。ハツカダイコンの種は嫌光性なので段ボールに入れることや、徒長したときにデスクライトの光を当てること(結局それでも足りず雨でない日はベランダに出しましたが)、緑の濃さの違い、徒長の原因など、たくさん栽培の参考にさせていただきました。また、開田さんはカイワレダイコンをざるで育てていて、根まできれいに収穫できるということだったので、私も次回ブロッコリースプラウトを育てるときにやってみようかと考えています。他には、高校生の直江彩花さんの写真の加工がとても良いといつも思っていました。写真の注目してほしい箇所、本文で言及している箇所に赤丸がついているのがすごくわかりやすいです。最初に発見したときはなるほど!と感動しました。私は機械があまり得意な方ではないですが、写真の加工も挑戦できたらいいなと思っています。また、直江さんは記事の本文の色分けも見やすくて良いなと思います。また、中里早希さんが最近温室を作っているのは素晴らしいと思います。自分で材料を用意し、工夫して一生懸命作ったんだろうな、というのが写真から伝わってきます。作る前の設計図もとても良いと思います。温室の前にやっていたアルミ板で日光を反射させる作戦も参考になります。私はまだハツカダイコンを無防備に寒い外で育てています。とりあえず元気そうなのでそのまま様子を見ていますが、雪が積もったり寒くて元気がなくなったりしたときには中里さんの作戦を参考にしようかなと考えているところです。また、中里さんはイラストも描いていて、分かりやすいし、全体的に手作り感のある感じが良いと思います。他にも、榊原里奈さんは観察がとても丁寧で感心します。私と同じブロッコリースプラウトを育てていましたが、食欲に負けてすぐに食べてしまった私とは違い、一本一本長さごとに並べたり本数を数えたりと、本当に丁寧で驚きました。また、日々の観察も天気や最高・最低気温、野菜の長さ計測などがとてもしっかりしています。私もその根性と丁寧さを見習いたいです。他にも書きたい人はたくさんいますし、いつも参考にさせてもらっています。


32回目の記事に渡辺先生がコメントしてくださった、水をあげすぎないということはその後いつも気を配るようにしていました。しかし、4回目の投稿では逆に土が乾いていることを指摘されました。まだちょうどよい水加減がよくわかっていないかもしれませんが、与えすぎず、与えなさすぎず、頂いたコメントを参考に頑張っていこうと思っています。また、私は育て始めのころ、雨が多かったこともあって、室内でデスクライトの光でハツカダイコンを育てていました。しかし、2回目の記事への渡辺先生のコメントで、太陽光に勝るものはない、と教えていただき、それからは多少天気が悪くても太陽光に当てようと思い、ベランダで栽培しています。4回目の投稿に対するコメントでも、寒くても外に置くのがベストだと書いてくださったので、安心してベランダ栽培を続けています。また、当たり前のことだったのかもしれませんが、同じく4回目のコメントで、肥料を与えると葉が緑になるということに気づくことができました。葉が黄色くなってきたり緑が薄くなったと感じたら施肥をしようと思いました。先生のコメントのおかげで自分だけでは気づくことのできなかったことに気づかされたり、安心して栽培できたりしています。ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。


4)これからのこの展開ゼミでは、最初の目標同様、「ブログのアップロードを15回はすること」、「野菜を収穫して食べること」に加え、「他の人を参考にしながら考えて栽培を自分なりに工夫すること」を目標に頑張っていこうと思います。続けることの大変さと充実感、他の人のやり方を見たり自分で工夫してみる楽しさを学ぼうと思っています。


普段の報告を最近できていませんが、できるだけ早めに投稿しようと思っています。すみません。それでは、また次回。

コメント

教育学部・阿部さん

 おはようございます、遺伝の渡辺でございます。生き物というと、動くイメージの動物ですが、植物でも「生長」を通じて、生きている力を感じてもらえたのはよかったです。昨日の農学部の平澤さんのコメントに植木ばちの下の穴から根っこがでていることに、気がついたことをgoodというのをオガタくんが書いていましたが、それと同じように植え替えの時に、根っこが下まで伸びていたのを見ているのは、niceです。そうした観察力は、この先の教育学の専門教育でもどこかで活きてくると思いますので。これからも観察力を磨いて下さい。また、植物を育てるための工夫も同じように活かされると思いますし、なにより、スーパーの野菜を見て、農家の方をイメージできることは、これからの食生活を変えるきっかけになると思います。是非、観察をして、スーパーなどの野菜を見て、栽培している野菜をイメージできるようになると、また、違った世界が見えると思います。

 たくさんの方の記事を参考にしているのはよいことで、習うより慣れよという言葉の通りではないかと思います。それぞれの受講生が持っているよいところを統合して、さらに上を目指す、そんな風にして、これからの後半戦の記事を書いてみて下さい。そのために、観察を通じて、こんなことが楽しいのではという新規なことにチャレンジしてみて下さい。今回の記事にあったどれからか、はじめて見ることだと思います。こちらからのコメントはあくまでもコメントで、それを超えるようなことをやってもらってもよいですから。年が明けると少し寒さは厳しくなりますね。外での栽培はもちろんですが、何か温度をよるに少しでも下がらないようなものを工夫できればよいのでは。

 後期の半分、さらなる観察力を高めて、丁寧さと根性で目的の15回の記事を達成し、おいしい野菜を食べることができるよう、精進して下さい


 わたなべしるす